【開幕直前情報】CT第4戦『Surf City El Salvador Pro』

現地時間4月2日の朝7時、日本時間の同日22時に中米・エルサルバドルでCT第4戦『Surf City El Salvador Pro』が開幕予定。
会場のプンタ・ロカには初日に4-6ftレンジの南南西ウネリが届く予報となっている。

すでに大会前にも良いウネリが入り、選手によるセッションの模様が公開されている。

4年連続出場のブライアン・ペレス

開幕前に行われる恒例のプレスカンファレンスには、カレントリーダーとしてイエロージャージを着るイタロ・フェレイラ(BRA)、ケイトリン・シマーズ(USA)を始め、エルサルバドルの英雄で、ワイルドカードで4年連続出場のブライアン・ペレス、メキシコ初のCT選手アラン・クリーランド、コスタリカのブリッサ・ヘネシーが招待された。

プンタ・ロカのローカルでもあるブライアンは、現在25歳。
昨年のElimination Roundでビッグエアーをメイクしてイタロを抑え、ジョン・ジョンとのRound of 16は僅差だった。

「ここで競うことは、自分とって本当に素晴らしい旅なんだ。最初のCTではすごく緊張した。2回目は世界ランキング1位だったグリフィンと対戦した。毎回自分は成長しているよ。去年はただ楽しんで、自分を解放したんだ。イタロやジョン・ジョンと対戦して、本当に僅差だったけど、結果を気にせずただ波乗りを楽しんでいたんだ。サーフィンが大好きだし、特にホームブレイクでは格別さ。本当に誇りに思ってる。自分は何もないところからここまで来た。そして今、プンタ・ロカの人々、家族、そして祖国を代表できることが本当に誇らしいよ」

巻き返しを図りたいブリッサ

同じ中米のコスタリカ出身のブリッサは、昨年のエルサルバドル戦で5位に入り、ファイナル5入りの助けとなった。
今シーズンは開幕戦でQF進出して以来、結果を残していなく、ランキング13位とミッドシーズンカットを心配する位置にいる。

「まるで新しい自分になったような気分。以前の自分は世界のトップにいて、ただ何となくうまく進んでいるように感じていたの。でも、今になって振り返ると、それはとても興味深いこと。今はアスリートとして、そして人間として、精神的にも肉体的にも多くの面が一つにまとまってきたと感じている。今はより努力が必要になっていて、それが逆に楽しいの。私はそこに到達できる力を自分の中に持っていると確信している。でも、今は新たな自分を作り直す時期だと感じ、それに全力を注いでいるわ」

イエロージャージを守る二人

カレントリーダーのケイティとイタロは、シーズン序盤に隙がない。

特にイタロは3戦連続SF以上で2位のバロン・マミヤ(HAW)に約6,000ポイントもの差をつけて独走している。
「自分を更ににプッシュして、毎日インスピレーションを得ながら努力している。ちょっとした努力を積み重ねて、その瞬間を楽しむこと。自分ができることにすごく情熱を注いでいるし、やるべきときには全力で取り組む。それが最近の結果に繋がっていると思う。トップに立つには犠牲が必要で、それを実践している。負けることも時には良いことだよ。学ぶことが多いし、毎回勝つよりも成長できる。だから僕はこの2年間、自分を高め続けているんだ」

昨年はタヒチでの優勝の後にエルサルバドルで17位になり、次のブラジルで再び優勝を決めたイタロ。
アップダウンがありながらもこの辺からワールドタイトルを獲得したシーズンの野獣ぶりが復活しており、今シーズンもその勢いが止まらない。

昨年、ツアー2年目にして初のワールドタイトルを獲得したケイティ。
今年はエリン・ブルックス(CAN)、ベラ・ケンワーズィ(USA)と同年代のライバルがツアー入りしており、更に親友のモリー・ピックラム(AUS)がランキング2位と刺激的なシーズンになっている。

