サーフシティ、エルサルバドルで開催中のWSGこと『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』は4日目を迎え、R3とリパチャージのR1とウィメンズはR2に突入。
会場のエル・スンサル、ラ・ボカナにはダブルオーバーのウネリが入り、オーストラリアのエリー・ハリソンがイベントを通してのハイエストとなる9.50をマーク。
波乗りジャパンでは松田詩野が強豪を倒して注目を集めていた。
波乗りジャパンは4名がR4へ
6名全てがR3に進んだ唯一の国となっていた日本。
好調の波乗りジャパン、4日目は全ての選手に出番があった。
メンズのR3では、H1で稲葉玲王と脇田泰地が同ヒートに重なり、イスラエル、ポルトガル代表を抑えて両者共にR4へ。
最終ヒートのはH12でメキシコ、イスラエル、ポルトガル代表と戦った五十嵐カノアはこの日もリズムを崩さず、トップ通過を果たした。
R4では稲葉玲王がポルトガルのフレデリコ・モライス、脇田泰地がブラジルのガブリエル・メディナなどと対戦。
五十嵐カノアは南アフリカのジョーディ・スミス、フランスのマキシム・フスノット、カウリ・ヴァーストと最もタイトなカードに重なる。
このラウンドからWSGは本格化する。
ウィメンズのR3は、松田詩野がH9で中国のシーチー・ヤン、ニュージーランドのペイジ・ハレブなどを相手に1位通過を果たした一方、前田マヒナ、都筑有夢路はリパチャージ行きを強いられている。
松田詩野はヒート終了後のインタビューで「日本チームはとても集中しています。私達はチーム一丸となっているのです。みんながエネルギーに満ち溢れてて、チャレンジ精神も旺盛。私達は良いポジションにいますね」 と話していた。
松田詩野はR4でフランスのジョアン・ディファイ、ニカラグアのカンデラリア・レサノと対戦する。
エリー・ハリソンがハイエストスコアを出す
メンズサイドではブラジルのガブリエル・メディナが初日からペースを崩さず、この日も巨大なエアーリバースで8.83を出して他を圧倒。
この日最も高いトータルスコアを記録した。
一方、同じブラジルのフィリッペ ・トレドは4位でリパチャージ行きに…。
ウィメンズサイドではWSG初出場のオーストラリアのエリー・ハリソンがリパチャージR2で9.50のハイエストスコアを出し、トータルでもキャロライン・マークスに並ぶ17.67を出した。
「今回の代表入りには驚いたけど、私のことを選んでくれて感謝しかないわ。あのヒートで自信がついたし、いくつかのハイスコアを出せて気分も良いわね。エルサルバドルは大好き。チームオーストラリアのメンバーやCTサーファーと一緒に行動できて本当に嬉しいわ」
オーストラリア勢はサリー・フィッツギボンズ、ソフィー・マカロックがメインラウンドを進んでいるが、メンズはイーサン・ユーインズ、ライアン・カリナン、リアム・オブライエンと3名全てがリパチャージ行きになっている。
『2023 Pan American Games』出場を巡っての争い
『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』ではアフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの4大陸からそれぞれ最高位の選手の男女が直接2024年のパリ大会への出場権を獲得する。
アメリカ大陸の選手はもうワンクッションあり、『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』の上位男女5名が『2023 Pan American Games』の出場権を得て、そこで優勝した選手が2024年のパリ大会の出場権を獲得する。
現在、カナダのコディ・ヤングが15.56を出してアメリカ大陸の選手としては最高のポジションにいる。
「パンアメリカンゲームに正式に出場する前に、まずここでやるべきことがあるんだ。PASAで仮登録をしているけど、1国につき2名しか登録できず、他の2人のチームメイトも出場している。だから、ここで場権を獲得したいね。チリには行ったことがないので楽しみさ。マンオンマンヒートのサーフィンを楽しみにしているよ」
スケジュール
コンテスト5日目の6月4日は朝8時に開始予定。
日本時間同日の23時。
ラ・ボカナでメンズのR4、エル・スンサルでウィメンズのリパチャージR3が進行。
その後にメンズのリパチャージのR2からR4までがラ・ボカナとエル・スンサルで進行予定。
ライブ配信はISA大会特設ページで!
2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games
https://isasurf.org/event/2023-world-surfing-games/
(THE SURF NEWS編集部)