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五十嵐カノア、最多優勝記録まで残り2ヒート!『Wallex US Open of Surfing』明日がファイナルデイ!

カリフォルニアのハンティンンビーチのコンテストウィークはいよいよ残り1日。

現地時間8月5日にCS第4戦『Wallex US Open of Surfing』とLT開幕戦『Huntington Beach Longboard Classic』のQFが進行。
ファイナルデイを戦うメンバーが決まった。

その中にはUS Openを2回制覇した日本の五十嵐カノアとフィリピンのロガー、ロジェリオ・Jr・エスクイエヴェルの二人のアジア人も。
残念ながら井上鷹はハワイのカニエラ・スチュワートに敗退したが、土壇場まで諦めず、次に繋がる一戦だった。

五十嵐カノアがベスト4入り

(五十嵐カノア)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

CS第4戦『Wallex US Open of Surfing』のメンズでSFに残ったのは、ノーラン・ラポザ(USA)、クロスビー・コラピント(USA)、イーライ・ハンネマン(HAW)
そして、日本の五十嵐カノア。

20歳のアップカマー、ジョージ・ピッター(AUS)と最終ヒートを戦ったカノアは前日同様に波数が少なく、更に風の影響も入った難しいコンディションでレフトに狙いを絞り、序盤にミドルスコアを固めて主導権を握る。
ジョージが反対にライトの波でスコアを重ねる中、カノアはポテンシャルがあるレフトの波をじっくりと選び、6.50とヒートのハイエストを出すことに成功。
この一本が決め手となり、最後にはライトのボーナスウェーブにも乗り、SF進出を決めた。

(ジョージ・ピッター)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

「US Openには15歳の時から参加しているから、ほぼ10年目だね。ここには全てがある。常にUS Openの観客からは海に入っていてもエネルギーをもらえるよ。長年やっても、それはずっと変わらないところだね。自分のベットで寝れるし、昨日の資生堂のイベントや、夕方に家族で見るサンセットやサーフィンなど自分にとって最高の場所だよ。この勢いを明日も維持できればよいね」

カノアの次の相手はマウイ島出身のイーライ・ハンネマン(HAW)
スーパーグロムと呼ばれていたイーライも20歳になり、CT入りをかけての重要なヒートになる。
カノアにとっては、トム・カレン、ロブ・マチャドのUS Openの最多優勝記録に並ぶチャンスだ。

インスタ

(五十嵐カノア)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

フィリピンのロジェリオがベスト4入り

(ロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

LT開幕戦『Huntington Beach Longboard Classic』では井上鷹がハワイのカニエラ・スチュワートと対戦。スイッチスタンスを入れたノーズライド勝負は中盤にミスが目立った井上鷹に対してカニエラが落ち着いてスコアを伸ばして勝利した。

次のヒートでリッチー・クレイヴィー(USA)と対戦したフィリピンのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェルはリッチーのインターフェアこそあったものの、ヒートのハイエストになる7.50を出して、もしインターフェアがなくても勝つ数字を揃えていた。

(インタビューに答えるロジェリオ)
PHOTO: © WSL/Kenny Morris
(ロジェリオの応援団)
PHOTO: © WSL/Kenny Morris

リッチーのインターフェアがコールされ、ロジェリオのトータルスコアが10ポイントを上回った時点(インターフェアは2本目のスコアが0になる)で事実上の勝利が確定。ビーチに集まったフィリピンのコミュニティは大騒ぎとなり、プレッシャーから解放されたロジェリオはフリーサーフィンのように素晴らしいライディングを披露していた。

(テイラー・ジェンセン)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

その他、3xワールドチャンピオンのテイラー・ジェンセン(USA)がこの日のハイエストヒートスコア、14.70を出してベテランのエドゥアルド・デルペーロ(FRA)を退け、次はトニー・シルヴァニ(USAと対戦。
ロジェリオは井上鷹を倒したカニエラとのカードになる。

(カニエラ・スチュワート)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

ソーヤ・リンドブラッドが9ポイントライド

(ソーヤ・リンドブラッド)
PHOTO: © WSL/Kenny Morris

CS第4戦『Wallex US Open of Surfing』のウィメンズサイドでは、連日活躍しているサンクレメンテチームのソーヤ・リンドブラッドがルアーナ・シルヴァ(BRA)を相手に9.00を出して圧勝。今シーズン2度目のSF進出を決めている。CS7位のソーヤはここで優勝すればクオリファイ圏内に入ってくる。

「ランキングのポイントを稼ぐため、スコアを出さないとと思っていたわ。QFとSFでは大きなポイント差があるからね。ルアーナは凄いサーファーよ。逆転に必要な9.66だって出してしまう可能性があると思い、緊張したわ。コーチと父とでヒート前に波を見ていた時、レフトが良かった。そこを狙ったけど、彼女と離れたくなかったので、ピアの方に戻ろとしたら、あの波が入ったの。本当にラッキーだったわ」

ソーヤは次にエリー・ハリソン(AUS)と対戦。
もう1ヒートはサリー・フィッツギボンズ(AUS)とレイラニ・マクゴナグル(CRC)の東京五輪出場選手同士のカードになる。

(ヒーローインタビュー中)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

ケリス・カレオパア 2連覇なるか?

(ケリス・カレオパア)
PHOTO: © WSL/Kenny Morris

ハンティンンビーチのディフェンディングチャンピオンはメンズがテイラー・ジェンセン(USA)で、ウィメンズがケリス・カレオパア(HAW)

テイラーに続き、ケリスもレイチェル・ティリー(USA)を倒してタイトル防衛に近づいている。
レイチェルとのヒートはラスト数分での逆転。会場も盛り上がっていた。

「序盤に波に乗れなくて、緊張したわ。波数が少なくて、いつもの場所とは違うところで待っていたの。その状況から逃げずに試合に集中し続ける必要があったわ」

(ケリス・カレオパア)
HOTO: © WSL/Tommy Pierucki

ケリスのSFの相手はソフィア・コーヘーン(HAW)、もう一つのカードはソレイユ・エリコ(USA)、ホノルア・ブロムフィルド(HAW)のワールドチャンピオン対決になる。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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