(パイプライン)PHOTO: © WSL/Tony Heff

「CSからCTクオリファイした選手が確定」 – F+

F+(エフプラス)

チャレンジャーシリーズ最終戦も終了し、1月のパイプからスタートする2025CTへのクオリファイヤーが確定した。
CSから上がるメンズ10人のうち6人がブラジリアンという、ブラジルの勢いもすごいけど、CTのハーフカットで残ったイタロ、ヤゴ・ドラ、ガブの3人プラスたぶんワイルドカードのフィリッペで計10人って、まぁ、ブラジリアンの定数といえば定数か。もう長いことブラジル勢はだいたい7人から10人の間で推移していると思う。

引退のうわさが絶えなかった、というより引退確定的な話になってたジョンジョンだけど、やるんだろうな、と思う。やめる理由が見当たらないし。
CSからクオリファイした選手の特徴的なところは、飛んでエグれる両刀使い、ってあたりか。もう本当に世界では、飛べないのはダメなんだろうな、と思う。でも飛べるだけでもダメで、しっかりトップえぐれるレールワークとの両刀が条件かな。
まぁ、それがいきなりバレルオンリーのパイプでスタートって話なわけだけど、近年のルーキーはパイプもそこそこやるなぁ、という印象。本当にオールラウンドが求められる昨今だ。しかもハイレベルでの。

(大原洋人)PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

日本勢では大原洋人が15位、最終戦9位だったけど、私の計算だとそこ勝ち上がってクオーターで5位なら10位のジャクソン・バンチを抜いてクオリファイだったと思う。まぁ、よくあるギリギリの感じではあるけど、なかなか全試合9位、5位をそろえるってあの中にいては難しいだろうな、と思う。それでも11位から20位までは来年のCSへのクオリファイ確定なので、来年再チャレンジできるので頑張ってほしい。
とはいえ、ネクストテンのあたりはみんな手が届きそうでギリ届かない人々の集団なので、そこ抜けるのは大変だろうなぁ、と思う。

女子のほうはトップ5という超狭き門なので、かなり遠い感じではある。基本的にはどこかで優勝かファイナル進出がトップ5入りのマストになるだろう。
サリー・フィッツギボンスが強化されてCT復帰、アメリカの女子ニューエイジ、サンクレメンテのベラ・ケンウォーシーやワイルドカードでCTのフィジーを優勝したエリン・ブルックスなど、ちょっと楽しみな選手がクオリファイした。
注目はガブの妹のソフィア。なんだかんだ言ってトップ10メイクしちゃいました。来る人はあっという間にここまで来るんだな、って感じ。この勢いなら来年クオリファイしても全然不思議じゃないし。

(ソフィア・メディーナ)PHOTO: © WSL/Thiago Diz

日本勢では17位の都筑有夢路が最高位だけど、クオリファイにはちょっと遠いのかなと思う。
洋人にせよアムちゃんにせよ、どこかで以前のように優勝しちゃえば、クオリファイは超現実味を帯びるわけだけど、なかなかそうは問屋が卸してくれない。全体的に日本勢は以前よりはだいぶ上のランクに位置しているとはいえ、CTの扉をノックするところまでは行っていない。日進月歩の世界のシーンでは、同じ場所にとどまっているイコール下降しているということになってしまうので、ホント、ただ頑張ってもダメなんだろうなと思う。
とはいえ、この不景気物価高ではスポンサーの援助も得られないだろうし、旅費交通費もとんでもない値上がりだし、物理的に世界を回ることが夢のまた夢に近くなっているのは現実だと思う。八方ふさがり。
厳しいなぁ。

F+編集長つのだゆき

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