現地時間12月10日、パイプライン、バックドアを舞台とした『Vans Pipe Masters』が開幕!
初日は前日に入った最大20ftの北北西ウネリが落ち着く傾向、トレードウィンドが吹き続き、バックドアメインのコンディションでウィメンズのR1のみ進行。
ライブ中継は行われず、SNSだけでイベントの進行が配信されていた。
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フォーマット
通常のコンテストと異なる『Vans Pipe Masters』のフォーマットを説明するとまず出場者は招待されたメンズ40名、ウィメンズ20名の合計60名。
半分はハワイアン。
予選ラウンドは敗退者なしのリーダーボード形式でノープライオリティ。
30分4人ヒートで3ラウンドを行い、ハイスコアを出した上位4名がファイナルに進む。
1本の波の最大スコアは30(ジャッジは3名)で、トップ3ウェーブがカウントされる。
モーニングシックネスなどを考慮して各選手は朝昼夕の異なる時間帯でヒートを行うため、均等なコンディションで評価される。
ファイナルは40分4人ヒート。
トップ2ウェーブがカウントされる。
ファイナルに関しては当日のコンディションに応じてプライオリティの有無を主催者のVansが決定する。
金総額は30万ドルで、男女平等。
1位:75,000ドル
2位:35,000ドル
3位:25,000ドル
4位:15,000ドル
初日はケイティがトップ
初日に行われたウィンメンズのR1でリーダーボードのトップに立ったのは2024年のCTでのパイプイベントで優勝していたケイトリン・シマーズ(USA)だった。
H1で3人のハワイアン、モアナ・ジョーンズ・ウォン、ゾーイ・マクドゥーガル、チェイニー・ギノットと対戦したケイティ。
CTでは他選手に比べてのんびりしているケイティだが、このヒートでは他選手よりもやる気があったとコメントを残している。
ちなみにケイティは親友のゾーイの家にステイしているそうだ。
モーニングシックネスの言葉通り、最初のヒートは難しいコンディション。
特に序盤は各選手苦戦していた。
後半、モリーをかわしてバックドア側にテイクオフ、綺麗にバレルをメイクして16ptをスコアしたケイティがバックアップスコアとの合計で26.80を出した。
エリン・ブルックスが暫定3位
H2には2025年にCTデビューするエリン・ブルックス(CAN)が登場。
すでに2024年にフィジー戦でワールドカードながらCT優勝を果たしている17歳の彼女はパイプでの優勝にロックオンしている。
CTでは貸切のトラッセルズでサーフィンすることが最も楽しみと話していたエリンはパイプラインでパワフルなリップアクションを披露して19.70を出し、暫定3位になっている。
バックドアでのターンでスコアを出して暫定7位の17歳、ミラ・ココ・ブラウン(AUS)然り、従来のパイプイベントでバレルのみしか評価されなかったのと違い、ターンでもスコアが出るのが『Vans Pipe Masters』の特徴でもある。
また、同ヒートのソフィー・ベル(ZAF)はネイザン・フレッチャーのコーチの元、前日のパイプラインでチャージしていた一人だった。
エリンを上回る22.50で暫定2位と今イベントのダークホース的存在になっている。
その他、H3ではココ・ホー(HAW)がバックドアのドギードアを抜ける瞬間に潰されてしまい、僅か6.70で暫定15位。
シエラ・カー(AUS)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)もスコアを伸ばせなかった。
ヴァヒネとメンズサイドのカウリ・ヴァースト(FRA)はパリ五輪同様にジェレミー・フローレスがコーチになっている。
彼らはここ数年チームとしてフランスを挙げて戦っており、ハワイでもその姿勢は変わらない。
(空海)