現地時間8月3日、カリフォルニアのハンティントンビーチのコンテストウィークは前日までのLT開幕戦『Huntington Beach Longboard Classic』からCS第4戦『Wallex US Open of Surfing』にチェンジ。
公式2-4ftレンジのハンティントンビーチらしい波で、メンズ、ウィメンズ共にRound of 32が行われ、ベスト16が決定した。
五十嵐カノアが勝ち上がり、ウィメンズの二人が敗退
この日の最終ヒートに登場した日本の五十嵐カノアはナット・ヤング(USA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、レオ・カサル(BRA)を相手にスロースタートから後半に追い上げ、見事にトップ通過を果たした。
US Openで2連覇したカノアはハンティントンビーチのヒーロー。
ファン投票でも現在50%以上の票を集めていた。
なお、都築虹帆はインディアン・ロビンソン(AUS)、ルアーナ・シルヴァ(BRA)などと戦い、4位敗退。
都筑有夢路はサリー・フィッツギボンズ(AUS)、ダニエラ・ロサス(PER)などとのカードで4位に終わった。
次のチャレンジは10月のポルトガル戦になる。
コナー・コフィンが選手生活の引退を表明
カリフォルニア、サンタバーバラ出身で元CT選手のコナー・コフィンはRound of 32を4位でフィニッシュ。
30歳という節目で選手生活の引退を表明。
ヒート終了後は華々しビーチ凱旋でキャリアを終えた。
「パイプかJベイなどで締めくくりたかったけど、ここハンティントンが最後になったことは自分にとって大きな意味があると思う。初めてメジャーイベントで戦った場所でもあり、ジュニア時代の思い出もあるんだ。友人、叔父、フィアンセの前で最後に戦うことができたことは特別だよ」
サンクレメンテチームが快進撃を続ける
今シーズン、注目されているコロヘ・アンディーノをリーダーとしたサンクレメンテチーム。
この日もCSトップですでに2024年のCT入りを確定させたコール・ハッシュマンド、CS10位のジェット・シリングが快進撃を続けた。
「自分のヒートの前にグリフィンがミドルのレフトが良いと話していたんだ。今やっていることを続けるよ。よりスマートに1本1本大切に波に乗って、すべての瞬間を楽しみたいね」
まだ20歳のジェットはサンクレメンテらしいトリッキーなサーフィンが特徴。
イアン・ゴーベイア、マテウス・ハーディの二人のブラジリアンを倒してベスト16入り。
ランキングも上げてきそうだ。
ウィメンズのハイエストはソーヤ・リンドブラッド
ウィメンズサイドのハイエストはサンクレメンテチームのソーヤ・リンドブラッド。
バックハンドでトータル14.27を出してブロンテ・マコーレー(AUS)を抑えてトップ通過を果たした。
「あのヒートには友人であり、優れたサーファーである選手が重なり、本当に楽しかったわ。こんなに競争力の高いヒートでサーフィンするのはとても楽しいわね、前のヒートは波数が少なかったけど、私たちのヒートはちょうど波が良くなった。それは本当に嬉しいことよ。私は若い頃からここでコンテストに参加して育ったので、自信がある。次のラウンドも楽しみよ」
現在CS7位とクオリファイの可能性も十分にあるソーヤ。
サンクレメンテチームの一員としてシーズン後半の注目度も高くなりそう。
その他、サラ・バウム(RSA)、テレッサ・ボンバロ(PRT)
2023年にCS落ちしたサリー・フィッツギボンズ(AUS)、イザベラ・ニコルズ(AUS)、メイシー・キャラハン(AUS)
2022年にCS落ちしたインディア・ロビンソン(AUS)、ルアーナ・シルヴァ(HAW)と経験値がある選手がベスト16入り。
エリン・ブルックス(CAN)はこのラウンドで敗退した。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)