(中塩佳那) PHOTO: © WSL/Abdel Elecho

中塩佳那&ジョン・マーク・トコンが優勝!QS3,000『La Union International Pro』

2024年最初のQSアジアリージョナルのコンテストがフィリピンのルソン島、ラ・ウニオンにあるライトのポイントブレイク「アービズトンドビーチ」で開催中!

QS3,000とLQSが行われ、まずは現地時間1月25日にQS3,000が終了。
LQSはSFを戦うベスト4が揃った。

なお、2024年CS出場をかけてのリージョナルQSは2023年4月から2024年3月までに開催されたイベントのトップ5がカウント。
CSの枠はメンズ6名、ウィメンズ4名で、ランキングでは上位5名と3名。他にワイルドカード枠が各1名用意されている。

中塩佳那が20歳目前の優勝

(中塩佳那)
PHOTO: © WSL/Abdel Elecho

イベント直前までスモールだった「アービズトンドビーチ」だったが、コンテスト開催に合わせるようにサイズアップ。
QSのファイナルデイはウネリのピークが過ぎたものの、公式3-4ftレンジの十分なサイズで激しいバトルになった。

ウィメンズサイドはQF以降、全て日本人選手同士の戦いとなり、中塩佳那、脇田紗良がファイナル進出。
中塩佳那は都筑有夢路とのSFを僅差で切り抜けてきた。

ファイナルは中塩佳那が序盤に6.75を出し、中盤には5.25のバックアップスコアを加えてリードした一方、脇田紗良は4ポイント止まりで苦戦。
後半には中塩佳那が7.25を出して引き離すと強烈な3ターンのコンビネーションで7.85を出してトータル15.10。脇田紗良もラストに追い上げて6.95を出すが、時すでに遅し。
1月29日の20歳の誕生日を目前に今シーズン3度目のQS優勝を決め、CS出場の圏内であるランキング3位に浮上した。

(脇田紗良)
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「優勝できてとても嬉しいです。ラ・ウニオンでは素晴らしい時間を過ごしています。食べ物は美味しく、波も素晴らしです。地元の人たちはとても親切です。CS進出のため、この大会は優勝を目指して挑みました。優勝できて少しほっとしました。来週はバレルの波でコンテストがあるので、それまでの時間を楽しんで過ごしたいと思います」

フィリピンでは2月1日〜7日にもう一つの3,000、『Baler International Pro』がルソン島の反対側に位置するバレアーの「サバンビーチ」で開催される。
ウィメンズのカレントリーダーはQS5,000の優勝がある脇田紗良。2位は今大会で5位に入った松岡亜音が維持している。

メンズはジョン・マーク・トコンが優勝

(ジョン・マーク・トコン)
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メンズサイドは昨年2位だった岩見天獅がRound of 16で早期敗退。
ディフェンディングチャンピオンのクトゥ・アグース(IDN)はQFで姿を消していた。

ファイナリストはフィリピンのジョン・マーク・トコンとSFで大音凛太を倒したキアン・マーティン(SWE)の二人。
ファイナルは一本目で7.25を出したジョンがすぐに8.50を出してキアンをコンビネーションスコアに追い込んでいた。キアンも8.00を出してコンボは抜けたが、イベントのハイエストとなる9.40をスコアしたジョンがトータル17.90で引き離して圧勝。ジョンのエアーリバースとカービングターンが際立ったヒートだった。

(ジョン・マーク・トコン)
PHOTO: © WSL/Abdel Elecho
PHOTO: © WSL/Abdel Elecho

「最高だね。本当に嬉しいよ。この喜びを言葉で説明するのはとても難しいけど、今、凄い興奮している。自分をサポートしてくれた全ての人、イベントを見てくれている人に感謝したい。本当にありがとう。ファイナルは凄く自信を持っていたんだ。最後の戦いまで辿り着いたんだからね。最初の波で本当に良い波をゲットして、それからはオーケー、ただ飛ばしていくだけだと思ったよ」

宮崎でのQS3,000『whitebuffalo HYUGA PRO』以外、キャリア6度の優勝の内、5度をホームのクラウド9で決めているジョン。
7度目の優勝は同じフィリピンでもホーム以外の勝利となり、QSランキングを6位に上げた。

なお、カレントリーダーは西慶司郎、2位は大音凛太。
今回準優勝のキアンは3位につけている。

LQSは4名の日本人選手が残る

(浜瀬海)
PHOTO: © WSL/Abdel Elecho

同時開催の『La Union International Pro LQS』はディフェンディングチャンピンのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル(PHL)、田岡なつみ(JPN)を始め、メンズは浜瀬海が日本人で唯一ファイナルデイに残っている。
ウィメンズは吉川広夏、井上楓がベスト4入り。

浜瀬海はSFでフィリピンのジョマリー・エブエザと対戦。
田岡なつみ vs 吉川広夏は事実上のファイナルとなる。

ファイナルデイは現地時間1月26日の7時30分(日本時間の8時30分)スタート予定。

QS3,000『La Union International Pro』結果
1位 ジョン・マーク・トコン(PHL)
2位 キアン・マーティン(SWE)
3位 大音凛太(JPN)、オニー・アンワー(IND)
5位 ダニ・ウィディアント(IDN)、ロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル(PHL)、安室丈(JPN)、クトゥ・アグース(IDN)

ウィメンズ
1位 中塩佳那(JPN)
2位 脇田紗良(JPN)
3位 都築虹帆(JPN)、都筑有夢路(JPN)
5位 野中美波(JPN)、佐藤李(JPN)、井上楓(JPN)、松岡亜音(JPN)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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