2日間に渡って開催された招待制イベント、『Rip Curl Cup Padang Padang』が現地時間8月27日に終了。
完璧に近いコンディションに恵まれた初日とは一転、風が悪く、パダンパダンらしいバレルが少なかった最終日だったが、ノア・ディーン(AUS)とウィメンズはパイプマスターでもあるモアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)が難しいコンディションを制して優勝を決めた。
その他、2012年のワールドチャンピオン、パーコことジョエル・パーキンソン(AUS)が2位、初日に最も活躍していたメイソン・ホー(HAW)が3位、ローカルのボルことマデ ・アディ・プトラ(IDN)が4位。
ウィメンズではジャスミン・ストゥーダー、カラニ・ジョンソンと2人のインドネシア人がファイナル進出を決めた。
モアナが初代チャンピオン
昨年はスペシャルヒートとしての開催となり、カナダのエリン・プルックスが優勝していたウィメンズが今年は正式に加わった。
昨年、メインイベントでもメンズに混じって4位に入っていたエリンだったが、今年は波運に恵まれず、ファイナルに残れなかった。
一方、ハワイのモアナはウィメンズで最高のバレルをR1でメイクして7.17を出していた。
「優勝できて本当に嬉しいわ。厳しいコンディションだからこそ、達成感があった。海がどんな波をもたらすかなんて、本当に誰にも分からないのよ。それがサーフィンの美しさでもある。素晴らしい女性たちと一緒にサーフィンをしてトップに立てたことがなによりも嬉しいわ。パダンパダンは本当に魔法のような場所ね」
ヒーローに勝ったノア・ディーン
『Rip Curl Cup Padang Padang』はR1とR2が4人ヒートで行われ、ベストスコア2本の上位4名がファイナルに進出する。
ウィメンズは最終日に2ラウンドが行われたが、メンズは波が良かった初日にR1が行われたため、R1の上位4名がそのままファイナルに進んだ。
ファイナルは序盤から短いながらバックサイドでバレルをメイクしてミドルスコアを重ねたパーコとノアのトップ争いになった。
唯一のグーフィーフッターとなったボルも良いセットをキャッチしてプルインしたものの、出口を見つけることはできなかった…。
後半、残り10分を切ってから入った最高の2本のセットの最初の1本に4位だったメイソンがテイクオフ。グラブレールでバレルインしてメイク後にエアリアルを見せる余裕で6.27を出して3位に浮上。
次の波に乗ったノアは更にディープなバレルをメイクして7.67。トータル13.50でトップを固め、最後にスタイリッシュに決めて6.93を出したパーコを振り切って優勝を決めた。
「勝てるとは思わなかったよ。目的は純粋に楽しむこと。ヒーローであるメイソン・ホーと一緒にサーフィンすることだった。結果的に勝者となり、これ以上ないほど素晴らしい気分さ」
『Rip Curl Cup Padang Padang』はWSLとは違い、競い合うよりもサーフィンの楽しさやサーファー同士の繋がりを最も大切にしている。
過去に表彰式でプロポーズや勝者の母親が国家を歌ったこともあった。
かつて優勝したローカルが、「自分はローカルとは言いたく無いんだ。全てのサーファーが宇宙のローカルであり、同時にパダンパダンのローカルでもあると考えているよ」という名言も残している。
『Rip Curl Cup Padang Padang』結果
1位 ノア・ディーン(AUS)
2位 ジョエル・パーキンソン(AUS)
3位 メイソン・ホー(HAW)
4位 マデ ・アディ・プトラ(IDN)
ウィメンズ
1位 モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)
2位 ジャスミン・ストゥーダー(IDN)
3位 ウィロー・ハーディー(AUS)
4位 カラニ・ジョンソン(IDN)
『Rip Curl Cup Padang Padang』公式サイト
https://www.ripcurl.co.id/pages/ripcurlcup-padang-padang?srsltid=AfmBOorx0UJqY1qymqJFT3aONk5lFoWU0_E5qX-gJT6cRelINliEXYf_ https://www.youtube.com/embed/N6Zod12fX2Y?si=fRN5jrPT7Q0AB-EP
(空海)