東京から飛行機で約2時間20分。
日本のサーファーの利用率も続々と高くなっている韓国のウェーブプール「Wave Park」を舞台としたQS3,000『Siheung Korea Open』並びにLQS1,000『Siheung Korea Open LQS』が現地時間11月17日に開幕した。
初日はLQSがメンズファーストラウンドのRound of 24のみ。
QSはメンズがファーストラウンドのRound of 56とセカンドラウンドのRound of 48まで、ウィメンズはファーストラウンドのRound of 32が進行した。
LQSはフィリピンのジョマリーがハイエスト
今回の「Wave Park」イベントではレフトを利用。
LQSとQSでは波質を変えて行なっている。
朝方行われたLQSはコシ前後で、ファーストセクションは特にノーズライド向け。
エンドセクションにかけては厚くなるため、難しそうな印象だった。
また、冬型の気圧配置により雪が降り、ヘッドキャップを被るほどの寒さ。
これはフィリピンやインドネシアのサーファーにとって不利と言えるが、LQSのメンズRound of 56ではフィリピンのジョマリー・エブエザが長いハング5で8.28を含むトータル16.25。ファーストヒートで出したこのスコアを塗り替える選手はいなかった。
ジョマリーは2022年のフィリピンのナショナルチャンピオン。
LTのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェルと同じラ・ウニオンのコミュニティのロガーでもある。
日本人では7.50を含むトータル14.25と2番目のスコアを出した森大騎、増山翔太、秋本祥坪、塚本将也がラウンドアップ。
トップシードは次のQFから登場。
井上鷹はジョマリーなどとのカード、浜瀬海は秋本祥坪、塚本将也などと対戦する。
LQS1,000のウィメンズは参加人数が少なく、QFがファーストラウンドで、日本人は田岡なつみ、井上楓、井上桜の3名。
QS3,000にも出場しているスカイ・ブラウンがロングボードでどんなサーフィンをするのかに注目したい。
ウィメンズQSは都築虹帆とスカイ・ブラウンが魅せた
QSは波質がガラッと変わり、ムネ前後の掘れたブレイク。
基本はターン中心だが、エアーをメイクする選手もいた。
ファーストラウンドのRound of 32のみ進行したウィメンズQSはQSアジアリージョナルの上位5名が危なげなくラウンドアップを決めていた。
台湾で優勝した脇田紗良を始め、松岡亜音、都築虹帆、野中美波、中塩佳那が揃ってトップ通過。
特に都築虹帆は8.25を含むトータル16.25とこの日のハイエストヒートスコアをマークして際立っていた。
また、LQSとのダブルエントリーで注目されているスカイ・ブラウンもシングルスコアでは都築虹帆と並ぶ8.25を出して松永莉奈と共にRound of 16に進出。
「凄いよかったわ。初めての韓国。美味しいものを食べて、みんなと一緒にウェーブプールでサーフィンするのは本当に楽しい。それに雪も降っている。本当に魔法のようね。素晴らしい場所よ」
テキサスのWACOなどで何年も前からエアーをメイクするなど、まだ15歳ながら恐らく今回の参加選手の中では最もウェーブプールの経験が豊富なスカイ。
コンテストでもフィリピンで2位に入り、勢いがあるので、優勝もありえるのでは?
メンズQSは鈴木仁が強烈なバックサイドを披露
メンズQSはセカンドラウンドのRound of 48まで進行。
トップシードは次のRound of 32でスタンバイしている。
ファーストラウンドのRound of 56では韓国のカイアン・ヤンが8.50を含むトータル16.50でハイエスト。
日本人では飯田航太、堀越類、齋藤幹太、加藤浩大がラウンドアップ。
堀越類はカービングからエアーリバースを完璧にメイクして7.00を出すなど調子が良かったが、Round of 48ではスコアを伸ばせず、敗退となった。
Round of 48では鈴木仁が強烈なバックサイドで8.00を含むトータル15.00を出して圧勝。
その他、加藤翔平、井上鷹、岡村晃友、宇野雅志、石井天使、加藤浩大、小濃来波、古川海夕、黒川楓海都、須田喬士郎、松下諒大がラウンドアップを決めている。
大会2日目もメンズLQSからスタート予定。
ウィメンズLQSが始まり、QSと全てのディビジョンが行われる。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)