(五十嵐カノア) PHOTO:© WSL/Brent Bielmann

五十嵐カノアがベスト8入り!『Hurley Pro Sunset Beach』2日目

現地時間2月18日、オアフ島・ノースショアのサンセットビーチを舞台としたCT第2戦『Hurley Pro Sunset Beach』は2日目を迎えた。

予報通り10ftオーバーのノーススウェルが入ったこの日はトレードウィンドが強く、ある意味サンセットビーチらしいワイルドでトリッキーなコンディション。
ウィメンズはまだ始まらず、メンズのみ2つのヒートを同時進行させるオーバーラッピングヒートを使用してRound of 32とRound of 16が行われ、QFを戦うベスト8が決定した。

五十嵐カノアがベスト8入り

(五十嵐カノア)
PHOTO:© WSL/Tony Heff

パイプラインでの開幕戦を17位で終えた日本の五十嵐カノアだが、サンセットビーチでは古巣のスネークことジェイク・パターソンとのタッグが良い方向に回り始めている。
Round of 32でマシュー・マクギリヴレイ(RSA)、Round of 16ではグリフィン・コラピント(USA)と対戦して危ないながら共に僅差で勝利。
見事にベスト8入りを決めた。

「日本のファンのみなさん、いつも応援してくださってありがとうございます。今日のこのヒートは凄い大切でした。明後日のヒートがQFなので、これからが本当の勝負という感じです。今日はゆっくり休憩して次のヒートを頑張ります。みんなの応援お願いします」

(五十嵐カノア)
PHOTO:© WSL/Tony Heff
(セス・モニーツ)
PHOTO:© WSL/Tony Heff
(セス・モニーツ)
PHOTO:© WSL/Brent Bielmann

次のQFではガブリエル・メディナ(BRA)、ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)と二人のグーフィーフッターを倒したセス・モニーツ(HAW)とのカード。

セスは二人の強敵を倒した後、「「かなりタフな戦いだった。きっとオンラインで見るほうがずっと簡単な波に見えるだろうね。最後の波に乗れたのは嬉しかった。サンセットでQF進出は嬉しいね。2022年以来さ。一番楽しみにしていたパイプラインでは早々と負けてしまったので、悔しかった。前向きに一つ一つのヒートを戦っていくよ。長いオフシーズン明けで少し鈍っていたけど、ファイナルデイは良い波になることを願っている」とインタビューに答えていた。

カノアとセスのCTでの対戦記録は僅か1回。
2022年のタヒチ戦、敗者復活戦で戦い、カノアが勝利している。

なお、もう一人の日本人、コナー・オレアリーはRound of 32でルーキーのイーライ・ハンネマン(HAW)に勝利したが、Round of 16でライアン・カリナン(AUS)に敗退して9位が確定した。

(コナー・オレアリー)
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JJFがイエロージャージ奪回のチャンス

(JJFのレイルワーク)
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難しいコンディションに波乱もあったこの日。
開幕戦で優勝してサンセットビーチも優勝候補の筆頭とされていたバロン・マミヤ(HAW)がRound of 32でフレデリコ・モライス(PRT)に敗退。
一方、開幕戦でファイナルに残ったジョン・ジョン・フローレンス(HAW)はサンセットビーチでも類い稀な波選びの才能を発揮してRound of 16ではオープンフェイスでのカービングで7ポイント2本と最後に駄目押しの8.23でトータル16.06をまとめてミゲル・プーポ(BRA)をコンビネーションに追い込んで圧勝した。

「前半の優先権を持たないヒートでは、本当に運良くオープンフェイスの波を見つけることができた。今日はそういう波が少なく、見つけるのに時間がかかったよ。すぐに崩れてしまうような波が多く、その波に乗ってクリーンなウォールがあったら1ターンしてクローズアウトセクションを狙う感じだったね。それを意識した後は2本連続で良い波に乗ることができた。波の見方を少し変えただけさ。ただヒートをこなしていくだけで、とても良い気分だよ。全てのヒートで課題を楽しむように受け入れて、ポジティブに考えるようにしているんだ」

(今シーズンもコーチはロス・ウィリアムス)
PHOTO:© WSL/Tony Heff
(ジョーディ・スミス)
PHOTO:© WSL/Tony Heff
(ジョーディ・スミス)
PHOTO:© WSL/Tony Heff

バロンの早期敗退により、ジョン・ジョンにカレントリーダーだけが着用を許されるイエロージャージ獲得のチャンスが巡ってきた。
それを阻止することが可能なQFの対戦相手、ジョーディ・スミス(RSA)はサミュエル・プーポ(BRA)と和井田理央(IND)とのクロスゲームを制してのベスト8入り。

「与えられたチャンスでベストを尽くしてサーフィンしている。でも、オーバーラップヒートは、他の選手の優先権にも気を配りながらポジションを取る必要があるので本当に難しいね。みんなボウルで待っている。自分は与えられたカードで最善を尽くすだけさ。ジョンは自分が狙っていた波の内、3本に乗っていた。間違いなく最高のレイルワークをしているし、彼のサーフィンにインスピレーションも受けているよ」

開幕戦でもQFをメイクしているジョーディとジョン・ジョンの対戦記録は7回。
4対3でジョーディが上回っている。

(サンセットビーチ)
PHOTO:© WSL/Tony Heff

QFのマッチアップは以下。

Hurley Pro Sunset Beach Men’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: Kanoa Igarashi (JPN) vs. Seth Moniz (HAW)
HEAT 2: John John Florence (HAW) vs. Jordy Smith (RSA)
HEAT 3: Liam O’Brien (AUS) vs. Ryan Callinan (AUS)
HEAT 4: Italo Ferreira (BRA) vs. Jack Robinson (AUS)

この日のベスト、9.17を出したジェイク・マーシャル(USA)、イーサン・ユーイング(AUS)、終了間際に360をメイクしたケリー・スレーター(USA)は残念ながら姿を消している。

(9.17を出したジェイク・マーシャルだったが…)
PHOTO:© WSL/Tony Heff
(Round of 16でリアム・オブライエンに敗退したイーサン・ユーイング)
PHOTO:© WSL/Tony Heff
(2戦連続17位のケリー・スレーター)
PHOTO:© WSL/Brent Bielmann

現地時間2月19日はワシントン誕生日のためにコンテストはオフ。
フリーサーフィンの模様が現地時間8時〜11時(日本時間3時〜6時)に配信される予定。

ネクストコールは現地時間2月20日朝7時45分。
日本時間2月21日2時45分。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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