(ファイナルまでの道のりでも他を圧倒する強さを見せたバロン・マミヤ) PHOTO: © WSL/Brent Bielmann

「超珍しいファイナル同点でのカウントバックとなったパイプ最終日&ハンサムルーキー」 – F+

F+(エフプラス)

う~ん、終わりよければすべてよし……ってか?
超珍しいファイナル同点でのカウントバックの末、メンズはバロン・マミヤが2連覇、2位はレオナルド・フィオラヴァンティ。
ウイメンズはタイラー・ライト。ケイトリン勝って男女とも2連覇とかなのか? と思ったけどタイラー頑張ったな。

(タイラー・ライト&バロン・マミヤ) PHOTO: © WSL/Tony Heff

昨日の波がもっと残れば面白かったんだけど、大幅にサイズダウン。午前中はそれでも時々名残のセット入ってきてたけど、午後になるとだいぶ怪しくなって、風も吹いてきて、待ちは長いわ乗ってもバレルにならないわで、けっこう退屈というか、眠いというか。
ファイナルでバロンが序盤立て続けに2本決めてレオナルド・フィオラヴァンティをコンビネーションにした時点で、もう帰ってもいいかなぁ、って感じだった。だってそこまでのバロンの出来は、誰も寄せ付けない感じだったし、バロンにしか見えていない、バロンにしかテイクオフできないバレルを簡単にメイクしているのを見ていたから、あぁ、やっぱバロンなんだぁって感じだったもの。

(悔しい負けとなったレオナルド・フィオラヴァンティ) PHOTO: © WSL/Tony Heff

でもそのあとのレオの猛チャージは感動ものだった。それが見られたので帰らなくてよかったと思ったけど、なんかあのレオの9.10はしっくりこなかったな。
その時点でレオが逆転に必要だったのは9.11。そこにどでかいバックドアが入ってきてレオがロングバレル。これは逆転だ、と思ったけどジャッジは9.10しか出なくて、少なくとも私の周囲のビーチはブーイングの嵐だった。0.01足りないってさ……リプレイ見ても、バロンの序盤の9.80と比較して低すぎかなぁ、と感じるし、レオ自身の1本目よりだいぶいいと思うんだけどね。レオは身体が大きいので波が小さく見えたとか、そういう印象点の問題? もっと出してもよかったんじゃないのかな、と思う。でも、結局同点カウントバックでバロン優勝なわけで、地元ハワイとしてはめでたしめでたしだけど、レオは納得いかないだろうな。ま、ジョンジョンに勝った時点で、バロンの流れだったのかもね。

(ケイトリン・シマーズ)
PHOTO: © WSL/Brent Bielmann

女子のほうは本当に波の来ないヒートになってしまい、それでもその中から着々と波に乗ったタイラーが優勝。ケイトリン・シマーズはファイナルではいい波をつかめなかったけど、そのほかのラウンドでは危なげなかった。でも全体を通してケイトリンに点が高く転んでるかな、と思う。なんとなくいつも1点高い印象。でもまぁ、やってることやってるし、セミの9.50とかのテイクオフの位置とかバレルとかを見ると、スゲーなこいつ、とは思う。まだ体が軽いからテイクオフ超早いし。
しかしね、もう女子もパイプチャージできる時代になっちゃったんだね。ついこの間まで、女子はやっぱ添え物レベルでしかなくて、カリッサぐらいしか乗れない感じだったけど、もうみんな普通の波のようにチャージするし。進化してるなぁ。

(ケリー・スレーター) PHOTO: © WSL/Tony Heff

ケリー。午後も朝のようなコンディションが続けば、勝てたな。あと1本が乗れなくてイアン・ゴウベイアにやられた。イアンなんて、昔君のお父さんとも試合したんだよ、とか言えるキャリアはすごいな。まぁ、53歳なので年々身体が言うことをきかなくなるんだろうけど、あと何年かは本人のやる気があれば優勝のチャンスはあると思う。波次第。

(ハンサムのステレオタイプともいえるルーキーのジョージ・ピター) Photo by snowy

ルーキーで頑張ったのはジョージ・ピター。結構行くのよね、この人。ルックスはもうハンサムのステレオタイプ。誰が見ても、あぁ、ハンサム君ね、という感じ。お父さんがまたそっくりでイケメンオヤジ(笑)。

F+編集長つのだゆき

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