2024CTのルーキー・オブ・ザ・イヤーは誰の手に?

「WSL Finals」でワールドタイトルを決めるフォーマットに変わってから秋にシーズンが終わるCT。

2024年シーズンはカリフォルニアのケイトリン・シマーズが18歳で史上最年少チャンピオンに輝き、ハワイのジョン・ジョン・フローレンスがライバルのガブリエル・メディナ(BRA)、ミック・ファニング(AUS)、トム・カレン(USA)、故アンディ・アイアンズ(HAW)に並ぶ3xを達成して終了した。

そして、全てのランキングが決定した後、2024年のルーキー・オブ・ザ・イヤーが9月26日に発表。

ランキング8位のソーヤ・リンドブラッド、10位のクロスビー・コラピントとカリフォルニアのサンクレメンテ出身の二人がケイトリンを始め、ステファニー・ギルモア(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)、イタロ・フェレイラ(BRA)などのワールドチャンピオンを含むエリートの一員に加わった。

僅か5年での獲得

(ブラジルでは仲の良いケイトリンと表彰台に上がった)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

19歳のソーヤが初めてサーフィンコンテストに出場したのは14歳。
すぐにQSで優勝してCSのファーストシーズンとなる2021年にはフランス戦で3位に入った。
2023年はオーストラリアでの開幕戦で2位、カリフォルニアの『Wallex US Open of Surfing』で優勝し、ランキング3位でクオリファイを果たした。

ルーキーイヤーはマーガレットリバーとブラジルで2位となり、QF進出が2回。
タヒチでは9ポイントライドを記録してオールラウンダーであることを証明した。

「カリッサやステフなどのサーファーと並んでルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのは最高ね。今年の目標はルーキー・オブ・ザ・イヤーになることだったので、達成できてとても嬉しいわ。パイプやチョープーのような波でのサーフィン経験はなかった。楽しい挑戦だった一方、時に恐怖も感じた。恐怖を乗り越えて人生最高の波に乗れた時は本当に嬉しかった。最初の年に2度もファイナルに進出できたことも素晴らしい経験になったわ。西オーストラリアでツアーに慣れ始め、ファイナルに進めたの。次にブラジルでもファイナルに進出できた。2025年の目標はファイナル優勝とトップ5に入ることよ」

サンクレメンテ勢のトップに立ったクロスビー

(ポルトガル戦では3位に入り、兄のグリフィンが優勝した)
PHOTO:© WSL/Thiago Diz

2024年はソーヤを始め、コール・ハウシュマンド、グリフィン・コラピントの弟、クロスビー・コラピント。
ケイド・マトソンと4名のサンクレメンテ勢がCTデビューを果たした。

残念ながらケイドはミッドシーズンカットでCS落ちとなったが、残り3名は生き残り、ソーヤとメンズはクロスビーがルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。

兄のサポートでCT慣れしているクロスビーは開幕戦のパイプラインでいきなりガブリエル・メディナ(BRA)を倒し、ポルトガルで3位と最高のスタートを切った。
後半戦はエルサルバドルの5位が大きく、コールの15位よりも上の10位でシーズンを終えた。

「ルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるのは本当に凄いことで、これまでに選ばれたサーファーたちはみんな素晴らしい選手だよね。今年のルーキーはコール、ケイド、エリ、ジェイコブ・ウィルコックスと強力なメンバーだった。その中でトップに立てたことは最高さ。特にポルトガルが大きなハイライトだった。ミッドシーズンカットが迫っていて、プレッシャーが大きい中でセミファイナルに進出できたんだ。グリフィンもセミファイナルに進出していて、兄弟でのファイナル対決もあり得たけど、それは実現しなかった。でも、大きな結果を残し、グリフィンが優勝したことは特別な瞬間だったよ。今年の目標は高く設定していて、できる限りのことをしようと思っていた。トップ10に入り、夢に見ていた選手たちを倒せたことは本当に素晴らしかった。自分の最高のサーフィンができたルーキーイヤーに満足しているよ」

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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