(トム・カレン) PHOTO: © WSL/Emma Sharon

『Lexus US Open of Surfing』にトム・カレンが登場!

現地時間8月10日、CS第4戦『Lexus US Open of Surfing』はRound of 16が終了してファイナルデイを戦うベスト8が決定。

前日よりサイズダウンした公式2-4ftレンジ。朝はクリーンなフェイスから始まり、日中は風の影響が強まる傾向。
夏のハンティントンビーチでは定番のコンディションでクオリファイをかけての争いが一層激しくなっていた。

往年のスターによるヘリステージヒート

(トム・カレン) PHOTO: © WSL/Pat Nolan

今年はCSでも行われるようになった往年のスターによるヘリステージヒートがメンズとウィメンズの間に開催された。

3xワールドチャンピオン、トム・カレンを始め、マイク・パーソンズ、マット・アーチボルト、シェーン・ベッシェン、ジェフ・デッフェンボーとカリフォルニアを代表する往年のスターが大勢の観客の前でライディングを披露していた。

この中で唯一のハンティントンビーチ出身で最近殿堂入りしたジェフは、「トム・カレンのような人たちと一緒にサーフィンできて光栄だね。1985年から86年頃、良くピアの辺でサーフィンをしていて、トムやオッキーみたいにサーフィンしたかったんだ。それに、シェーン・ベッシェンとは競い合った仲だし、マットやマイクも憧れていた。本当に光栄さ」とコメントを残している。

(マット・アーチボルト) PHOTO: © WSL/Emma Sharon
(マット・アーチボルト) PHOTO: © WSL/Pat Nolan
(マイク・パーソンズ) PHOTO: © WSL/Emma Sharon
(マイク・パーソンズ) PHOTO: © WSL/Pat Nolan
(シェーン・ベッシェン) PHOTO: © WSL/Pat Nolan
(シェーン・ベッシェン) PHOTO: © WSL/Pat Nolan
(ジェフ・デッフェンボー) PHOTO: © WSL/Emma Sharon
(ジェフ・デッフェンボー) PHOTO: © WSL/Pat Nolan

都筑有夢路&伊東李安琉は9位

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Round of 16まで勝ち上がった二人の日本人選手。

まず、伊東李安琉はここまでジョアオ・チアンカ、サミュエル・プーポ、イアン・ゴーベイア、ジャドソン・アンドレと強豪ブラジリアンを倒してきたが、ミゲル・プーポとのグーフィーフッター同士の対戦はリズムを崩していた。
逆にミゲルは自分のペースでヒートを組み立て、クリティカルセクションでのエアーリバースで8.33をスコア。これは奇しくも前日の伊東李安琉と同じピークでのレフトで、スコアも全く同じだった。更にミゲルはバックサイドのターンだけで7.00を出してトータル15.33を揃えて圧勝。
32歳、ベテランらしい強さでベスト8入りを決め、CT返り咲きに近づいている。

PHOTO: © WSL/Pat Nolan
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(ミゲル・プーポ)
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「ライトの波で沢山のチャンスがあったと思う。特に最初の波は良かったね。波が自分から離れていくカレントがあったので、ハードだったし、計算が必要だった。あのエアーには満足したね。その後も良いセットに乗れて、スコアが伸びると思ったので、タイミングを合わせたよ。昨日はイアンのクオリファイに感動した。彼は良い奴なんだ。アスリートゾーン全体が彼に拍手を送るという、これまで見たことのない特別な出来事も起こったんだ」

PHOTO: © WSL/Emma Sharon
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都筑有夢路は風の影響が強まる傾向の中、CS第3戦『Ballito Pro』で優勝した17歳のベラ・ケンオアリー(USA)と対戦。

序盤にロースコアながら2本まとめたベラがリード。都筑有夢路はプライオリティを持ちながら波を待ち、中盤にピア横からのライトの波を乗り繋ぐが、クローズセクションでのフィニッシュに失敗してスコアは伸びず…。
一方、ベラは丁寧にインサイドまできっちりとメイクしてバックアップスコアを伸ばしてリードを広げる。
後半、都筑有夢路が追い上げる場面もあったが、ベラは最後の波で更にスコアを伸ばしてしまい、都筑有夢路は惨敗に終わった。

