(チーム一丸となって戦う日本代表) Photo: ISA/Pablo Franco

渡邉壱孔&足立海世がファイナルデイに残った!『ISA World Junior Surfing Championship』8日目

いよいよファイナルデイが翌日に迫ったジュニアの世界選手権、『ISA World Junior Surfing Championship』
8日目の現地時間5月11日は前日とほぼ同様の公式3-4ftのサイズで朝はクリーンなフェイス、日中は風の影響でバンピーコンディションに変化していた。

メインラウンドR5と敗者復活戦のリパチャージラウンドのR6からR8までが進行。
441人から32人に絞られ、国別ランキングでは前日から単独首位となったオーストラリアが2位以下に約2500ポイント差と大きくリードを広げた。
アメリカ、ペルーがランクを下げ、2位にハワイが浮上。3位にフランス、4位にスペインが浮上して日本は5位を維持している。

渡邉壱孔&足立海世がファイナルデイに残る

(渡邉壱孔) Photo: ISA/Pablo Jimenez

大会7日目終了時点でU18ボーイズの渡邉壱孔、U16ガールズの石井有沙がメインラウンドに残り、国別暫定5位の日本。

この日行われたメインラウンドのR5では渡邉壱孔がオーストラリアのデイン・ヘンリーと共にR6進出を決めた。
ラ・ボカナを舞台としたこのヒートはデインが高いエアーリバースで8.77をスコア。トータル16.20とイベント中のトップ10に3回も入るコンスタントな強さを見せた一方、スペインのハンス・オドリオゾラ、南アフリカのサイモン・ウィンターがインターフェアを犯していた。

次のR6をクリアすれば次はグランドファイナル。
メダル獲得が現実的になってきた。

(渡邉壱孔) Photo: ISA/Pablo Jimenez
(渡邉壱孔) Photo: ISA/Pablo Jimenez
(渡邉壱孔) Photo: ISA/Pablo Franco
(石井有沙) Photo: ISA/Pablo Jimenez

石井有沙はR5でアメリカのイーデン・ウォーラが9.17を含むトータル17.34を出して爆発したヒートに当たり、最後までスコアを伸ばせずに4位でリパチャージR8行きとなった。
そのリパチャージR8ではペルーのカタリナ・ザリキーなどに抑えられ、3位敗退。
日本代表最年少13歳の石井有沙は初の海外試合を9位でフィニッシュした。

一気にR8まで進んだリパチャージラウンド。
まず、U18ガールズのR6は松野杏莉のみR7に進み、池田美来、清水ひなのは3位敗退。
松野杏莉はR7もクリアしたが、続くR8で3位敗退となった。

これで日本人女子は全てイベントから姿を消した。

(松野杏莉)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(松野杏莉)
Photo: ISA/Sean Evans
(池田美来)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(池田美来)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(清水ひなの)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(高橋花音) Photo: ISA/Pablo Franco

男子で唯一リパチャージラウンドに残り、前日に9ポイントを出していたU16ボーイズの足立海世は、この日も快進撃を続けた。
R6ではアメリカのクエイド・ファーリオンと共に2位通過。
R7はブラジルのレヴィ・シルヴァと共に2位通過を果たし、R8でもメキシコのルーカス・ゼンクバイルと共に2位通過。
見事にR9行きを決めた。
リパチャージラウンドはR10が最後でここを勝てばグランドファイナルに繋がる。

国別で暫定5位を維持している日本。
ファイナルデイの渡邉壱孔、足立海世の活躍にも期待したい。

(足立海世)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(足立海世)
Photo: ISA/Pablo Franco
(足立海世) Photo: ISA/Pablo Franco
(長沢侑磨) Photo: ISA/Pablo Franco

アメリカの脱落をよそに勝ち上がる14歳のエデン・ウォラ

(エデン・ウォラ)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

国別でのランクダウンをよそに一人気を吐いているアメリカのエデン・ウォラ。
U16ガールズのメインラウンドR5ではラ・ボカナのレフトに狙いを絞り、強烈なバックハンドで9.17を含むトータル17.34とこの日最高のスコアでフランスのティヤ・ゼブロウスキと共にR6進出を決めた。

「最初に8ポイントを出せたのが最高だったわ。そこからもっと良くなるって思えるからね。ホームでも同じような波に乗っているので、やりやすい。貸切の南風のロワーズのレフトで兄とセッションしているような感じ。本当に興奮しているし、こうなったら金メダルを目指して頑張るわ」

(サラ・フレイレ)
Photo: ISA/Sean Evans
Photo: ISA/Pablo Jimenez

アメリカで他に残っているのはU18ガールズのメインラウンドを勝ち上がっているサラ・フレイレのみ。
リパチャージラウンドも含め、男子は全て敗退している。

また、フランスのティヤは両部門でメインイベントを勝ち上がっている唯一の選手。
他に残っていたオランダのゾーイ・ジェッツはU16ガールズで敗退してU18ガールズのメインラウンドのみになった。

(両部門で勝ち上がっているフランスのティヤ・ゼブロウスキ)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

スペインを浮上させた立役者

(ディラン・ドネガン)
Photo: ISA/Sean Evans

大会8日目にしてメダル圏内の4位に浮上させた立役者の一人、U16ボーイズのメインラウンドを勝ち上がっているディラン・ドネガンは他3名がトータルでも1桁のスコアと苦戦する中、ラ・ボカナのライトで8.00に7.83のバックアップスコアを重ねてトータル15.83で圧勝した。

「エクセレントスコアを出すとパドルで戻る時も良い気分さ。それはコンペでの醍醐味の一つだと思う。少なくとも自分にとってはね。次のヒートも楽しみだよ。ファイナルデイにメインイベントに残っっているのは素晴らしいことさ。ここに来る前から夢見ていたことなんだ。そのためにトレーニングを続け、この場所にいる理由でもある」

(アネット・エチャバリ)
Photo: ISA/Jersson Barboza

その他、スペインはU18ガールズのリパチャージR9にアネット・エチャバリ、U16ガールズのリパチャージR9にソル・ボレリが進出。
特にアネットはエル・スンザルでパワフルな3ターンを披露して8.50。他選手を圧倒していた。

コンテスト最終日は5月12日朝7時(日本時間同日の22時)にスタート予定。
スケジュールは以下。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(空海)

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