PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

【開幕直前情報】日本時間10月14日夜に開幕!CS最終戦『Corona Saquarema Pro』

2024年CTクオリファイをかけての争い、CSの最終戦『Corona Saquarema Pro』がブラジルのサクアレマで10月14日〜21日に開催される。

メンズ10枠、ウィメンズ5枠という狭き門で、すでにメンズはコール・ハッシュマンド(USA)、ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)、ウィメンズはサリー・フィッツギボンズ(AUS)が最終戦前にクオリファイを確定。
他にも上位陣はCT入りを固めているが、優勝が10,000ポイントと大きいため、最終戦で一気にクオリファイ圏内に上昇してくる選手も考えられる。

日本人では五十嵐カノアを除くと大原洋人の49位、都築虹帆の26位が最高位。
今回、大原洋人は欠場。メンズは岩見天獅、田中大貴。ウィメンズは脇田紗良、都築虹帆、松岡亜音、都筑有夢路、野中美波が参加する。
ちなみに昨年のブラジル戦では都筑有夢路が3位に入っていた。

会場はCTと同じサクアレマ

(CTでも使用されるハイクオリティーのビーチブレイク) PHOTO: © WSL/Damien Poullenot

ブラジル戦の会場はCTと同じサクアレマのプライア・デ・イタウナ。
サクアレマはブラジルの大都市、リオデジャネイロから東へ73km離れた美しいリゾート地で、プライア・デ・イタウナはライト、レフト共にあるビーチブレイク。
条件が揃えばバレルも姿を現す。

CTのメンズでは圧倒的に自国ブラジルの選手の勝率が高く、CSでも昨年はガブリエル・メディナが復帰戦で優勝して話題になっていた。

返り咲きまであと一歩のルアーナ・シルヴァ

(ルアーナ・シルヴァ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

メンズでは層が厚いブラジリアンだが、ウィメンズはシルヴァナ・リマがCT落ちした今、タティアナ・ウェストン・ウェブの1名のみ。

そんな中、2022年のミッドシーズンカットでCT落ちしたルアーナ・シルヴァはホームはハワイながらブラジルに国籍を変更した19歳のホープだ。
第5戦のポルトガルで2位になり、現在CSランキング6位とクオリファイラインの一つ下。
自国でのイベントで結果を残せば返り咲きも十分に考えられる。

「サクアレマは最後のイベントを開催するには素晴らしい場所だと思う。今、自分の調子は最高に良く、返り咲きを実現させる自信も持っているわ。何故なら、今が人生最高の瞬間であると感じるから。今年はレアンドロ・ドラ(ヤゴ・ドラの父)と一緒にツアーを回っている。彼は精神面や技術的な面で多くのサポートをしてくれる。彼のチームの一員であることに感謝しているし、ポルトガルでの経験は本当に素晴らしかった。サクラエマの波は本当にパワフルよ。ハワイ出身の私のスタイルに合う波なの。ブラジルのファンの応援は素晴らしいし、ポジティブなエネルギーを持っていて、大好きよ」

クオリファイ圏内の二人のブラジリアン

(ブラジルのサーフィンファンは世界一熱狂的)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

メンズサイドではデイヴィッド・シルヴァ、マテウス・ハーディの二人のブラジリアンがクオリファイ圏内。
他にも12位にサミュエル・プーポ、13位にマイケル・ロドリゲスがいる。
マテウス以外は全て返り咲きを目指す選手だ。

「間違いなく、サクアレマは世界で最高の場所の一つさ。ビーチにいるすべてのファンと一緒になる雰囲気が素晴らしいんだ。ここはサーフィンの聖地でもある。私達がCT入りできることを願っているよ。マテウスは信じられないような進化を遂げているし、凄いサーフィンをするルアーナの返り咲きも願っている。サミュエル、マイケルなど他のブラジリアンもトップ10に入ることができればと思う。彼らは非常に近いポジションにいるよね。全員でチームを完成させたいね」

デイヴィッドは2022年のCTでミッドシーズンカットとなり、CSでは良い結果を出せなかったが、ポルトガルで優勝。
一気に20もランキングを上げて5位に浮上している。
それだけCSの優勝は大きな力を持っている。

(22歳のマテウス・ハーディ)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

デイヴィッド同様、マテウスもポルトガルの結果でクオリファイ圏内に滑り込んだ一人。
度重なる怪我から復帰したばかりで、エアー合戦になりそうなブラジル戦には不安が残る中、「まだ何も保証されていないよね。ランキング10位で、自分の後ろにはサミュエル、マイケルなど凄いサーファーが僅差で迫っているんだ。プレッシャーを取り除き、自分のサーフィンに集中するよ。年初に膝を怪我して3ヶ月も休み、再開したらサクアレマでのリージョナルQSで再度怪我したんだ。だから、正直言うとトップ10にいることは本当に嬉しいさ。サクアレマで全てが順調に進むことを願っている。良い波に大観衆。素晴らしいイベントになれば良いね」とコメントを残している。

なお、ブラジル戦ではCSの他、WSLのスペシャルイベント『Corona Saquarema Pro – Legends』がスタンバイ。
詳細は後日明らかになるだろう。

(CTトップ選手のジョアオ・チアンカも参加予定)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

日本とサクアレマとの時差は12時間。
ファーストコールは現地時間10月14日7時30分(日本時間同日19時30分)
ライブ中継はWSL公式サイト、公式YouTube、公式アプリで配信予定。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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