CT開幕戦『Lexus Pipe Pro』終了後、2日後にウェイティングピリオドが始まったCT第2戦『Hurley Pro Sunset Beach』だが、ノースショアはサイズダウンから一気にワイメアカインドの大きなウネリが入り、5日続けてレイデイ。
ようやく落ち着いてトレードウィンドにより改善した2月17日に開幕した。
初日は公式8-10ftレンジのソリッドなコンディションでメンズのオープニングラウンドと敗者復活戦のElimination Roundが進行。
ウィメンズはスタンバイとなった。
初日の主役はジョーデイ、JJF
オープンフェイスでのビッグマニューバー、クリティカルセクションでのリップ、インサイドボウルでのバレルとワイルドなサンセットビーチらしい波になった初日。
9.33のハイエストスコアを出したのはジョーディ・スミス(RSA)で、トータルでも15.50と他を寄せ付けないスコアをメイクしていた。
「オフシーズンはひたすらトレーニングしたんだ。過去3年間、集中力が欠けていたけど、新しいルーキーがやる気を奮い立たせるきっかけになった。努力すれば良い結果が出るというのは本当みたいだね。とにかくオープンフェイスを探してターンを決め、バレルが来たら運任せ。そんな感じで戦ったよ」
2017年のベルズ戦以来、優勝から遠ざかっているジョーディ。
今シーズンのノースショアでは周囲のサーファーからクレームがくるほど波に乗っているという情報もあり、とにかく努力して練習は積んでいるようだ。
ジョーディの次にハイスコアを出したのはパイプラインでの開幕戦でも目立っていたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
ジェイク・マーシャル(USA)とワイルドカードのキアヌ・アシング(HAW)を相手に試合前のファン投票でも勝率96%という圧倒的な数字を稼ぎ、実際のヒートでも早々と7ポイント2本をまとめてトータル14.83で圧勝していた。
「ずっとターンできる波を探していたんだけど、丁度良いダブルアップのバレルが2本来て、ラッキーだったね。今日はかなり水の流れが激しくて厳しいコンディションだった。最初のラウンドを突破できて嬉しいよ。今年は長いツアーなので、とにかく前に進み続けるだけさ。パイプラインでの大会の後、少し休んでの試合を楽しんでいるよ」
その他、イーサン・ユーイング(AUS)がジョン・ジョンを上回るシングルスコア、8.00を出して和井田理央(IND)と共にラウンドアップを決めた他、日本の五十嵐カノアも7.33を出してヤゴ・ドラ(BRA)、フレデリコ・モライス(PRT)に勝利。
今年はスネークことジェイク・パターソンがコーチに再任。新しい彼女と共にフレッシュなシーズンがスタートしている。
もう一人の日本人、コナー・オレアリーは難しいオープニングヒートで辛くも勝利した。
カレントリーダーのバロンが敗者復活戦行き
パイプラインでのCT開幕戦『Lexus Pipe Pro』で憧れの相手、ジョン・ジョンを倒して優勝したバロン・マミヤ(HAW)はカイオ・イベリ(BRA)、ケリー・スレーター(USA)を相手にロースコア止まりで敗者復活戦のElimination Round行きを強いられていたが、このラウンドでは勢いを取り戻し、トータル11.00で1位通過を果たしている。
「オープニングラウンドでは波に乗れなくて少し現実に戻ってしまった。でも、それは忘れて次に進むことができたよ。朝のコンディションは本当に難しかった。10~12ftに見えるけど、実際に乗れる波は3~4フィートくらいなんだ。波を見つけるのが大変だったさ。勝ち上がれて良かった。パイプラインで使ったボードと同じボードに乗っている。パイプラインでは調子良くて、サンセットでも使っている。このボードはフィーリングが良いんだけど、もっと良い波になることを望むよ」
その他、Elimination Roundではハワイアンのイアン・ジャンティ、セス・モニーツなどが勝ち上がった一方、ワイルドカードのカイ・レニー、キアヌ・アシング。リプレイスメントのラムジ・ブキアム(MAR)、カラム・ロブソン(AUS)が敗退した。
ネクストコールは現地時間2月18日朝7時45分。
日本時間2月19日2時45分。
10ftオーバーまでサイズアップすることが予想されている。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)