現地時間4月22日、エルサルバドルのエル・スンザルで開催中のロングボードの世界選手権、『ISA World Longboard Championship』は大会3日目。
この日はメインラインドが行われず、敗者復活戦のリパチャージラウンドのみ進行。
メンズリパチャージR1の残りヒートから始まり、メンズR2、ウィメンズはR2の8ヒート中、4ヒートのみが行われた。
日本代表の4名は全てメインラインドに残っているため、この日は出番なし。
翌日からの戦いに備えた貴重なオフになった。
48名の選手が敗退
敗者復活戦のリパチャージラウンドは各ラウンドの敗者に1度だけチャンスを与えるISA特有のフォーマット。
メンズはR10、ウィメンズはR8まで用意され、例えメインラウンドのR1で敗退してもここで勝ち続ければグランドファイナルに進める。
もう一つの特有のフォーマットである20分ヒートという短さ。
ロングライド可能な波イコールパドルバックにも時間を要するため、少しのミスが致命傷となる。
強豪ではハワイのケリス・カレオパア、オーストラリアのタリー・ホワイト、アメリカのケヴィン・スカヴァーナが早くもリパチャージラウンドに回り、タリーが13.44のハイエストヒートスコアで圧勝した一方、ケヴィンは台湾、コスタリカ、スイス代表とのカードでまさかの4位敗退となった。
ケリスのヒートは翌日。
タリーは序盤に8.17とこの日のハイエストスコアを出したが、バックアップスコアを見つけることができなかった。しかし、終盤に5.27を出してエクアドルのファニー・アレクサンドラ・ビラオを3位に追いやり、R3進出を決めた。
「チームにとってはちょっとストレスだったわね。私も焦っていたけど、なんとか結果を出すことに成功した。スコアは出せると信じていたわ。必要だったのは1.83で、波に乗った瞬間にいけると感じた。嬉しかったわ」
敗退したファニーはリパチャージR1でトータル13.00を出していたが、残念ながら次に繋げることはできなかった。
また、リパチャージR1でタリーを抑えてトップ通過した韓国のスジン・パクもリパチャージR2で姿を消している。
その他、合計48名の選手がリパチャージラウンドを敗退している。
日本は同率首位を維持
大会3日目を終えてメインイベントに4名全員が残っている国は日本、フランス、ブラジルのみ。
まだ先は長いが、メダル獲得の可能性が見えてきた1日だった。
大会4日目はメインラウンドR3が行われるが、どのカードも強豪揃い。
メンズでは2019年の金メダリスト、ペルーのブノア’ピッコロ’クレメンテが銅メダルを2回獲得したフランスのエドゥアルド・デルペーロと対戦。
大会2日目にハイエストスコアを出したイギリスのベン・スキナーはハイエストヒートスコアを持っているハワイのカニエラ・スチュワートと対戦する。
その他、ハワイのカイ・サラス、フィリピンのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル。
ウィメンズでは3連覇を狙うフランスのアリス・レモーン、アメリカのレイチェル・ティリー、ペルーのマリア・フェルナンダ・レイエスなどがR3を戦う。
日本代表を含むカードは以下。
浜瀬海はブラジルのベテラン、カルロス・バイア、ペルーのセバスチャン・カルデナス。
井上鷹はハワイのカイ・サラス、ポルトガルのアントニオ・ダンタス。
田岡なつみはブラジルのアタランタ・バティスタ、エルサルバドルのシンディ・ポルティーヨ、フランスのゾエ・グロスピロン。
吉川広夏はハワイのホノルア・ブロムフィルド、アメリカのケイトリン・ミッケルセン、デンマークのティルデ・ソフィー・ラスムッセン。
コンテスト4日目の4月23日は朝7時(日本時間同日の22時)にウィメンズのリパチャージR2H5から再開予定。
スケジュールは以下。
ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/
(空海)