(井上鷹) PHOTO: © WSL/Pat Nolan

井上鷹がR3進出!LT第2戦『Huntington Beach Longboard Classic』2日目

現地時間8月4日、カリフォルニアのハンティングで開催中のLT第2戦『Huntington Beach Longboard Classic』は2日目を迎え、敗者復活戦のR2が終了。

初日よりサイズアップしてグッドコンディション。ハイスコアも多く、見応えある1日だった。

井上鷹がハイスコアを出してR3へ

(井上鷹)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

R1を取りこぼした中では、カイ・サラス(HAW)、ベン・スキナー(GBR)、エドゥアルド・デルペーロ(FRA)が勝ち上がった一方、トニー・シルヴァニ(USA)が敗退。

日本人選手では井上鷹がカリフォルニア・カールスバッド出身の19歳、ジャック・バン・ワゴナーを相手に8.40を含むトータル16.07で圧勝した一方、浜瀬海はNYのモントーク出身の18歳、チェイス・リーダーに敗れ、初戦のベルズを下回る17位で終えた。

井上鷹はピアに向かってのレフトでハング5から10に繋げ、エンドセクションでの縦のアプローチを綺麗にメイクして7.67。
後半にはライトでテイクオフからすぐのハング5。少し引っ張ってから10に繋げ、教科書通りのエンドセクションで8.40を重ねていた。

「ここに戻って来れて嬉しいです。今日はロングボードには良い波で嬉しいです」

赤いサーフボードに乗る井上鷹はコンテストジャージも赤。インタビューの時には赤いベレー帽を着用していた。
次のRound of 16ではエドゥアルド・デルペーロ(FRA)と対戦する。

PHOTO: © WSL/Pat Nolan

ハイエストスコアはカイ・サラス

PHOTO: © WSL/Pat Nolan

メンズサイドでは5本の8ポイント台がスコア。

その中でも8.83のハイエストを出したカイのライディングはノーズステイこそ短かったが、ダイナミックなスナップバックとフィニッシュまで美しいフロー。そして、パワー。ハンティントンビーチの象徴であるピア横から割れる「ピアボウル」と呼ばれるピークで、今のジャッジクライテリアに則った1本を決め、スポンサーのカップブードル賞も獲得していた。
彼にカップヌードル1年分が贈呈されるかは不明だが…。

「今日は良い波だよ。晴れて暖かいしね。ビーチには観客も多い。ピアボウルはとても楽しいね。サーフボードは場所と波に合わせている。でも、今年はオールラウンドに使えるボードができたので、ベルズと同じだよ。今日は良い働きをしてくれた。ハイスコアを出した波は、予想通りのピアボウル。ポジションを合わせて、波に合わせて乗っただけさ。気持ち良かったね。スコアが出て嬉しいよ」

セルフシェイプのボードでワールドタイトルまで獲得したカイの乗っているボードは9’6″とのこと。

(トータルではベン・スキナーの16.43がハイエスト)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

ディフェンディングチャンピオンが生き残る

(ケリス・カレオパア) PHOTO: © WSL/Pat Nolan

ウィメンズサイドでは2022年、2023年と2年連続で優勝しているケリス・カレオパア(HAW)がフィリピーナ・アメリカンの17歳、マリア・イラガンとのクロスゲームを制して3連覇に向けて動き出した。

「昨日の敗退は自分にとって辛かった。家族に励まされたわ。周囲のサポートに助けれている。本当に感謝しないとね。まだリズムを取り戻せてないのよ。今回は敗者復活戦に落ちてしまい、闘志が湧いた感じ。次に進めて嬉しいわ。ディフェンディングチャンピオンとしては、この波はトリッキーで常に変化しているし、なんとも言えない。このリズムを維持してやるだけよ」

PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

その他、タリー・ホワイト(AUS)、アヴァロン・ガル(USA) マリア・フェルナンダ・レイエス(PER)、ナタリア・ヴンダーリヒ(HAW)がスコアを伸ばしてR3進出を決めている。

なお、R1からR3に進んだ田岡なつみはRound of 16でアヴァロン・ガル(USA)と対戦する。

ネクストコールは現地時間8月5日の朝7時で、35分後(日本時間8月5日23時35分)にスタート予定。
LT第2戦は8月6日までで、その後はCS第4戦『Lexus US Open of Surfing』が始まる。
期間中はコンスタントにウネリが続く予報。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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