PHOTO: © WSL/Thiago Diz

「男女とも黄色いウイナーで一件落着」 – F+

F+(エフプラス)

あーよかった、黄色いウイナーたちで。
ジョンジョン3度目のワールドタイトル、ケイトリン・シマーズ18歳、史上最年少でのワールドタイトル。
波が少なくて、なんかもっといい日はなかったんだろうか、と思うようなコンディションではあったし、思わず「え~?」って声の出ちゃうジャッジもあったけど、結果オーライとしよう。やはりタイトル争いは普通に終わって欲しい。

(ジョン・ジョン・フローレンス)PHOTO: © WSL/Pat Nolan
(イタロ・フェレイラ)PHOTO: © WSL/Pat Nolan

イタロの快進撃は読めてたけど、最終的にジョンジョンのようなタイプと当たると、軽さが目に付いてしまうかな。それまではエアーに頼った感じというか、だいぶそれに助けられた感じだけど、相手がジョンのようにエアーをライディングの中に無理なく組み込んでくるタイプだと、エアー1発でのポイントは伸び悩む。2ヒート目ではマニューバーメインの組み立てに変えてきて、ジョンの強烈なレイバックハックに似たような動きはしているんだけど、テール部分を押し込んでる時間が短いというか、押し込みが浅いというか、出ているスプレーの厚みがまるで違ってしまった感じ。ジョンジョンの脚力勝ち。

(ケイトリン・シマーズ)PHOTO: © WSL/Pat Nolan

ケイトリンは彼女が今シーズン勝ってきたのはこれです、みたいなサーフィンだったと思う。時に軽いんだけど、スピード感と厳しいところにギリギリ入ってメイクみたいなあたりの評価。
18歳だし、あの足なので、来シーズンはもっと脚力が強化されて新しいスタイルのサーフィンになるんだと思う。まだまだ発展途上。
ツアー回りながら進化してるもんな。ベルズで優勝した時より確実にうまくなってると思う。
キャロライン・マークスはターンがみんな同じにしか見えなかったかな。バックハンドってそうなりがちではあるけど。

PHOTO: © WSL/Thiago Diz

ファイナルズの会場はロウワーじゃないほうがいいな、と思う。やっぱ、アメリカ人に有利だと思うし。イーサンとかジャックロボとかなんか、勝つ気がしないというか、弱い感じがしてしまう。全員にとってアウェイである会場がフェアなんじゃないのかな。
まぁ、ファイナルズをやる時点でフェアとは思えないので、もう何でもいいけど。
年間の獲得ポイントが1万ポイント近く少なくても5位から一気に3位のグリフィン飛び越して2024ランキング2位ってさ、イタロはまったく悪くないけど、やっぱりなじめないな、このシステム。

F+編集長つのだゆき

blank

「国内外サーフィン界の最新トレンド・ニュースを読み解く」をコンセプトに、最新サーフィンニュースをお届けします。

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。