現地時間6月20日、南アフリカのJ-Bayを舞台としたWSL特別戦『J-Bay Classic』は公式3-4ftレンジのクリーンなコンディションで2日目を迎えた。
前日のツインフィンからスラスターに乗り換えた18名の選手はこの日も素晴らしいライディングを披露。
オンショアが吹き始めた後半はチャリティーとなるエアー中心のエクスプレッションセッションが行われた。
なお、SF前に当初なかったボーナスラウンドが追加され、選手はツインフィン、スラスターのどちらかを選択。メンズは12名が4名、ウィメンズは6名が4名に絞られることになる。
ウィメンズのトップはココ
『J-Bay Classic』の独特のフォーマットで、R1はツインフィン、スラスターでそれぞれ行われ、ベスト1スコアで勝負。
ツインフィンで8.83を出していたハワイのココ・ホーがスラスターで5.50を出し、トータル14.33でウィメンズトップに立っている。
「とても嬉しいわ。J-Bayに来てから練習でも楽しいボードに乗っているの。毎日凄い良いコンディションに恵まれている。この4年間、ツインフィンのカテゴリーでの経験があるし、J-Bayでやることを本当に楽しみにしていたの。スラスターは私にとっては仕事のようなものだけど、それでも良い経験だったわ!」
ウィメンズでトータル2位につけているのは、トライアルで優勝した南アフリカのサラ・バウム。
ツインフィンで8.33、スラスターで5.77を出している。
「本当に難しいわ。セットが入ってくると、もっと奥にパドルする必要があるように見えるけど、実際には自分が正しい場所にいる。ここでは本能を信じる必要があるの。本当に素晴らしい波があり、楽しいわ」
J-Bayでも活躍するカー親子
二アスでのQS5,000『Nias Pro』ではあわや親子優勝という快挙の達成まで僅かだった父親のジョシュとシエラのカー親子。
J-Bayでもツインフィンラウンドでジョシュが8.17をスコアしてメンズのトップに立ち、スラスターでは娘のシエラがビッグターンにバレルインで7.33をスコアする活躍を見せている。
シエラは生後6ヶ月で家族と初めてこの地に訪れ、約17年後に父親と同じイベントに参加している。
「本当に最高。当時と同じ家に滞在しているみたいだし。思っていた感じと全く違うけど、最高ね。驚いているわ。予想していた以上に素晴らしい場所よ!美しく、ワクワクしているわ」
父親のジョシュはスラスターラウンドではエアリアルにシフト。
大きなフルローテーションをメイクして6.67を出し、メンズの2位に浮上している。
「最高だったよ。最近はあまりエアを決めてないけど、綺麗にフルローテーションして着地も決まった。簡単に決まった感じがして、興奮しながら何度か試してみたよ。楽しかったね。できればスラスターはもう乗らなくて済めば良いとも思っている。まるで重りを引きずっている感じなんだ。ツインフィンに戻ってグライドするのが楽しみさ。家族と一緒に旅行できるのは素晴らしく、シエラとこのセッションを共有できるのは特別。彼女は私に大きなインスピレーションとモチベーションを与えてくれる。私も彼女に同じことをしようとしているよ」
マイケル・フェブラリーがトップを維持
ツインフィンでの芸術的なライディングで9.00を出していたマイケル・フェブラリーはスラスターで7.67を出し、トータル16.67でメンズのトップを維持している。
また、トライアルで優勝したルーク・トンプソンは8.00を出して3位、4位はポルトガルのフレデリコ・モライス。
次のボーナスラウンドはツインフィン、スラスターのどちらかを選択してメンズ、ウィメンズ共にトップ4がSFに進出。
マンオンマンのSFで勝者がファイナルに進むことになる。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)