12月3日のファイナルデイに向けて徐々に選手が絞られてきた『2023 ISA World Junior Surfing Championship』6日目。
現地時間11月30日は前日から続くスモールコンディションに波乱含みの展開。
2日続けてのスケジュールの短縮もあり、予定されていたR5は行われず、R4のみで終了。
現在発表されているスケジュールによると12月1日が最終日になり、国別対抗リレーのアロハカップと閉会式が12月2日に行われる予定。
波乗りジャパンは暫定6位
国別ランキング4位で大会6日目に挑んだ日本代表「波乗りジャパン」
U18ボーイズのR4では岩見天獅、渡邉壱孔共にラウンドアップ。
U18ガールズのR4では松岡亜音が勝ち上がってR5進出を決めた一方、佐藤李が4位敗退。
U16ボーイズのR4では小野里弦、岡野漣が勝ち上がった一方、髙井汰朗は4位敗退。
U16ガールズのR4では前日行われなかったR3を池田美来がトップ通過したが、R4は鈴木莉珠と同ヒートに重なり、共に敗退。
これで大会最終日に残ったのはU18ボーイズの岩見天獅、渡邉壱孔。
U18ガールズの松岡亜音。U16ボーイズの小野里弦、岡野漣。
計5名。
国別ランキングでは前日の4位から6位に転落。
トップはオーストラリアが守り、2位にスペインが浮上。
3位アメリカ、4位にポルトガル、5位ブラジルと続く。
フィエロ3姉妹の末っ子がハイスコアを出す
ロースコア止まりの選手が大半だった6日目だったが、ハワイのラネア・モンズ、スペインのハンス・オドリオゾラ、タヒチのコハイ・フィエロの3名が8.00をスコア。
コハイは3姉妹の末っ子で、23歳の長女、ヴァヒネ・フィエロは2017年のWSLのワールドジュニアのチャンピオンでCTにもワイルドカードで出場して3位に入った逸材。
ISAの登録はフランスでWSGにも出場して今年のエルサルバドル大会では4位でメダルを獲得している。
まだ17歳のコハイもコンペティターとして姉の後を追っている。
「私はここにいるには理由がある。確実にヒートを勝ち、良い波を見つけて決勝進出を目指す。そのために全力を尽くしているわ。良い波はあるけど、その数は非常に少なく、コンディションは厳しいわ。8ポイント獲得は自信になる。嬉しいわ」
相次いだ番狂わせと逆転劇
大会6日目は波数が少ない難しいコンディションで逆転劇が相次いだ。
U18ボーイズではアルゼンチンのホアキン・ムニョスがラスト3分で2本のスコアをまとめてハワイのライラン・ビーバーズと共に最終日に残った。
また、U16ガールズに出場しているホアキンの妹、ヴィクトリア・ムニョスもラウンドアップしている。
その他、U18ボーイズではメキシコのマテオ・カデナがアメリカのルーカス・オーストン、ハワイのジャクソン・ドリアン、ポルトガルのジョアン・メンドーサを相手に一本目で6.33を出して主導権を握り、最後の1分までヒートをコントロールしてアメリカ、ハワイの強豪を倒すことに成功した。
「あのヒートを通過できたなんて、言葉では説明できないね。信じられないよ。最後の波に乗れたことが嬉しく、あれが安心感に結び付いた。もちろん、最初は緊張していたけど、海に入ったら相手のことを考えず、自分のサーフィンに集中することができたのさ」
また、U16ガールズではペルーのカタリナ・ザリケイが残り90秒まで0.73の一本しか乗っていなく、追い込まれていたが、終了間際に6.17をスコアしてアメリカのイーデン・ワラと共にこのヒートを通過。
14歳のカタリナはR3でもオーストラリアの強豪、ミラ・ブラウンにプレッシャーをかけて2位でラウンドアップをしていた。
コンテスト7日目の12月1日は朝7時30分(日本時間の同日19時30分)に開始予定。
会場1でU16ボーイズのR5、次にU18ガールズのR5。
会場2でU16ガールズのR5、次にU18ボーイズのR5。
その後、会場1で全てのディヴィジョンのSF、ファイナルが進行予定。
『2023 ISA World Junior Surfing Championship』公式サイト
https://isasurf.org/event/2023-rio-de-janeiro-isa-world-junior-surfing-championship/
(空海)