現地時間2月6日、5日間のレイデイを経てCT開幕戦『Lexus Pipe Pro』が再開。
2つのヒートを同時進行させるオーバーラッピングヒートを使用してメンズRound of 32、Round of 16が一気に進行した。
ウィメンズはまだオープニングラウンドもスタートしていなく、スタンバイが続いている。
この日は不安定なコンディションでパイプライン側よりもバックドア側がメイン。
オープニングヒートからケリー・スレーター(USA)が敗れ、五十嵐カノア(JPN)やガブリエル・メディナ(BRA)、ディフェンディングチャンピオンのジャック・ロビンソン(AUS)まで姿を消す番狂わせ続出の1日だった。
安定のJJF
番狂わせ続出の1日でも、パイプラインが自宅の裏にあるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は誰よりも波が見えており、返り咲き組のデイヴィッド・シルヴァ(BRA)とのRound of 32では9.17と8.17を揃え、トータル17.34のハイエストヒートスコアで圧勝。
Round of 16では前ヒートでジョン・ジョンの9.17を上回る9.33をバックドアでメイクしたカラム・ロブソン(AUS)と対戦。波数が少なく、苦戦するカラムを尻目にミドルスコアをまとめてQF行きを決めた。
「波があまり入らず、思うような対戦ができない難しいヒートを勝ち上がるのは嬉しいよ。カラムは自分がヒートを終えた直後に9ポイントを出していたので、怖い存在だった。あのヒートではベターな波を選ぶのが必要だと考えていたのさ。今年は気分も体調も良いので楽しみさ。精神的に昨年より良い感じがするね」
次のQFはレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)とのカード。
予想ではウェイティングピリオド後半もエピックコンディションは期待できないそうなので、難しいパイプラインを味方にできるジョン・ジョンには有利なのかもしれない。
ハワイアンの活躍
QF行きを決めたメンズベスト8の内、半数の4名がハワイアン。
ジョン・ジョンを始め、バロン・マミヤ、イアン・ジャンティ、イーマイカラニ・デヴォルトが残っている。
返り咲き組のイーマイカラニはRound of 32でガブリエルを倒したルーキーのクロスビー・コラピント(USA)をRound of 16で倒して初のQF進出。
2022年のルーキーイヤーは全く結果を残せずにミッドシーズンカットの餌食になったイーマイカラニ。再び這い上がってきたCTの舞台で早くも活躍している。
「QFをメイクすることが頭にあったよ。以前に惜しかったことはあるけど、達成したことはなかった。クロスビーとのヒートでは、スマートな判断をした。彼はメディナのヒートで良いスコアを出して勝っていたので、波の選択が鍵になるだろうと思ったよ。自分にプライオリティがない時に彼が乗らなかったのがラッキーだったね。本当に嬉しいよ」
QFでは、クロスビーの兄、グリフィンを倒したイアン・ジャンティと対戦する。
QFのマッチアップは以下。
カノアは負けたが、コナーは勝ち上がり、イーサンと対戦する。
HEAT 1: Ethan Ewing (AUS) vs. Connor O’Leary (JPN)
HEAT 2: Jordy Smith (RSA) vs. Barron Mamiya (HAW)
HEAT 3: Ian Gentil (HAW) vs. Imaikalani deVault (HAW)
HEAT 4: John John Florence (HAW) vs. Leonardo Fioravanti (ITA)
ネクストコールは現地時間2月7日朝7時45分。
日本時間2月8日2時45分。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)