PHOTO:© WSL/Thiago Diz

CT第3戦『MEO Rip Curl Pro』今週末に開幕!

全11戦プラス、フィジーでの『WSL Finals』でワールドタイトルを決める2025年CT。

パイプライン、サーフアブダビと続き、次の目的地はポルトガルのペニシェ。
3月15日〜25日に第3戦『MEO Rip Curl Pro』が開催される。

カレントリーダーはアメリカのケイトリン・シマーズとブラジルのイタロ・フェレイラ。
両者共にサーフアブダビを制し、イエロージャージを着用する。

サーフアブダビではケイトリンがオーストラリアのモリー・ピックラムを倒してCT通算6勝目。
イタロはインドネシアの和井田理央を相手にCT通算10勝目を決めた。

舞台は「Supertubos」

(Supertubos) PHOTO:© WSL/Thiago Diz

イベント数が増えた2025年はツアー後半戦前のミッドシーズンカットの時期も7戦終了後にずれる。
ポルトガルの後、エルサルバドル、ベルズ、スナッパーロックスと続き、マーガレットリバーでの第7戦終了後にメンズが36名から22名、ウィメンズが18名から10名に絞られる。
まだシーズンは序盤だが、すでにカットライン付近にいる選手にとっては毎戦が重要となる。

ポルトガル戦の舞台は今年も大西洋に面したペニシェの「Supertubos」
その名の通りスーパーなチューブが特徴だ。

偉大なる過去の勝者

(2018年、2019年にポルトガル戦を制したイタロ)
PHOTO:© WSL/Damien Poullenot

ポルトガル戦の過去の勝者はオリンピックメダリストやワールドチャンピオンが名を連ねている。

・ジョアン・ディファイ(FRA)
・ケイトリン・シマーズ(USA)
・タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
・キャロライン・マークス(USA)

・ジョアオ・チアンカ(BRA)
・グリフィン・コラピント(USA)
・イタロ・フェレイラ(BRA)

ディフェンディングチャンピオンはジョアン、グリフィンで、グリフィンは2022年にも優勝経験がある。
イタロも2018年、2019年と2つのタイトルを持つ選手。
また、イタロは東京五輪の金メダリストであり、2019年のワールドチャンピオンでもある。

ウィメンズではパリ五輪でキャロラインが金、タティアナが銀、ジョアンが銅メダルを獲得。
キャロラインは2023年のワールドチャンピオンでもある。

ワイルドカードとリプレイスメント

(フレデリコ・モライス) PHOTO:© WSL/Thiago Diz

『MEO Rip Curl Pro』のワイルドカードは3名。

ウィメンズは2023年のポルトガル戦に初めてワイルドカードとして出場してRound of 16で5xワールドチャンピオンのカリッサ・ムーアを倒してQF進出を決めたヨランダ・ホプキンス(POR)が獲得。

(ヨランダ・ホプキンス)
PHOTO:© WSL/Thiago Diz

妊娠でツアー休養を発表したジョアン・ディファイ(FRA)は現在ヒート表に掲載されている。

メンズはポルトガルの英雄、フレデリコ・モライスとフランスのガティアン・デラヘイ。

フレデリコは10回目のポルトガル戦出場で、2013年のデビュー戦では11xワールドチャンピオンのケリー・スレーターを倒して話題になっていた。

(ガテアン・デラヘイ)
PHOTO:© WSL/Pedro Mestre

ガティアンはヨーロッパリージョナルの選手としてCSランキング最上位で初のワイルドカード獲得。
2022年のCS南アフリカ戦では、和井田理央とファイナルを争い、惜しくも2位となった実績を持つ。
2歳の時にフランスからフランス領カリブ海のグアドループに移住。
島特有の風を活かして子供の頃からエアリアルばかりしていた彼のサーフィンを一言で表すなら「自由」だ。

