2024年のワールドタイトルを決める『Lexus WSL Finals』
WSLはウェイティングピリオド初日となる現地時間9月6日の8時に開始する可能性が高いとして、イエローアラートを発令。
すでにWSL公式サイトではカウントダウンが始まっている。
日本時間同日23時30分にコールが行われ、30分後に開始予定。
現在の予想では、ローワー・トラッセルズのコンディションは3-4ft。
昨年は公式4-6ftレンジのグッドサイズだったが、今年はスモールサイズでの勝負になりそう。
「明日は私たちにとって本当に良い日になりそうよ。Surflineがサイズの予測をさらに上方修正したわ。今日はトレーニングのためにここに来ているけど、すでに最高のエネルギーよ。サーファーたちはいつも以上に準備が整っていて、明日の午前8時スタートに向けてみんな非常に興奮している」
WSLコミッショナー ジェシー・マイリー=ダイヤー
タイトルマッチで挑戦者を待つ2人
『Lexus WSL Finals』は男女共にファイナル5と呼ばれる5名で争われる。
レギュラーシーズンのランキング順でシードが組まれ、ローシードからマンオンマンヒートが行われて最後のトップシードとのタイトルマッチで2勝した選手がワールドチャンピオンに輝く。
挑戦者を待つ2人はケイトリン・シマーズ(USA)とジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
ツアー2年目にして、2年連続でファイナル5入りを果たしたケイティーことケイトリンは18歳。
キャロライン・マークス(USA)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、モリー・ピックラム(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)の4名の誰かが彼女とタイトルマッチを行う。
「頭の中がすごいスピードで回ってる感じ。まるで竜巻みたいにね。ペースを落として普段やっていることをするように心がけているわ。サーフィンにだけは少しだけ努力してベストな状態になるためにできる限りのことをやっている。昨年始めた行った場所にも今年は慣れてきたので、快適に感じている」
3度目のタイトルを狙うJJF
2002年から2004年にかけてアンディ・アイアンズが達成した3年連続のワールドタイトルに迫る勢いを2016年から見せたジョン・ジョンだったが、2連覇の後は怪我に悩まされてしまった…。
しかし、31歳となった2004年は完全復活して世界トップのサーファーたちとサーフィンの進化とパワーを新たな次元へと押し上げた。
「前回のワールドタイトルとはまったく違った方法で争っているので、今年この場に立てることが本当に楽しみ。No.2の選手とその日に直接戦ってワールドタイトルを競うのは楽しいし、とてもワクワクしているよ。ここには良い思い出が沢山あるので、とても楽しみだね」
ちなみにジョン・ジョンのローワー・トラッセルズでの最高成績は2014年の2位。
ジョーディ・スミス(ZAF)とファイナルを争ったシーズンだ。
タイトル防衛を狙うキャロライン
昨年No.1シードのカリッサ・ムーア(HAW)とタイトルマッチを行い、アメリカ本土の女性として1997年のリサ・アンダーソン以来のチャンピオン。グーフィーフッターでは2005年のチェルシー・ジョージソン(チェルシー・ヘッジ)以来のチャンピオンという偉業を21歳で達成したキャロライン。
今年は一つ上のセカンドシードで戦うことになる。
フロリダ出身ながら、サンクレメンテ在住の彼女にとって、ここは第二のホームでもある。
「今年は素晴らしい年だったし、昨年も本当に素晴らしかったわ。友達や家族がここにいることは夢のようよ。ずっとここでの生活を楽しみにしていたし、サンクレメンテに迎え入れられた感じが本当に嬉しい。今年はまた違った気持ちなの。一度勝つと、狙われている感覚があり、何度も繰り返し勝ちたいという気持ちが強くなる。またこの舞台に戻れたことに本当に感謝しているわ」
リベンジを狙うグリフィン
フィジーでの最終戦で優勝。
2年連続セカンドシードとして『Lexus WSL Finals』に出場するカルフォルニア期待の星、グリフィン・コラピント。
昨年はサードシードから勝ち上がってきたイーサン・ユーイング(AUS)とのマッチ3で敗れ、3位に終わっていた。
今年はイタロ・フェレイラ(BRA)、イーサン、ジャック・ロビンソン(AUS)の内、勝ち上がってきた誰かと対戦して勝てばタイトルマッチに挑むことになる。
「フィジーではリズムが良くて、全てが順調な感じだった。友達とリラックスして過ごすあの環境が凄く自分に合っていたと思う。今は地元に戻って、また同じ感じで過ごしているので、本当に良い感じだよ」
WSL Rising Tides
現地時間9月3日夜にはサンクレメンテのコミュニティセンターで「Surf Night」と称したファンイベントが開催された。
ファイナル5の選手が参加して子供から大人まで大勢の人が集まっていた。
また、若いサーファーたちのためにWSLが各地で行なっている「WSL Rising Tides」がサンクレメンテピアで開催。
ローカルのソーヤ・リンドブラッド、ベテランのレイキー・ピーターソンが笑顔でサーフセッションを行った。
「今日この場所で過ごせたのは本当に素晴らしいこと。サンクレメンテでサーフィンしていると、ほぼ毎日この子たちの顔を見かけるの。地域に貢献できて、みんなと一緒に楽しいサーフィンができるなんて、本当に素晴らしい。私が通っていた中学校に通っている子たちがサーフチームに入っているのは、凄く嬉しいわ。多くの女の子たちがラインナップにいるのを見て、本当に感動している」
ソーヤ・リンドブラッド
『Lexus WSL Finals』は現地時間9月6日の7時30分(日本時間同日23時30分)にコールが行われ、30分後に開始予定。
ライブ中継はWSL公式サイト、公式YouTubeなどで配信される。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)