CT第5戦『Western Australia Margaret River Pro』の結果により、ミッドシーズンカットのライン下が決定。
ツアー離脱を余儀なくされた52歳のケリー・スレーターだが、WSLはまだこの偉大なキングを手放すことなく、CT第6戦『SHISEIDO Tahiti Pro』とCT第9戦『Corona Fiji Pro』のワイルドカードを与えた。
というのもケリーはタヒチ戦、フィジー戦共に最多優勝記録を持っており、CTの歴史で合計10回のパーフェクトヒートの内、3回をこのタヒチとフィジーで成し遂げている最高のサーファーだからだ。
タヒチ戦は2000年、2003年、2005年、2011年、2012年と5勝。
フィジー戦は2005年、2008年、2012年、2013年と4勝。
パーフェクトヒートはタヒチで2005年、2016年。フィジーで2013年に達成している。
更にタヒチ戦はケリーのブランド、Outerknownがスポンサーにもなっている。
ちなみに噂レベルだが、2024年パリ五輪のまだ決定していない1枠にケリーが入る可能性がある。
もし、CTのタヒチ戦で活躍すれば、更にその可能性が広がるのでは?
現在、ケリーはスナッパーロックスにいる
ケリーはマーガレットリバーからゴールドコーストに移動して現在開催中のCS開幕戦『Bonsoy Gold Coast Pro』に出場することになった。
マーガレットリバーのインタビューで波が良ければ可能性はあると言っていたが、イベント期間中はまずまずのコンディションが予想されている。
更に初日にはオッキー、ミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン、ステファニー・ギルモアを交えたスナッパーワールドチャンプヒートにも出場。
レジェンド5名によるスペシャルヒートは本戦よりも盛り上がっていた。
タヒチ戦が5月。フィジー戦が8月。
パリ五輪に出場するとなれば7月。
結局のところ、ケリーはあと数ヶ月コンテストのことを考えて生活することになるだろう。
カリッサ・ムーアもタヒチ戦に出場
ケリーも出場するタヒチ戦には引退したカリッサ・ムーアもパリ五輪のウォーミングアップとして参加する。
更にパリ五輪の出場選手でチョープーローカルのヴァヒネ・フィエロもワイルドカードを獲得している。
シーズンワイルドカードはジョアオとレイキー
WSLは同時に2025年のシーズンワイルドカードを発表。
すでに1シーズンの休暇からの復帰を確保されているフィリッペ・トレド(BRA)、ステファニー・ギルモア(AUS)の他、バックドアでの怪我でツアーを欠場しているジョアオ・チアンカ(BRA)とベテランのレイキー・ピーターソン(USA)がシーズンワイルドカードを獲得した。
ジョアオはケリーも出場するCS開幕戦『Bonsoy Gold Coast Pro』を復帰戦として選び、シード選手としてRound of 64から出場する。
なお、『Bonsoy Gold Coast Pro』には伊東李安琉、大音凛太、安室丈、大原洋人。
脇田紗良、松岡亜音、都筑有夢路、都築虹帆が出場。
ここからCTクオリファイを目指す戦いが始まる。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)