伝統のベルズでの勝負がロングボードツアーにも!
現地時間8月30日、LT第2戦がオーストラリアのベルズビーチで開幕。
初日は公式2-3ftの風の影響が入った難しいコンディションでメンズ、ウィメンズ共にOpening Roundが行われ、日本の田岡なつみ、井上鷹を始め、テイラー・ジェンセン(USA)、デクラン・ワイトン(AUS)、ランデン・スメール(AUS)、カニエラ・スチュワート(HAW)、ベン・スキナー(GBR)、カイ・サラス(HAW)、エドゥアルド・デルペーロ(FRA)、ケイトリン・ミケルセン(USA)、ソレイユ・エリコ(USA)、ホノルア・ブロムフィルド(HAW)、ケリス・カレオパア(HAW)、レイチェル・ティリー(USA)、メイソン・シューマー(USA)、アリス・レモーン(FRA)が1位でラウンドアップを決めた。
田岡なつみがハイエストスコア
初日はトータルでは13.34を出したレイチェルがウィメンズのハイエストだったが、シングルスコアでは田岡なつみの8.33がハイエスト。
これはメンズを含めてのハイエストで、この日のベストウェーブと取り上げられていた。
難しいセクションを繋げながら、何度もノーズライドを決めてビーチに乗り上げるまでロングライド。4.93のバックアアップを重ね、トータルでも13.26とクロエ・カルモン(BRA)、アヴァロン・ガル(USA)に大差で勝利した。
「今年のハンティントンでは自分の結果にとても失望しました。17位で終わってしまったので、その敗北から学びました。今回は本当に良い波を見つけようとしました。そして、本当に良い波をゲットしました。少しだけ運が良かったと思います。波をチェックした時、あまり良い波がなかったので、良い波を待つことができたのが勝因だと思います」
アジアリージョナルのクオリファイイベントでは2連勝していた田岡なつみだが、ハンティンンビーチでのLT開幕戦では敗者復活戦で敗退して最下位という結果に終わっていた。
長いライトのポイントブレイクは彼女のスタイルに合っており、次のヒートも期待できそうだ。
その他、井上鷹はカリフォルニアのケヴィン・スカヴァーナとスペインのニコラス、アンドラーデと対戦してミドルスコア勝負の中、トータル9.24でトップ通過。
トライアルから勝ち上がってきた井上楓は、開幕戦を制したハワイのケリス・カレオパア、カナダのリヴ・ストークスとのカード。
クロスゲームの末、3位で敗者復活戦に回っている。
敗者復活戦では開幕戦で3位に入った強豪のソフィア・コーヘーン(HAW)と対戦する。
39歳ベテランのテイラー・ジェンセンが義父のナット・ヤングに並ぶ4度目のワールドタイトルに挑戦
3xワールドチャンピオンで毎年上位にランクインしているアメリカのテイラー・ジェンセンは8.00を含むトータル14.33で圧勝。
開幕戦で2位に入ったテイラーは、難しいコンディションほど強い器用な選手で、パワフルなレールターンとクリティカルセクションでのノーズライドでベルズの波を巧みに乗りこなしていた。
3xワールドチャンピオンはテイラーの他、コリン・マクフィリップス、ジョエル・チューダーがいるが、4xは義父であるナット・ヤングのみ。
その記録に並ぶチャンスが39歳にして到来したことについて聞かれると、「大きなチャンスだよね。この立場に立って取り組くことができる人はほんの僅かさ。その挑戦を受け入れ、全力を尽くすよ。すべてを捧げるつもりさ。自分のキャリアを素晴らしい方法で締めくくりたいし、競技を始めて以来、誰も成し遂げていないことをしたいんだ。コリン(マクフィリップス)とジョエル(チューダー)が3度タイトルを獲得するのを見てきた。4つ目を獲得してその仲間から抜け出すのは特別なことだろうね」と話していた。
オープニングセレモニー
ベルズビーチは、ジャラクとして知られるワダウラング族にとって文化的な重要地。
CT同様、地元コミュニティを尊重し称えるために、大会の開始前にはWSLのアスリート、スタッフ、ファンが参加したオープニングセレモニーが行われた。
ネクストコールは現地時間8月31日の朝7時15分(日本時間の同日朝6時15分)、20分後にスタート予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)