現地時間1月5日、オアフ島・ノースショアのパイプライン/バックドアを舞台とした『DaHui Backdoor Shootout』が2日連続で進行。
R2の8ヒート全てが行われた。
この日は前日に入った西北西ウネリがピークを迎えてセカンドリーフから割れ、更に南西のコナウィンドが強まる傾向。
ワイメアベイも割れるほどのビッグデイだった。
通常、コンテスト前は夜明け前の暗い内からパドルアウトするサーファーが多いが、この日のラインナップは2名のみ。
コンテスト主催者のエディ・ロスマンが「乗れる波が見当たらない」と言い放った一方、ビリー・ケンパーは「開催しよう」と反論。
僅かながら特別な一本もあり、ゴーサインが出された。
前半のヒートはローカルのルーク・ティマ、イヴァン・フローレンス、イーライ・オルソン、JOBや、元CT選手のコナー・コフィンの弟、パーカー・コフィンが驚くようなバレルをメイクしてスコアを出していた。
後半のヒートは難しいコンディションとなり、セカンドリーフから波を掴み、ターンで繋いでダブルアップしてくるセクションを狙うか、プルアウトして危険を回避するかの選択を迫られていた。
大健闘のチームジャパン
チームジャパンはH6に登場。
堀口真平、伊東李安琉、松本浬空、加藤翔平。
初日に唯一バレルをメイクした原田祥吾に変わって松永健新が出場してハイライト動画に取り上げられるほどの大健闘。
すでに風が悪化してポテンシャルがある波は少なかったが、サムライスピリットを見せていた。
まず、伊東李安琉がパイプラインで2本のバレルをメイク。
更に初日に果敢なチャージを披露して話題になっていた堀口真平がセカンドリーフからインサイドまでロングライドを2本決め、松本浬空は十八番と言えるスタイリッシュなターンを披露していた。
また、松永健新はパイプラインでの強烈なワイプアウトでサーフボードを折った後も攻め続け、後半にはこのヒートで唯一のバックドアにテイクオフ。プルイン後に潰されたものの、このヒート一番の大歓声を浴びていた。
「沖に着いた時にジョシュア・モニーツが乗って良いよみたいな感じで言われて、その波に乗ったらバレルに入れたので、最高でした。このメンバーに選ばれたことは素直に嬉しい気持ちとこのパイプラインでジャパニーズ5人だけでやるのがとても嬉しい感じです。この波の練習はハワイに通ってずっとパイプラインをやる。毎年そんな感じです」
伊東李安琉
『DaHui Backdoor Shootout』のウェイティングピリオドは1月16日まで。
今後、数日間はコナウィンドが吹き続き、9日の木曜辺から改善する予想。
次のR3が最終ラウンドとなり、チームジャパンはオープニングヒートにクレジットされている。
(空海)