ケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」のテクノロジーを利用した初の商業施設「Surf Abu Dhabi」のお披露目的イベント、LT第3戦『Abu Dhabi Longboard Classic』が9月27日〜29日に開催!
日本とアブダビの時差は5時間。
日本の方が5時間進んでおり、現地時間9月27日7時は日本時間同日12時。
WSLのアップデートによると日本時間18時45分スタート予定。
「Surf Abu Dhabi」はアラブ首長国連邦、略称UAEの首都アブダビにあり、当初の予定よりも大幅に遅れて2024年10月にオープンが決定している。
世界初の塩水を使ったウェーブプールで、500mのライト・レフトにはノーズライド、カービング、チューブライドのセクションがある。
また、2025年はCT会場としての利用も決定している。
ちなみに「Surf Abu Dhabi」を運営している「Modon Holding」はUAE内外で不動産、金融などを行い、2024年に急成長している会社である。
トップ8入りのラストチャンス
2024年のLTはベルズ、カリフォルニア、UAEの3戦がレギュラーシーズンとなり、男女共に上位8名がチャンピオンシップに進出。
その8名が10月9日〜13日にエルサルバドルで開催される『Surf City El Salvador Longboard Championships』でワールドタイトルを争うことになる。
カレントリーダーはテイラー・ジェンセン(USA)とソレイユ・エリコ(USA)で、日本人選手では田岡なつみが3位で最高位。
今シーズンは2位、3位と素晴らしい結果を重ねており、ベスト8入りはほぼ確実。
井上鷹は10位、浜瀬海は16位で、UAEでの結果が重要になる。
また、フィリピンのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェルが5位、2位で現在ランキング2位。
昨年に続きチャンピオンシップ進出を固めている。
『Abu Dhabi Longboard Classic』出場選手はすでに会場で練習を行なっており、9月26日には記者会見が行われた。
「アブダビでこの大会に参加できるのはとても特別だよ。みんなこの場所で競うことに興奮していると思う。UAEのサーフィンにとって素晴らしい施設だよね。この場所での最初の大会に参加できるなんて信じられないし、完璧な波に乗って、仲間たちと共有できるのが楽しみだよ」
テイラー・ジェンセン
3xワールドチャンピオン、40歳のテイラーは開幕から2連覇でチャンピオンシップ進出は確実。
今年は義父のナット・ヤングが3度も優勝しているベルズビーチでも優勝しており、これでワールドタイトルを獲得すればまさに完璧なシーズンになる。
最後にタイトルを獲ったのは7年前の2017年、33歳の時になる。
優勝候補の二人
LTでは2021年にケリー・スレーターの本家ウェーブプール「サーフランチ」で一度だけ開催されたことがある。
その時優勝したのはエドゥアルド・デルペーロ(FRA)、ホノルア・ブロムフィルド(HAW)で、ホノルアはスイッチスタンスでの長いノーズライドからノーマルスタンスでハング5からハング10。
更にもう一度スイッチスタンスに切り替え、バレルをメイクする驚異的なライディングを披露していた。
優勝候補の筆頭である両者は記者会見にも招かれ、以下のコメントを残している。
「サーフランチでの経験は最高だった。トレーニングではみんな波に合わせてサーフィンを向上させているし、どうなるか楽しみだよ。波が入った時、自分自身との戦いになるのが面白い。そこが海との違いで、なんか興奮したね。UAEに来るのは初めて。とても良い経験さ。世界の舞台でロングボードが注目されることは、私たちにとってとても素晴らしいことだと思うよ」
エドゥアルド・デルペーロ
「このイベントがツアーに組み込まれているのは本当に素晴らしいと思うわ。ここに来られてとても嬉しい。私はウェーブプールが大好きで、前回は運よく素晴らしい波に乗ることができた。みんなが同じ機会を持てるのが素晴らしいし、初めてこの波で大会が開催されることにワクワクしている」
ホノルア・ブロムフィルド
セバスチャン・アルバレスによる壮大なチャレンジ
「Surf Abu Dhabi」の一般公開前のパフォーマンスとして、チリ出身のウィングスーツフライヤー、セバスチャン・アルバレスが壮大なチャレンジを行なった。
まず、フダイリヤット島上空3,657メートまでヘリで上昇してそこからパラシュートで飛び降りる。彼の足元にはサーフボードがストラップで固定され、波が立つ絶妙な位置まで降りた後、パラシュートを切り離してそのまま波に乗った。
スカイサーフィン、スウーピング、サーフィンの3つの競技を融合させたこのチャレンジにはは2年以上もの準備期間があったそうだ。
サポートはRedbull。
実際の映像は以下。
Abu Dhabi Longboard Classic Men’s Opening Round Matchups:
HEAT 1: Kaniela Stewart (HAW) vs. Chase Lieder (USA) vs. Ignacio Pignataro (URY)
HEAT 2: Rogelio Jr Esquievel (PHL) vs. Kai Ellice-Flint (AUS) vs. Jack Van Wagoner (USA)
HEAT 3: Tony Silvagni (USA) vs. Edouard Delpero (FRA) vs. Kai Hamase (JPN)
HEAT 4: Taylor Jensen (USA) vs. Steven Sawyer (RSA) vs. Augusto Olinto (BRA)
HEAT 5: Ben Skinner (GBR) vs. Sam Christianson (RSA) vs. Micah Desoto (HAW)
HEAT 6: John Michael Van Hohenstein (HAW) vs. Taka Inoue (JPN) vs. Martin Coret (FRA)
HEAT 7: Declan Wyton (AUS) vs. Kevin Skvarna (USA) vs. António Dantas (POR)
HEAT 8: Kai Sallas (HAW) vs. Michael Van Hohenstein (HAW) vs. Kaimana Takayama (USA)
Abu Dhabi Longboard Classic Women’s Opening Round Matchups:
HEAT 1: Honolua Blomfield (HAW) vs. Chloe Coleman (USA) vs. Ophelie Ah-Kouen (FRA)
HEAT 2: Mason Schremmer (USA) vs. Kirra Molnar (AUS) vs. Kaede Inoue (JPN)
HEAT 3: Zoe Grospiron (FRA) vs. Avalon Gall (USA) vs. Emma Perrier (AUS)
HEAT 4: Sophia Culhane (HAW) vs. Sive Jarrard (ASM) vs. Anneke Barrie (USA)
HEAT 5: Rachael Tilly (USA) vs. Keani Canullo (HAW) vs. Victoria Vergara (FRA)
HEAT 6: Alice Lemoigne (FRA) vs. Tully White (AUS) vs. Emily Currie (GBR)
HEAT 7: Natsumi Taoka (JPN) vs. Maria Fernanda Reyes (PER) vs. Crystal Hulett (RSA)
HEAT 8: Kelis Kaleopaa (HAW) vs. Natalia Wunderlich (HAW) vs. Puamakamae DeSoto (HAW)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)