(ベラ・ケンオアリー)
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ヒート毎に動くライブランキングでは、日本人最高位が大原洋人の13位。
前回のクオリファイ圏内からは落ちているが、残り2戦で再びランクインするチャンスはある。
伊東李安琉は36位まで上昇している。
ウィメンズの日本人最高位は都筑有夢路の21位。クオリファイ圏内の5位に入るには残り2戦で上位に入る必要がある。

カリフォルニアの選手が4名ファイナルデイに残る

(アリッサ・スペンサー)
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特にカリフォルニア出身の選手にとってUS Openは喉から手が出るほど欲しいタイトルである。

都筑有夢路を倒したベラ・ケンオアリーを始め、アリッサ・スペンサー。メンズではコロへ・アンディーノ、クロスビー・コラピントと4名の選手がファイナルデイに残っている。

CSランキングトップのイザベラ・ニコルス(AUS)を倒したアリッサは、「厳しいヒートだった。ヒートの始まりからアクティブに動こうとしたわ。どんなスコアになりそうな波でも挑戦したかった。計画通りに進め、プライオリティを保ちながらヒートが終了した。これは私にとって非常に重要なヒート。US Openでヒートに勝ったのは3年ぶりで、初めてのファイナルデイだけど、まだ終わりたくないわ」とコメント。

QFはベラ・ケンオアリーとのカリフォルニア対決となる。

(コロへ・アンディーノ)
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メンズではクロスビーがミッドシーズンカットでCS落ちしたイアン・ジャンティ(HAW)、コロヘはモーガン・シビリック(AUS)を倒してQFに進出。

QFはクロスビーがパリ五輪に出場していたメキシコのアラン・クリーランドとのカード。アランはスモールコンディションでも上手く、この日はフロントサイドのエアーリバースで8.17をスコアしていた。
コロヘは20歳のハワイアン、ジャクソン・バンチと対戦する。

「2021年のポルトガル以来のファイナルデー進出だと思うけど、誰も調べてないよね(笑)。とにかく凄く興奮している。この2年間、ヒートに勝つのに苦労していたけど、今回4つのヒートに勝てた。とても幸運だと感じているよ。ファイナルデイに挑戦できる。凄いワクワクしているんだ」

若手ナンバー1を倒したベテランのサリー

(サリー・フィッツギボンズ)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

この日、一番の勝負はCT返り咲きを目指しているベテランのサリー・フィッツギボンズ(AUS)とCSランキング2位のエリン・ブルックス(CAN)とのカード。
33歳と17歳の対戦は意外にもワンサイドゲームとなり、7ポイント台を2本まとめたサリーが制した。

「今ヒートを戦っているレイキー・ピーターソンを見ていても、特に2ftのハンティントンでは何故か情熱が消えることはないの。今日は自分のプロセスを楽しんだわ。準備段階も含めて素晴らしい体験だった。それがツアーでの経験が役立ったところだと思うわ。キャリアのこの段階で全てをつなぎ合わせようとするのではなく、その時の瞬間を楽しむことが大切だと思う。次の世代に何かをもたらせたら良いなと思うし、自分がやるべき理由があるなら、最後まで通したいわ」

ライブランキングでCS3位とクオリファイ圏内に入っているサリー。
QFではガブリエル・メディナ(BRA)の妹、ソフィアと対戦する。

ファイナルデイは日本時間8月11日23時にコールされ、35分後にスタート予定。

(次はCTフィジー戦にワイルドカードで出場するエリン・ブルックス)
PHOTO: © WSL/Emma Sharon

Lexus US Open of Surfing Men’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: Jarvis Earle (AUS) vs. Miguel Pupo (BRA)
HEAT 2: Alan Cleland (MEX) vs. Crosby Colapinto (USA)
HEAT 3: George Pittar (AUS) vs. Marco Mignot (FRA)
HEAT 4: Kolohe Andino (USA) vs. Jackson Bunch (HAW)

Lexus US Open of Surfing Women’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: Luana Silva (BRA) vs. Nadia Erostarbe (EUK)
HEAT 2: Sophia Medina (BRA) vs. Sally Fitzgibbons (AUS)
HEAT 3: Bronte Macaulay (AUS) vs. Yolanda Hopkins (POR)
HEAT 4: Bella Kenworthy (USA) vs. Alyssa Spencer (USA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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