すでにWSL公式サイトでカウントダウンが始まっている2024年CT開幕戦『Lexus Pipe Pro』
開幕直前にカリッサ・ムーアが引退を表明、ステファニー・ギルモアが1年の休みを発表したのは残念だが、今年は日本の自動車メーカー「Lexus」がスポンサーになったことで例年よりスペシャル感がある。
舞台のパイプラインは今も昔も変わらず、サーファーを魅了してやまない世界一のスポットである一方、独特のローカリズムと危険が潜み、今シーズンはジョアオ・チアンカ、カイ・レニー、エイメオ・チェルマクなどが病院送りになり、カイはBWTのナザレ戦をスキップ、ジョアオはハワイレッグの欠場を発表している。
そんなパイプラインだからこそ、ワイルドカードやルーキーにも優勝のチャンスがある。
特に今シーズンは有望なルーキーが揃っているので、開幕戦は彼らの活躍に注目したい。
2024年CTルーキーリスト
2024年CTルーキーは以下。
メンズ5名、ウィメンズ2名。
サミュエル・プーポ(BRA)、イーマイカラニ・デヴォルト(HAW)、フレデリコ・モライス(PRT)、ジェイク・マーシャル(USA)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、インディア・ロビンソン(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、イザベラ・ニコルス(AUS)は返り咲き組みになる。
▪️コール・ハッシュマンド(USA)
出身・カリフォルニア サンクレメンテ
23歳 グーフィーフッター
190cm 91kg
▪️ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)
出身・ウエスタンオーストラリア マーガレットリバー
26歳 グーフィーフッター
178cm 65kg
▪️クロスビー・コラピント(USA)
出身・カリフォルニア サンクレメンテ
22歳 レギュラーフッター
▪️イーライ・ハンネマン(HAW)
出身・マウイ島 ラハイナ
21歳 レギュラーフッター
▪️ケイド・マトソン(USA)
出身・カリフォルニア サンクレメンテ
21歳 レギュラーフッター
▪️ソーヤ・リンドブラッド(USA)
出身・カリフォルニア サンクレメンテ
18歳 グーフィーフッター
165cm 57kg
▪️アリッサ・スペンサー(USA)
出身・カリフォルニア エンシニータス
20歳 グーフィーフッター
167cm 54kg
・2023年CSランキング上位10名
コール・ハッシュマンド(USA)
サミュエル・プーポ(BRA)
ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)
クロスビー・コラピント(USA)
イーライ・ハンネマン(HAW)
イーマイカラニ・デヴォルト(HAW)
フレデリコ・モライス(PRT)
ジェイク・マーシャル(USA)
ケイド・マトソン(USA)
デイヴィッド・シルヴァ(BRA)
・2023年CSランキング上位5名
インディア・ロビンソン(AUS)
サリー・フィッツギボンズ(AUS)
ソーヤ・リンドブラッド(USA)
アリッサ・スペンサー(USA)
イザベラ・ニコルス(AUS)
ルーキーでパイプライン優勝の確率が高いのは誰?
メンズサイドのルーキーでパイプライン優勝の確率が高いのは、バレルの波で育ったマウイ島のイーライ・ハンネマン、ウエスタンオーストラリアのジェイコブ・ウィルコックスだろう。
サンクレメンテ出身ながら兄のグリフィンと旅を続けているクロスビー・コラピントも経験値が高く、実際に映像も残している。
クロスビー自身、ヘビーウォーターの波が好きだとも話している。
ロボ、ケリー、JJF
とはいえ、パイプラインでの優勝はベテラン勢に分がある。
過去数シーズンのパイプでの成績から推測するとロボことジャック・ロビンソン、ケリー・スレーター、ジョン・ジョン・フローレンスが優勝候補の筆頭と言える。
一時期の勢いがなくなったとはいえ、ガブリエル・メディナも怖い存在だ。
ウィメンズはワイルドカードのモアナとカリッサが優勝候補の筆頭。
すでに発表されているヒート表を見るとルーキーで以上の優勝候補にオープニングラウンドであたる選手はいない。
オープニングラウンドの注目カードはロボ、ケリー、和井田理央。コナー、カノア 、イーライのカード。
ちなみに前半5戦の結果によって行われるミッドシーズンカットはルーキーにとって最初の関門となる。
過去2シーズンの統計ではメンズが64%の確率でミッドシーズンカットを免れた一方、ウィメンズの確率は28%と狭き門。
カリッサとステフが不在なのはウィメンズのルーキーにとって有利に働くかもしれない。
2024年CT開幕戦『Lexus Pipe Pro』は現地時間1月29日の朝7時30分にダウンパトロールが始まる。
日本時間は1月30日2時30分。
ウェイティングピリオド前半は南西のコナウィンドが強く、厳しい予想。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)