サーフランチ、エルサルバドルと後半戦の2戦が終わり、残すは3戦のみ。
ワールドタイトルを争うファイナル5と共に2024年パリオリンピックの出場権をかけた今年のCTもいよいよ大詰めとなる。
クライマックスにふさわしいパーフェクトなリーフブレイク、南アフリカ、タヒチの前にツアー一行はブラジルのビーチブレイクへ向かうことになる。
世界で最も情熱的なサーフィンファンがいる第8戦『VIVO Rio Pro』が6月23日〜7月1日に開催。
イベント中にファイナル5の出場権獲得のニュースが入る可能性もある注目のイベントでもある。
ブラジリアンが強いブラジル戦
ブラジル戦の舞台はリオデジャネイロから東へ73km離れたサクアレマの「プライア・デ・イタウナ」
「プライア・デ」はポルトガル語でビーチという意味でイタウナは「黒い石」または「黒い岩」という意味。
ライト、レフト共にあるパワフルなビーチブレイクで、条件が揃えばバレルも姿を現す。
メンズの最多優勝記録はオージーのデイブ・マコーレー、ブラジリアンのフィリッペ・トレドの4回。
フィリッペは2015年の初優勝の後、2018年、2019年と2連覇。更にコロナ禍で3年ぶりに開催された2022年はパーフェクト10も出す圧勝で今年も優勝候補の筆頭に挙げられる。
ちなみに2010年のジャドソン・アンドレの優勝から始まり、2011年はエイドリアーノ・デ・スーザ、2017年には再びエイドリアーノ・デ・スーザが優勝と近年のブラジル戦のブラジリアンの勝率は異常だ。
イエロージャージを着るアメリカのグリフィン・コラピントを始め、他国の選手にとっては最もやりにくいイベントと言える。
ワイルドカード
すでに公表されたワイルドカードはサミュエル・プーポとシルヴァナ・リマ。
サミュエルはミッドシーズンカットでCS落ちしたが、オーストラリアの開幕戦で優勝して現在ランキング3位と来年には返り咲く可能性が高い。
シルヴァナは2019年までCT選手として活躍。ここ数年はタティアナ・ウェストン・ウェブがブラジリアンのウィメンズの代表だが、それまではシルヴァナが牽引していた。ツアーで最も小柄な体格ながらサーフィンはパワフルで情熱的である。
38歳になった今年もCT復帰を目指してCSを戦っている。
日本とリオデジャネイロの時差は12時間。
現地時間6月23日の7時が日本時間の同日19時なる。
ライブ中継はWSL公式サイトなどで配信予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)