現地時間9月21日、中米エルサルバドルのエル・スンサルで開催中のLT第3戦『Surf City El Salvador Longboard Classic』は3日目を迎え、公式2-4ftレンジの波で二人のヒートを同時進行させるオーバーラッピングヒートを利用して足早に進行。
メンズのベスト4、ウィメンズのベスト8が決定した。
ソフィアとクロエがトップ8確定
エルサルバドル戦での注目は優勝の他、ワールドタイトルを争うマリブ戦行きを誰が手するか?に絞られている。
トップ8の内、すでにウィメンズはソレイユ・エリコ(USA)、ホノルア・ブロムフィルド(HAW)、ケリス・カレオパア(HAW)、アリス・レモーン(FRA)が確定しているが、この日は新たにソフィア・コーヘーン(HAW)、クロエ・カルモン(BRA)の2名が決定。
マリブ行きは残り2枠になった。
Round of 16で14.27を出してラウンドアップしたソフィアは、「凄く嬉しいわ。楽しい波よ。対戦相手のマリアとのヒートはいつも少しストレスになる。今朝、目を覚ましたら、凄い緊張していたの。みんなが残り1ヒートでマリブだよと話しかけてきたわ。目標はトップ3だけど、今はマリブ行きが決まって本当に喜んでいるわ。このイベントでもできる限り勝ってシードを上げたい」とコメント。
Round of 16のハイエストはホノルアの8.70、トータルでも15.60とスコアを伸ばし、敗者復活戦のElimination Roundから勝ち上がってきた田岡なつみを抑えていた。
その他、ソレイユ、ケリスも快勝。
すでにトップ8を決めた6名の内、アリスだけがこのラウンドで敗退、QFではソフィアとクロエが同じカードで、ケリスはメイソン・シューマー(USA)、ホノルアはゾエ・グロスピロン(FRA)、ソレイユはレイチェル・ティリー(USA)と対戦する。
カニエラが完璧なスタイルでベスト4入り
メンズサイドではRound of 16でランキングトップのテイラー・ジェンセン(USA)がジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)に敗退する番狂わせがあった一方、ランキング2位のカニエラ・スチュワート(HAW)が8.70を含むトータル17.10のイベントを通してのハイエストヒートスコアを出してQF進出。
QFでもリズムは崩れず、ベテランのケヴィン・スカヴァーナ(USA)を抑えてSF進出を決めた。
「SFに進出できて嬉しいよ。今日のようにコンディションが完璧であれば良いよね。今日のヒートを振り返って、どこに焦点を当てるべきか考えるよ。昨年のハリソン・ローチとのファイナルで沢山のことを学んだ。何故彼が勝ったのかも分かるようになったのさ。波のポケットでのフットワーク、パーフェクトなハングテン、それが勝つ方法だね」
カニエラはQFで9.40のハイエストシングルスコアを出したベン・スキナー(GBR)と対戦する。
フィリピンのロジェリオがマリブ行き確定
メンズサイドではテイラーとカイ、カニエラのトップ8入りが決まっていたが、この日はデクラン・ワイトン(AUS)、ロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル(PHL)の2名のマリブ行きが確定。
残り3枠になった。
「これはフィリピンのコミュニティとサーファーの夢だよ。私たちはマリブでのファイナルズに行けることをとても嬉しく思っている。ハンティントンの友達とファンのみんながもっと上を目指せと励ましてくれ、それが自分をプッシュしてくれた。あの時は本当に良い気分った。今も凄い嬉しいよ」
ちなみにQFでロジェリオを倒したジョンは生まれがフィリピンで6歳の時にオアフ島に移住。
現在はハワイアンとして戦っており、SFではスティーブン・ソーヤー(ZAF)と対戦する。
ネクストコールは現地時間9月22日の朝8時(日本時間同日の夜11時)で35分後にスタート予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)