現在は大きなスポンサーがなく、コンテストよりもフリーサーフィンに軸足を置いているため、今回のワイルドカードは、本人にとってまさに寝耳に水の出来事だった。
実は2023年にもオファーを受けていたが、フリーサーフィン中にACLを負傷して欠場。
エアーと釣りを愛する27歳の彼にとって、今回のチャンスが人生を変える可能性もある。

ガブリエル・メディナ(BRA)のリプレイスメントは今回もイアン・ジャンティ(HAW)が入る。
ガブリエルはポルトガル戦終了後に怪我の状態から以降のイベント出場の可否を再評価する予定。

開幕戦直前にバックドアで肘をリーフにヒットしてしまい、骨折。手術を受けていたクロスビー・コラピント(USA)は復帰する。

五十嵐カノアはどのサーフブランドに移籍する?

サーフアブダビでのイベント終了後にシャープアイとの7年の関係から次の章に進むことを自身のInstagramで発表していた五十嵐カノア。

まだ正式に新しいサーフボードブランドは公表されていないが、最新のポストを見ると噂通りJSのロゴが見られる。

『MEO Rip Curl Pro』のオープニングラウンドでは、ジョアオ・チアンカ、デイヴィッド・シルヴァと二人のブラジリアンと対戦する。

via kanoaigarashi instagram

日本とポルトガルの時差は9時間。
ファーストコールは現地時間3月15日7時30分(日本時間同日16時30分)で、WSL公式サイト、WSL公式YouTubeでライブ中継が配信予定。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

MEO Rip Curl Pro Portugal Presented By Corona Cero Women’s Opening Round Matchups: 
HEAT 1: Caroline Marks (USA) vs. Lakey Peterson (USA) vs. Sally Fitzgibbons (AUS)
HEAT 2: Molly Picklum (AUS) vs. Erin Brooks (CAN) vs. Luana Silva (BRA)
HEAT 3: Caitlin Simmers (USA) vs. Johanne Defay (FRA) vs. Yolanda Hopkins (POR)
HEAT 4: Brisa Hennessy (CRC) vs. Vahine Fierro (FRA) vs. Isabella Nichols (AUS)
HEAT 5: Tyler Wright (AUS) vs. Gabriela Bryan (HAW) vs. Bella Kenworthy (USA)
HEAT 6: Tatiana Weston-Webb (BRA) vs. Sawyer Lindblad (USA) vs. Bettylou Sakura Johnson (HAW)

MEO Rip Curl Pro Portugal Presented By Corona Cero Men’s Opening Round Matchups: 
HEAT 1: Barron Mamiya (HAW) vs. Joel Vaughan (AUS) vs. Samuel Pupo (BRA)
HEAT 2: Rio Waida (INA) vs. Cole Houshmand (USA) vs. Edgard Groggia (BRA)
HEAT 3: Griffin Colapinto (USA) vs. Crosby Colapinto (USA) vs. Marco Mignot (FRA)
HEAT 4: Jack Robinson (AUS) vs. George Pittar (AUS) vs. Ian Gentil (HAW)
HEAT 5: Ethan Ewing (AUS) vs. Liam O’Brien (AUS) vs. Gatien Delahaye (FRA)
HEAT 6: Italo Ferreira (BRA) vs. Seth Moniz (HAW) vs. Frederico Morais (POR)
HEAT 7: Yago Dora (BRA) vs. Ryan Callinan (AUS) vs. Alan Cleland (MEX)
HEAT 8: Jordy Smith (RSA) vs. Ramzi Boukhiam (MAR) vs. Imaikalani deVault (HAW)
HEAT 9: Jake Marshall (USA) vs. Connor O’Leary (JPN) vs. Alejo Muniz (BRA)
HEAT 10: Filipe Toledo (BRA) vs. Ian Gouveia (BRA) vs. Matthew McGillivray (RSA)
HEAT 11: Kanoa Igarashi (JPN) vs. Joao Chianca (BRA) vs. Deivid Silva (BRA)
HEAT 12: Leonardo Fioravanti (ITA) vs. Miguel Pupo (BRA) vs. Jackson Bunch (HAW)

(黒本人志)

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