毎年恒例、オーストラリアに80以上もあるボードライダーズクラブ対抗のコンテスト、『The Hyundai Australian Boardriders Battle』が3月9日〜10日に開催された。
今年はニューキャッスルからバーレーヘッズに会場を移動して約3万人の観客が集まり、初日は公式3-4ftレンジ、最終日は公式4-6ftレンジのパワフルなコンディションで進行。
多くのドラマティックな瞬間が生まれた中、ローカルのバーレーヘッズ・ボードライダーズクラブが見事に優勝した。
世界で最もエンターテイメント性が高いチームイベント
通称ABBと呼ばれる『The Hyundai Australian Boardriders Battle』は世界で最もエンターテイメント性が高いチームイベントと言われている。
ISAイベントのアロハカップのようにチームの団結力が勝負の重要な鍵を握るのだ。
各チームは5名のサーファーで構成され、メンズ2名、ウィメンズ1名、ジュニア1名、35歳以上のマスター1名が戦う。
今回のグランドファイナルに進出するにはオーストラリア全土で開催される8度の予選を勝ち上がる必要がある。
クラブチームの対抗戦とはいっても日本では信じられないほど本気モードで、今年の参加クラブの中にはレイン・ビーチェリー、タジ・バロウ、シエラ・カー、ジョエル・パーキンソン、ジョシュ・カー、キーレン・ペロー、ダニー・ウィルス、ビード・ダービッジ、ローラ・エネバー、メイシー・キャラハンとワールドチャンピオンを含む凄いメンバーが揃っていた。
また、今年の会場となったバーレーヘッズではサーフィン以外にも400mの坂道ランが加わり、よりアスリート性が求められるハードなチーム戦になった。
「最悪だった! 学校ではクロスカントリーが得意だったから、大丈夫かと思ったけど、くたびれたよ。最初の30メートルが特に難所で、乳酸がたまり、波に乗って疲れているのに、ペースを上げないといけない。クレイジーだったよ」
ダコダ・ウォルターズ
「あんなに長い距離を全開で走ったのは高校以来だね。エネルギーを奪われたよ。1時間経っても左足にはまだけいれんが残っているよ」
ジョシュ・カー
16歳のアップカマーが大活躍
優勝したバーレーヘッズ・ボードライダーズクラブでは16歳のジュニア、アイラ・ハップツが9.27のハイエストスコアを出して大活躍。マディ・ジョブ、トーマス・ウッズ、ジェイ “ボトル” トンプソン、トム・ウィットペインで構成されたチームで勝利に大きく貢献していた。
「ビーチに上陸して丘を駆け上がり、ほとんど息ができなかった時、みんながアイラ!と声援してくれた。文字通り私を丘に上げてくれたの。このクラブに属していることに誇りを感じるわ」
アイラ・ハップツ
「素晴らしい週末だった。ランもコンテストの素晴らしい要素だったね。今は走れる体力もないので、足が限界だよ。もうターンでもできないね」
トーマス・ウッズ
3年連続のゴールドコースト開催が決定
ABBは今年も含め、3年連続でゴールドコーストで開催されることが決定している。
ゴールドコースト在住のレジェンド、ウェイン “ラビット” バーソロミューは、オーストラリアのサーフィン文化において60年以上の歴史を持つクラブチームの存在がいかに重要かを話していた。
『The Hyundai Australian Boardriders Battle』結果
1位 バーレーヘッズ・ボードライダーズクラブ
2位 ノースシェリー・ボードライダーズクラブ
3位 LeBa・ボードライダーズクラブ
『The Hyundai Australian Boardriders Battle』公式サイト
https://australianboardridersbattle.com/
(空海)