(17歳のエリン・ブルックス) PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

CT最終戦『Corona Fiji Pro』残り1日でファイナル5が決定!

現地時間8月23日、CT最終戦『Corona Fiji Pro』は2日続けて進行。

サイズアップ傾向となり、ピークとなった日中は公式6-8ftレンジのクリーンなコンディション。
二つのマンオンマンヒートを同時進行させるオーバーラッピングヒートを活用してウィメンズはQFまで一気に進行してファイナルデイを戦うベスト4が決定。
メンズは風が悪化してしまい、QFH1終了後にストップ。

翌日の8月24日がファイナルデイとなり、ファイナル5が決定する予定。

大会2日目の主役は17歳のエリン・ブルックス

(エリン・ブルックス)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

大会2日目のハイライトは徐々に埋まってきたファイナル5の枠とワイルドカードのエリン・ブルックス(CAN)の快進撃。

まず、エリンはElimination Roundでハワイのガブリエラ・ブライアンを倒し、QFではカレントリーダーのケイトリン・シマーズ(USA)に対してトータル15.10とウィメンズのハイエストヒートスコアを揃えて圧勝。見事にSF進出を決めた。

「ケイティのことは、とても尊敬しているわ。彼女はまだ若いのに、世界でトップに立っている。本当に刺激的で、彼女をお手本にしている。シエラと私はこの大会に参加するにあたって、これまでずっと憧れてきたサーファー達と戦うことに興奮していたの。だから、ケイティを倒せて最高に嬉しい。世界で最も好きな場所の一つであるフィジーにいることに感謝している。そして、このこのイベントでサーフィンできることに興奮しているわ」

PHOTO: © WSL/Matt Dunbar
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

ファイナル5は残り3枠

(ブリッサ・ヘネシー)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

賛否両論あるものの、2021年から始まって4年目となる『WSL Finals』というシステム。
これはレギュラーシーズンのトップ5がたった1日でワールドタイトルを決めるプレーオフのようなもので、舞台はローワートラッセルズ。
来年に関しては今回の舞台、フィジーのタバルア島・クラウドブレイクに変更されている。

つまり、最終戦はワールドタイトルを決めるのではなく、『WSL Finals』進出のファイナル5を決めるイベント。
すでにウィメンズはケイトリン、キャロラインが決まっており、この日はブリッサ・ヘネシー(CRI)、モリー・ピックラム(AUS)が確定。
メンズではジョン・ジョン、グリフィンが決まっており、ジャック・ロビンソン(AUS)がこの日の結果で確定。
ウィメンズは残り1枠、メンズは残り2枠がファイナルデイに決定する。

(ブリッサ・ヘネシー)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

ワイルドカードのシエラ・カー(AUS)をElimination Roundで倒したブリッサは、Opening Roundでワイプアウトの際に足を怪我をしての出場。ロースコア勝負の僅差の戦いを制してファイナル5行きをメイクした。

「確かに良い大会だけど、困難や試練を経験することで人は成長して、より強くなるというのがモットーよ。クラウドブレイクでイベントが開催され、フィジーの素晴らしいスタッフが多大なサポートと愛を与えてくれた。本当に感動的だった。それが私を支えてくれているのだと思う。今年は本当に素晴らしく、混沌として、荒々しく、美しく、驚くべき一年だった。時に目標にたどり着くことばかりを考えてしまうけど、私は瞬間を大切にし、すべての部分を楽しむことを学んだ。そして、それが私をここに導いてくれた。本当に心から感謝しているわ」

(ジャック・ロビンソン)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

メンズの3人目に滑り込んだジャックはRound of 16で日本のコナー・オレアリーに勝って3年連続のファイナル5を確定させた。
パリ五輪で銀メダルを獲得したジャックはチョープーに似たクラウドブレイクを得意としているが、次のQFではチームメイトのヤゴ・ドラ(BRA)との複雑な勝負。
ジャックは初のワールドタイトル獲得に向けてシードを上げるため、ヤゴはファイナル5の残り2枠に入るための重要なヒートになる。

「ハイスコアは必要ないと分かっていたので、これが必要な瞬間だと思った。チャンスを得て、それを実現したよ。どれだけ大きな瞬間かは考えなかったけど、ファイナル5のスポットを確保する重要なヒートになったね。最高に嬉しい。自分がいるべき場所にいる感じさ。本当に特別な瞬間であり、特別な一年。だから、これからも前進を続けるよ」

ファイナル5からの脱落

(ハイエストスコアを出しながらも、ファイナル5から脱落したガブリエル・メディナ)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

ファイナル5行きを決めた選手がいる一方、僅差で脱落した選手もいたこの日。

特にRound of 16で5人中、9.87(2人のジャッジが10ポイントを出していた)のハイエストスコアを出していたガブリエル・メディナ(BRA)はQFでグリフィンに敗れてしまい、ファイナル5を逃してしまった。
毎年スロースタートのガブリエルは開幕戦から2戦続けての17位が響いてしまい、後半の追い上げが無駄になってしまった。

その他、Round of 16でバロン・マミヤ(HAW)に敗退したイタロ・フェレイラ(BRA)はヤゴ・ドラ(BRA)の成績に左右され、ヤゴが優勝すれば脱落する可能性がある。
イーサン・ユーイング(AUS)はQFでバロンに勝つことがファイナル5進出の最低条件になる。

ウィメンズではマーガレットリバーで優勝したガブリエラ・ブライアン(HAW)がElimination Roundでエリンに敗れ、ジョアン・ディファイ(FRA)がQF進出を決めた時点でファイナル5から脱落。
ジョアンがファイナル5に入るには、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)がタイラー・ライト(AUS)とのSFで敗退する必要がある。

ネクストコールは現地時間8月24日6時45分。
日本時間同日の3時45分。

Corona Fiji Pro Presented by Bonsoy Women’s Semifinal Matchups:
HEAT 1: Tyler Wright (AUS) vs. Tatiana Weston-Webb (BRA)
HEAT 2: Erin Brooks (CAN) vs. Molly Picklum (AUS)

Corona Fiji Pro Presented by Bonsoy Men’s Remaining Quarterfinal Matchups (Heats 2-4):
HEAT 2: Jack Robinson (AUS) vs. Yago Dora (BRA)
HEAT 3: Imaikalani deVault (HAW) vs. Rio Waida (INA)
HEAT 4: Barron Mamiya (HAW) vs. Ethan Ewing (AUS)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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