「今年は少しプレッシャーが減った気がする。それがヒートでのサーフィンに良い影響を与えていると思うわ。ヒート中もフリーサーフィンをしているような感覚。この波ではやりたいことが何でもできるし、さまざまなトリックを試すこともできる。ハイパフォーマンスな波だということが良く分かると思う。私はただサーフィンが大好きなの。ツアーで良い成績を残して、こういう波のある場所でサーフィンし続けたい。それがモチベーションになっている。サーフィンが大好きだし、周りの人たちも大好きよ」

挽回を狙うアラン・クリーランド

ジョン・ジョンのリプレイスメント枠を手に入れ、メキシコ人として初めてCTフル参戦しているアラン。
3戦を終了した時点でランキング24位とミッドシーズンカットのライン下に位置している。

メキシコには2006年の『Rip Curl Search』の会場となったバラ・デ・ラ・クルス(当時はシークレットとして伏せていた)や、プエルト・エスコンディードという世界最高峰のブレイクがあり、アランはその経験を活かして大きな結果を残したい。

「このレッグの中で一番ホームと感じる場所だよ。この場所に来れて本当に嬉しい。何よりもこの機会を与えられたことに感謝している。朝起きて、完璧な波が目の前にあるのを見ると、それだけで最高にハッピーになれるんだ。だから、この場にいられることがとにかく嬉しいし、家族、友人、そして祖国を代表して戦えることを誇りに思っているよ」

ウェイティングピリオド前半にグッドコンディションが続く予報

プンタ・ロカのベストスウェルは南西、南南西。
北風がオフショアになる。

4月2日の初日から数日間は南南西ウネリが続く予報。
風は朝だけオフショアの日が多く、日中はオンショアになる見込み。

『Surf City El Salvador Pro』のファーストコールは現地時間4月2日の朝7時(日本時間の同日22時)で30分後にスタート予定。

Surf City El Salvador Pro Women’s Opening Round Matchups: 
HEAT 1: Molly Picklum (AUS) vs. Bella Kenworthy (USA) vs. Nadia Erostarbe (ESP)
HEAT 2: Caroline Marks (USA) vs. Lakey Peterson (USA) vs. Alyssa Spencer (USA)
HEAT 3: Caitlin Simmers (USA) vs. Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Kirra Pinkerton (USA)
HEAT 4: Gabriela Bryan (HAW) vs. Vahine Fierro (FRA) vs. Sally Fitzgibbons (AUS)
HEAT 5: Tyler Wright (AUS) vs. Brisa Hennessy (CRC) vs. Luana Silva (BRA)
HEAT 6: Sawyer Lindblad (USA) vs. Erin Brooks (CAN) vs. Isabella Nichols (AUS)

Surf City El Salvador Pro Men’s Opening Round Matchups: 
HEAT 1: Rio Waida (INA) vs. Connor O’Leary (JPN) vs. Alejo Muniz (BRA)
HEAT 2: Jack Robinson (AUS) vs. Joao Chianca (BRA) vs. Edgar Groggia (BRA)
HEAT 3: Barron Mamiya (HAW) vs. Ramzi Boukhiam (MAR) vs. Samuel Pupo (BRA)
HEAT 4: Yago Dora (BRA) vs. Jackson Bunch (HAW) vs. Ian Gentil (HAW)
HEAT 5: Ethan Ewing (AUS) vs. Marco Mignot (FRA) vs. Levi Slawson (USA)
HEAT 6: Italo Ferreira (BRA) vs. George Pittar (AUS) vs. Bryan Perez (SLV)
HEAT 7: Filipe Toledo (BRA) vs. Ian Gouveia (BRA) vs. Alan Cleland (MEX)
HEAT 8: Griffin Colapinto (USA) vs. Cole Houshmand (USA) vs. Matthew McGillvray (RSA)
HEAT 9: Kanoa Igarashi (JPN) vs. Seth Moniz (HAW) vs. Imaikalani deVault (HAW)
HEAT 10: Leonardo Fioravanti (ITA) vs. Liam O’Brien (AUS) vs. Crosby Colapinto (USA)
HEAT 11: Jordy Smith (RSA) vs. Joel Vaughan (AUS) vs. Ryan Callinan (AUS)
HEAT 12: Miguel Pupo (BRA) vs. Jake Marshall (USA) vs. Deivid Silva (BRA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)