PHOTO: © WSL/Ed Sloane

「気の毒なビッグネームが続出…」 – F+

F+(エフプラス)

終日ウインキー。朝のうちはクリーンなコンディションだったけど、風が変わるとかなり波数が減って、面も荒れ気味でトリッキー。これで継続するんだ、って感じだった。だいぶひどかったよ。リスタートのヒートも出る中、試合はどんどん進行。急ぐ急ぐ。
そういうコンディションだったので、気の毒なビッグネームがたくさんいて、まずは朝のガブ。ヒート終了数分前までは、強いガブちゃんおかえり~、って感じだった。乗るたびに1ポイントづつ上げてくる感じ、終盤にはきっちりプライオリティ握ってる感じ、完璧だな、と思ってたところに大きな落とし穴。波が入ってきたときには大した感じではなかったし、ガブもこんなサイズの小さい波で相手が何かをするとも思わなかったようで、奥からコール・ハウシュマンドが乗ってきていたけど行かせた。

(左:ガブリエル・メディーナ、右:コール・ハウシュマンド)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

コールはどうせブロックされると思っていて、ガブが乗る前の2ターンぐらいでなんかできないかと思い、最初のセクションで思いっきりいったら結構うまく行っちゃって、来ると思っていたガブが押さえに来なかったので、そのまま乗り切って逆転。ガブは納得いかないままラウンドオブ32で負けることになった。うまかったのは断然ガブだけどね。
ま、あぁ、押さえないで行かせるんだぁ、とは思ったから、ガブのミスなのかな。あれで押さえて、沖からもう一本くれば同じく負けなので、何とも言えないけど、う~ん、な感じ。病むな、ああいうの続くと。

(ケリー・スレーター)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

そしてお次はケリー。バロン・マミヤあたりの若いのとこのコンディションで当たるって、不運ではあるけど、今日も一生懸命やってたと思う。でもまぁ、52歳のオジサンとしてはあのコンディションではあそこまでかな、とも思う。もっと波が来れば話はちょっと違ったとは思うけど、波数も少なかったし、お気の毒様だったかな。

でもってジョンジョン、お前もか、って感じ。これまたいい感じでジョン様完勝ペースだったんだけど、バックアップがまるで拾えず、波はピタッと止まって10分以上待っても来ず、必要だった4点前半ですら来なかった。

イタロ・フェレイラもスタートからリズムよく飛ばしていたリオ・ワイダにやられ、あんなに良かったジョーディもカイオ・イベリにやられて以下同文。上記ビッグネームの皆様全員17位敗退。6-8フィートのベルズならまるで違うはずなのにね。ま、要はここまでよかった人みんな負け、みたいな。ベルズとウインキー、まるで違う波だから。特にスモールなウインキーはザ・QSの世界だから。

(五十嵐カノア)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

パリ五輪日本代表、銀メダリスト、五十嵐カノア。彼の持ち味はターンのバラエティとタイミングなわけで、ピンポイントにそこ、って場所に当ててくるのがうまい。でもハウシュマンドにパワーとか前面に出されちゃうと厳しかったかな。それでもこの9位でとりあえずハーフカットはメイクした。

(左:クロスビー、右:グリフィンのコラピント兄弟)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

コラピント兄弟対決は初戦兄グリフィン勝利。パパコラピント、よく似てるし(笑)。
順当にいけばベルズだろうがウインキーだろうが、イーサンかグリフィンではないかと思われる。ウインキーなら昨年と同じようなクソ波っぽいので、それを制したイーサン2連覇濃厚かも。
コンテストピリオドの終わりに期待されているスウェルもあるけど、今朝のようなグラッシーなウインキーなら、やっちゃいましょうって感じなんだと思う。男女7ヒートずつ、半日だもんね。ま、明日ウインキーで終わるか、水曜日、木曜日待ってベルズで終わるかってチョイスだな。

F+編集長つのだゆき

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