(タジ・バロウ)

タジ・バロウが3度目の優勝!『Four Seasons Maldives Surfing Champions Trophy』最終日

波、サーファー、ホテル。
全てがラグジュアリな招待制イベント『Four Seasons Maldives Surfing Champions Trophy』が3日連続で行われ、全ての部門が終了。

タジ・バロウ(AUS)とマイケル・フェブラリー(ZAF)がグランドファイナルを戦い、タジが3度目の優勝を手に入れた。

ファーストラウンド

(マイケル・フェブラリー)

スラスター部門が行われた前日と比べるとウネリのピークは過ぎたが、モルディブ・サルタンは4ftサイズのパーフェクトコンディションに恵まれ、ツインフィン部門が行われた。

ファーストラウンドではジェレミー・フローレス(FRA)がシングルフィン、スラスター部門での結果を払拭するようなライディングで8.33と7.17を出してタジとローカルワイルドカードのアマデイに快勝。

次のヒートでは、シングルフィン部門を制していたジャドソン・アンドレ(BRA)が唯一のグーフィーフッターの利点を活かし、バックハンドでバーディカルなリップを繰り返し、8.33と7.83を出してマイキーと共にラウンドアップ。

アマデイとカリッサ・ムーア(HAW)がファーストラウンドで姿を消した。

(アマデイ)

セミファイナル

(ジェレミー・フローレス)

セミファイナルのH1でもジェレミーの勢いは止まらず、6ポイント台のマイキーに対して8.67と9.10を出してトータル17.77で圧勝。

H2はタジがディープなバレルを抜けて9.67を出してスタート。更にもう一つのバレルは難しいフォームボールをこなし、姿を現してからラウンドハウスカットバック。イベント2度目のパーフェクト10を出してトータル19.67を揃えた。

「あれは本当に速くて完璧なシリンダーだった。これは良い波だと分かったね。フォームボールがいくつかあり、その後にバレルから抜けてラウンドハウスカットバックを決めたんだ。チューブ三昧だった今週でも、あの波は間違いなく10ポイントだった」

ちなみにタジが乗っていたツインフィンはMR×メイヘムのツインピン。
タジは3部門全てでファイナル進出を果たした。

ファイナル

(ジェレミーとタジ)

ファイナルはジェレミー vs タジ。

元CTのトップ選手同士、ビッグバレル合戦で序盤にジェレミーが9.67。次の波でタジが9.77をスコアして始まった。
手に汗握る展開の中、ジェレミーが最後の波で小ぶりなバレルを抜け、オープンフェイスでのカービングとレイバックで7.27のバックアップスコアを出して勝利した。

「最高だった。スウェルがおさまったと思ったら、突然再び波が入り始めたんだ。今日は少し怒っていたんよ。初日はクルーズして、2日目はちょっと落ち込んでいた。最終日は本当に勝ちたかったのさ。そして、それをやり遂げた!まだまだ現役だぞ!」

グランドファイナル

(マイケル・フェブラリー)

ツインフィン部門が終了してグランドファイナルを戦う2名が決定。

3部門で2位になったタジとスラスターで優勝、シングルフィンとツインフィンで3位になったマイキーが最後のヒートに挑んだ。

当然、タジはこの日4度目のヒートで、疲れも溜まっていた。一方、マイキーは1時間クダ・プリンセスという豪華なヨットの冷房が効いたキャビンでリラックスして過ごしていたが、タジはツインフィンにセンターフィンを追加する作業だけの僅かな時間だけで33分ヒートをスタートさせた。

チャネルアイランズ・ツインフィンに乗るマイキーとタジのバレル合戦は9.10と9.03を出したタジがリードして進行。マイキーも8.67と9.10とハイスコアを揃え、1本で逆転可能なシチュエーションだった。

オフショアが強まる中で入った最後のセットはタジが最初に乗り、8.00をスコア。
ニード9.04だったマイキーは終了間際に長いウォールにテイクオフ、バレルをメイクしたものの、8.17と逆転には届かなかった。

タジの勝利者インタビュー

優勝したことに罪悪感があるよ。それほど今週のマイキーは最高のサーファーだった。彼はどんなボードでも美しく見える。特にあのツインフィンでのサーフィンは素晴らしいね。彼のターンは完璧で、的確で、最後に倒すべき相手だと思っていたよ。自分はヒートの戦い方を知っているし、勝ち方も分かっていた。忍耐強く自分のポジションに座り、いくつかの良い波を掴み、自分なりのターンをいくつか決めた。

最後の瞬間でも、彼が私を倒す可能性があると分かっていた。最後は嵐が来た!オフショアが強く、とても良い波だった。今週一番の丸いチューブに乗り、もう十分だと思ったね。その後マイキーがブザーと同時に波に乗り、長い間バレルの中にいた。スコアは出ないと思ったけど、どうなるか分からないよね。そして、最終的に自分が勝ったと告げられたんだ。

2位が続き、それが最終的に私を奮い立たせることになった。
最後は本当に疲れていて、アドレナリンで動いていたよ。自分の戦略を持ち、海もそれに応えてくれた。
これは今までサーフィンした中で一番楽しいファイナルの一つかもしれない。
もうジャージを着ることはないかもしれないけど、また招待されたら別さ。

フォーシーズンズで友達と一緒にチューブに乗る。これ以上のことはないよね。
この一週間は、ずっと夢のような瞬間の連続だったよ。

ちなみに現在モルディブに数名でボートトリップに行くと8日間で1人約50万円。
北マーレの島滞在だと8日間で約20万になっている。

「ツインフィン部門」結果
1位 ジェレミー・フローレス(FRA)
2位 タジ・バロウ(AUS)
3位 ジャドソン・アンドレ(BRA)、マイケル・フェブラリー(ZAF)
4位 カリッサ・ムーア(HAW)、アーメド・アギル(MDV)

総合結果
1位 タジ・バロウ(AUS)
2位 マイケル・フェブラリー(ZAF)
3位 ジャドソン・アンドレ(BRA)
4位 ジェレミー・フローレス(FRA)
5位 カリッサ・ムーア(HAW)
6位 アーメド・アギル(MDV)

『Four Seasons Maldives Surfing Champions Trophy』公式サイト
https://www.surfingchampionstrophy.com/

(空海)

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