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カム・リチャーズがポルトガルの『Perfect Chapter』で優勝!

現地時間2月22日、ポルトガルでチューブコンテスト『Perfect Chapter』が開催。
代替選手として出場したカム・リチャーズが優勝して25,000ユーロ(約400万円)を手に入れた。

2位は元CT選手、シェーン・ベッシェンの息子、ハワイのノア・ベッシェン。新生「パイプマスターズ」こと『Vans Pipe Masters』の初代マスター、NY出身のバララム・スタックが3位に入り、4位はブラジルのペドロ・カラード。
なお、ポルトガルのミゲル・ブランコがR3で8.83のハイエストスコアを出して特別賞として2,500ユーロを獲得した。

久々にコンテストに戻ったジョエル・パーキンソン

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会場のカルカヴェロスビーチはポルトガル・リスボン近郊のカスカイスにあり、3月に開催されるCT会場のペニシェからは南に車で約1時間半。
ほぼレフトオンリーのバレル波で、コンテスト当日は高速のシリンダーバレルが姿を現した。

「パフォーマンスワイルドカード」と呼ばれる特別な招待枠で出場したジョエル・パーキンソンは、R3で優勝経験があるポルトガルのニック・ヴォン・ランブ、ブラジルのビクター・ベルナルドにR抑えられてしまったが、久々のコンテストを楽しんでいた。

「ニックは友達だと思ってたんだけどね(笑)。ツアーを回っていた時は、常に頭の中はイベントや結果、準備すべきことに占領されていた。だから、今回のように普通の人みたいにボードバッグを開けて、サーフィンを楽しめるのは最高だよ。他の選手がバレルに入っても、嫉妬しなくて済むね。WSLのイベントにはツアーを離れてから一度も足を運んでいない。でも、サーフィンのファンとして全てライブはチェックしている。少し余裕ができたから、もう戻っても良い頃かもね」

また、フリーサーファーとして有名なオーストラリアのクレイグ・アンダーソンが珍しくコンテストに参加。
本人曰く、2年ぶりのコンテストは楽しかったものの、やはり性に合わないと話し、R3でブラジルのブルーノ・サントスとポルトガルのミゲル・ブランコに敗れていた。

今大会の2012年の初代チャンピオン、元CTサーファーでポルトガルの英雄、ティアゴ・ピレスは正式に引退を表明した。

カム・リチャーズが初優勝

4人ヒートのファイナルは5ポイント台を2本重ねたカムのリードから始まり、バックハンドでバレルをメイクして7.50を出したノアが迫った。
しかし、カムがファイナルのハイスコア、8.50を出してトータル14.17で『Perfect Chapter』初優勝を決めた。

「まだ実感が湧かないね。全然勝てると思ってなかったよ。ノアの波に観客が盛り上がっているのを聞いて、逆転には良いスコアが必要だって思った。あまり聞こえなったんだ。まだ信じられないね。大会でプレッシャーなくバレルに入るのは楽しい。時差ボケと戦いながらも、楽しんでなんとか乗り切れたよ」

ヨランダ・ホプキンスがメンタワイトリップを獲得

新たに設けられたポルトガル人のウィメンズ、4名によるスペシャルヒートはオリンピアンのヨランダ・ホプキンスが優勝。
メンタワイ諸島10日間の旅という豪華チケットを獲得した。

『Perfect Chapter』結果
1位 カム・リチャーズ(USA)
2位 ノア・ベッシェン(HAW)
3位 バララム・スタック(USA)
4位 ペドロ・カラード(BRA)

Capítulo Perfeito公式サイト
https://capituloperfeito.com/

(染谷たかし)

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