2015年の年末に公開されてから約2年半で初のCT開催地までこぎつけたカリフォルニア「Lemoore」にあるケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」
ローワー・トラッセルズの変わりという形で9月6日〜9日にCT第8戦『Surf Ranch Pro』というイベント名で開催。
自然を舞台としたワールドツアーの中で一線を画すことになる特別なこの舞台の直前ガイド。
余裕がある方は現地での観戦も考えてみては?
フォーマット
・予選ラウンド
通常のCTイベントでは、メンズの場合R1の3人ヒートから始まって1位はR3へ、2位と3位はR2の敗者復活戦へという形で進行するが、今イベントではまず予選ラウンドで全ての選手がライトとレフトの波を3本ずつ乗ってそれぞれのベストスコアを1本ずつ加算。
Run1、Run2と2回行われ、その結果でシードが変わり、Run3は合計点の低い選手から順に演技する。予選ラウンドでは8名、ウィメンズは4名に絞られる。
・ファイナルラウンド
ファイナルラウンドでも同じくライトとレフトの波を3本ずつ乗り、それぞれのベストスコアを1本ずつ加算。
トータルスコアで優勝を決定。
つまり、通常のCTイベントと違って自然や相手に左右されることなく、自分と波とのシンプルな競技になる。
2017年に試験的に開催された招待選手による『Future Classic』、2018年5月にリージョナル対抗のチーム戦として開催された『Founders’Cup of Surfing』を見ても分かる通り、「サーフランチ」の波は完璧とはいえ、自然の波と同じく向き不向きがあり、ダークホースの台頭も十分考えられる。
チケット
通常のCTイベントで入場料を徴収するのはベルズ戦だけだが、『Surf Ranch Pro』では施設を利用するために過去に例がない高額な入場料が必要。
しかし、サーフィンをエンターテイメントとして楽しめる様々な催しが用意されており、十分な価値があると言える。
イベント期間中、全て入場可能な通し券は199ドル。一日毎の入場券は99ドル。
10歳以下の子供料金も設定されている。(通し券25ドル〜、一日券10ドル〜)
その収入の全てはWSLの海洋保全の慈善事業「WSL PURE」に寄付される。
一般席の他、選手との交流が可能なVIP席も用意され、食事やバーのオプションを含めて料金は499ドル。
ワイルドカード
ワイルドカードはスポンサーのHURLEYライダーによるトライアルで優勝した大原洋人(JPN)と、今シーズンWSLから異例の数のワイルドカードを与えられているマイキー・ライト(AUS)の2名。
ウィメンズはベサニー・ハミルトン(HAW)の1名のみ。
怪我で欠場するのはジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、カイオ・イベリ(BRA)。
リプレイスメントはウィゴリー・ダンタス(BRA)、ミゲル・プーポ(BRA)。
大原洋人
コンサート
ファイナルデイの前夜、9月8日土曜日にサンディエゴ出身のロックバンド「blink-182」によるコンサートが開催される。
「エニマ・オブ・アメリカ」は全米で500万枚、全世界で700万枚以上の売上げ、世界各国で数々の賞を受賞。
2005年には一時活動を休止したものの、2009年に活動再開。
世界中で5000万枚のアルバムを売り上げている。
Air Invitational
「blink-182」のコンサートの前にはチッパ・ウィルソン、アルビー・レイヤー、フィリッペ・トレド、マイキー・ライト。
その他、ファン投票によって選ばれた合計18名によるエアリアルのコンテストが開催。
イベントのディレクターは昨年CTを引退したジョシュ・カー。
スケートボードの影響を受けたスタイルに敬意を表して行われる。
ジャッジクライテリアはCTと異なり、テクニック、イノベーション、創造性。
スケジュール
コンテスト期間は9月6日〜9日。6日には予選ラウンドの前半が行われるが、ライブ中継のみ。
一般の入場は7日から9日の3日間。
7日の金曜日はコンテストの後、夕方にロングボードのエキビジョンが開催。
8日の土曜日はファイナルラウンドに進む8名(ウィメンズ4名)が決定、夕方には「Air Invitational」、夜には「blink-182」のコンサートが開催。
9日の日曜日がファイナルデイ。
チケットは日本からも購入可能。
詳細、タイムテーブルなどは公式サイトをチェック!
(空海)