(ファイナリスト) PHOTO:© WSL/Tom Bennett

QS3,000『Phillip Island Pro』終了!アジアとオセアニアの2025年CSクオリファイが決定!

3月17日〜22日にオーストラリアのビクトリア州にあるフィリップアイランドのバスコースト地域にあるケープウーラマイでQS3,000『Phillip Island Pro』が開催された。

今イベントはアジアリージョナルとオーストラリア/オセアニアリージョナルの併催イベントとなり、2025年CS進出をかけての最終決戦。
6月からオーストラリアのニューキャッスルで開幕するCSに出場する選手が決定した。

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8名の日本人選手がCSにクオリファイ

(伊東李安琉)
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アジアリージョナルからのCSクオリファイの枠は男子6名、女子4名。
QSランキングからは男子5名、女子3名。
2024年4月から2025年3月までに開催されたイベントのトップ5がカウントされる。

『Phillip Island Pro』終了後のランキングにより、日本人選手は西慶司郎、伊東李安琉、加藤翔平、安室丈、岩見天獅。
都築虹帆、松岡亜音、池田美来の計8名がクオリファイを確定させた。
なお、ランキングトップのブロンソン・メイディ(IDN)はワールドジュニア優勝で得たCSクオリファイとのダブルクオリファイになるため、繰上げされた。

残りの男女各1名のワイルドカードは後日発表される。

ザビエル・ハクスタブルが地元での雪辱戦を制す

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イベントの方はオーストラリア勢が強く、メンズファイナルはザビエル・ハクスタブルとトゥルー・ワイリーがファイナルを争い、ザビエルが7.40に9.00のハイスコアを重ねて優勝を決めた。

「ファイナルに進んで優勝できて、本当に興奮している。もちろん、親友に勝つのは少し複雑な気持ちだけど、彼には絶対にCSに出場してもらいたいし、一緒に世界を旅したい。それでも、この状況での対決は最高だった。地元に近い場所で親友とイベント優勝をかけて戦えるなんて、これ以上のことはないね。最高の一週間だったし、2025年のCSに出場できるのが本当に嬉しいよ」

ザビエルはビクトリア州のトーキー出身の22歳。
QSは2021年から本格参戦して初めてのCS入りとなる。

(初のCS入りを決めたザビエル)
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(2024年のCSはランキング90位と厳しい戦いだったトゥルー)
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昨年もCSを回っていたトゥルーはQSランキングではクオリファイを逃していたが、ダブルクオリファイの選手がいたために繰り上げでCSクオリファイを決めた。

「こうなることを本当に願っていた。このイベントで勝ち進まなければならないことは分かっていたし、まるでジェットコースターのような週だった。でも、最終的に自分がやるべきことをやれたと分かって、今年のCSに戻れるのが本当に嬉しいよ」

怪我から完全復活したソフィー

(ソフィ・マックロック)
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ウイィメンズサイドは2023年にCT入りしてミッドシーズンカットになり、2024年はカリッサ・ムーアの抜けたスポットに入ったソフィ・マックロック(AUS)がファイナルでオシアナ・ロジャーズ(AUS)を倒して怪我から復帰後2勝目を決めた。

1年前にマーガレットリバーで背中を骨折した彼女は2025年のCSワイルドカードを得ているが、調整を兼ねてQSに出場していた。
ファイナルでは8ポイント台を2本重ね、トータル16.25で圧勝。

「フィリップアイランドで優勝できて本当に嬉しい。APACのQSはレベルが非常に高く、今週はどの女の子たちも素晴らしいパフォーマンスをしていたので、勝利を手にできて自信を感じているわ。競技に復帰して、これ以上の結果はなかったと思う。今イベントや、ゴールドコーストでの結果で良い運を使い果たしていないことを願っている。フィリップアイランドでの競技は本当に好き。私の家族はみんなビクトリア出身で、この海岸線と感じる海の力が大好きなの。優勝できて本当に嬉しいわ」

なお、パリ五輪出場で話題になった中国のスーチー・ヤンが2度目のQS、国外では初となるQS出場でSF進出の3位になった。
まだ16歳の彼女は今大会で日本人選手を上回る結果を残している。

(3位に入った中国のスーチー・ヤン)
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2025CSクオリファイを決めた選手

【アジアリージョナル】
・ブロンソン・メイディ(IDN)★ダブルクオリファイ
・西慶司郎
・伊東李安琉
・加藤翔平
・安室丈
・岩見天獅

・都築虹帆
・松岡亜音
・池田美来

【オーストラリア/オセアニアリージョナル】
・カイアス・キング(AUS)
・ザビエル・ハクスタブル(AUS)
・オスカー・ベリー(AUS)
・ジャーヴィス・アール(AUS)
・ジョシュ・カー(AUS)
・ビリー・ステアマンド(NZL)
・トゥルー・ワイリー(AUS)

・シエラ・カー(AUS)
・ジャリー・ストークス(AUS)
・オシアナ・ロジャーズ(AUS) 
・オウィロー・ハーディ(AUS)

QS3,000『Phillip Island Pro』結果
1位 ザビエル・ハクスタブル(AUS)
2位 トゥルー・ワイリー(AUS)
3位 ドム・トーマス(AUS)、ビリー・ステアマンド(NZL)

ウィメンズ
1位 ソフィー・マカロック(AUS) 
2位 オシアナ・ロジャーズ(AUS) 
3位 スーチー・ヤン(CHN)、ジャリー・ストークス(AUS)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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