(ファイナリスト) PHOTO: © WSL/Cait Miers

エリン・ブルックス&マイキー・マクドナーが優勝!CS開幕戦『Bonsoy Gold Coast Pro』

ケリー・スレーターを含む二つのスペシャルヒート、バックドアで生死を彷徨ったジョアオ・チアンカの復帰、CS史上初のウィメンズパーフェクト10など様々なトピックがあったCS開幕戦『Bonsoy Gold Coast Pro』が現地時間5月4日に終了。

来年からCTの舞台に戻ることが決定したスナッパーロックスは予報通り最高の波に恵まれ、これから続くCTクオリファイの長い戦いの幕開けとして素晴らしい開幕戦になった。

16歳のエリン・ブルックスが10ポイントを出して優勝

(エリン・ブルックス) PHOTO: © WSL/Andrew Shield

ウィメンズサイドではメイシー・キャラハン(AUS)がRound of 16でCSのウィメンズでは初となるパーフェクト10をスコア。
残念ながら次のQFでイザベラ・ニコルス(AUS)に敗退したが、強烈な印象を残し、CT返り咲きに向けて大きな自信になった。

ファイナルはSFで長く深いバレルに入り、大きなスピットと共に飛び出して10ポイントを出したカナダのエリン・ブルックスとミッドシーズンカットでCS落ちになったブラジルのルアーナ・シルヴァとのカード。

(返り咲きを目指すルアーナ・シルヴァ) PHOTO: © WSL/Cait Miers

SFの勢いのまま一本目で8.00を出したエリンが主導権を握り、5.90のバックアップスコアでトータル13.90。
ルアーナも7.40をスコアして追い上げてきたが、逆転には至らなかった。
エリンは2023年のブラジルでの最終戦で優勝しているため、CS2連勝。
シドニー、南アフリカ、ハンティントンビーチ、ポルトガル、ブラジルと続く2024年CSのカレントリーダーになった。

PHOTO: © WSL/Cait Miers

「優勝できて本当に嬉しいわ。ルアーナも凄かった。最後は追いつかれると思ったわよ。ヒートでは沢山のミスを犯したけど、勝てて嬉しい。良いサーフィンを続けることが目標。次のイベントであるノースナラビーンが楽しみね。レフトが得意だし、1ヶ月間、フィジーでフロントサイドのトレーニングをしたばかりなので、良い結果が続くと嬉しいわ」

SFで出したパーフェクト10については、「間違いなく、コンテストで経験した中で最高のバレルよ。思っていたよりも遥かに大きい波だった。あの波に乗った人がヒートに勝つだろうと思った。まさに完璧なバレルだったわ」と話している。

レノックスヘッド出身のマイキーがCS初優勝

(マイキー・マクドナー) PHOTO: © WSL/Andrew Shield

メンズはディフェンディングチャンピオンで2024年CTのミッドシーズンカットによりCS落ちしたサミュエル・プーポ(BRA)とCS2シーズン目の若手、レノックスヘッド出身のマイキー・マクドナーがファイナルを戦い、6.83に8.60を揃えて序盤からリード。
6ポイント止まりのサミュエルを抑え、見事にCS初優勝を決めた。

PHOTO: © WSL/Cait Miers
(サミュエル・プーポ) PHOTO: © WSL/Andrew Shield
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「本当に現実なのかも分からないよ。夢の中にいるような感じで、今覚めてしまうかもしれない。人生最高の日。本当に言葉が出ないほどさ。QFさえ進出したことがなく、9位が多かったので、そのQFをクリアしたことで肩の荷が下りた感じがしたんだ。このラウンドから自分のサーフィンを見せられる思った。長い一年になるだろうけど、最初に勝てて本当に嬉しい。この調子で最終目標に到達したいよ」

2023年CSを27位で終えていた22歳のマイキー。
ファイナルは沢山の応援団が声援を上げ、優勝後は嬉しさのあまり、泣き叫んでビーチ凱旋を行なっていた。

日本人最高位は大原洋人の9位

(初戦を9位で終えた大原洋人)
PHOTO: © WSL/Cait Miers

2024年CSには8名の日本人選手が参加。
伊東李安琉、大音凛太、安室丈、大原洋人。
脇田紗良、松岡亜音、都筑有夢路、都築虹帆。

開幕戦はRound of 16まで進んだ大原洋人の9位。
Round of 16で今回優勝したマイキーに敗退した。

次のCS第2戦『GWM Sydney Surf Pro』はシドニー北部のノーズナラビーンが舞台。
5月9日〜16日に開催される。

CS開幕戦『Bonsoy Gold Coast Pro』結果
1位 マイキー・マクドナー(AUS)
2位 サミュエル・プーポ(BRA)
3位 ジョシュ・バーク(BRB)、ジョージ・ピッター(AUS)
5位 ジョアオ・チアンカ(BRA)、ダコダ・ウォルター(AUS)、イアン・ゴーベイア(BRA)、マイケル・ロドリゲス(BRA)

ウィンメンズ
1位 エリン・ブルックス(CAN)
2位 ルアーナ・シルヴァ(BRA)
3位 イザベラ・ニコルス(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)
5位 ナディア・エロスタルベ(EUK)、メイシー・キャラハン(AUS)、ブロンテ・マコーレー(AUS)、アリッサ・スペンサー(USA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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