現地時間4月3日、CT第4戦『Surf City El Salvador Pro』は2日目を迎え、メンズ、ウィメンズ共にOpening Roundが終了。
潮回りで一時中断したものの、僅か4ヒートのみ進行した初日と比べてコンディションは安定。
特に朝はクリーンなフェイスでハイスコアが出やすくなっていた。
五十嵐カノアが好調なスタート

今シーズンは採点競技の難しさを少しでも解消するようにイベント毎にジャッジクライテリアが提示されているが、H9でセス・モニーツ(HAW)、イーマイカラニ・デヴォルト(HAW)と対戦した日本の五十嵐カノアはそのジャッジクライテリアに沿ったアプローチでスコアを重ねてトップ通過を果たした。
「楽しいヒートだった。スローなヒートになるのか、波があるヒートになるのか分からないけど、あのヒートは個人的には波が多かったと思う。ヒートでは2種類のボードを試した。まだここでサーフィンしていなかったので、できるだけ多くの波に乗って、ボードの感触を確かめたかったのさ。“マジックボード”って呼んでいるお気に入りの板からスタートして、それからジェイソンが作ってくれた別のモデルを試してみた。同じゴールデンチャイルドというモデルなんだけど、ちょっとした調整を加えた。どちらもすごく良かったね。それぞれ1本ずつしかちゃんと波に乗れなかったから、まだどっちをメインで使うか決めるには材料が足りないかな。でも、この波ってめちゃくちゃリッパブルだから、正直どんなボードでも気持ち良く乗れる気がするよ」

今回、ここでサーフィンするのは初めてなの?との問いには、「周りには良い波が沢山あるからね。それにここは凄く混んでいて、ツアー全員が朝の4時半から海に出ている。朝は無風だからかな。だから、エアコンを効かせて涼んで、波を見つけては乗るって感じ。その後、ヒートでチャンスを待つのがゲームプランさ」とコメント。
最後にポルトガルとの違いを聞かれると「ポルトガルでは車に乗ったらまずヒーターをフルにかける。ここでは車に乗ったらエアコンが効くのをただ待っている感じ(笑)。一度ホームのカリフォルニアに帰って、バッグを軽くして、最小限の荷物だけで出発した。Tシャツとショーツしか必要ないよね。だから、荷物のパッキングはとても楽だった。ポルトガルで増えた体重も減っているので、すごくバランスが取れていて、オーストラリアレッグに入る準備が整った感じ」と答えていた。
イタロとルーキーの熾烈な対決

PHOTO:© WSL/Aaron Hughes
この日最も白熱したヒートはイエロージャージを着るイタロ・フェレイラ(BRA)とルーキーのジョージ・ピッター(AUS)、ローカルワイルドカードのブライアン・ペレスのH6だった。
ヒートはイタロとジョージの一騎打ち。安定したターンでトータル11.37を出したジョージがトップを守っていたが、後半にイタロがバックサイドで高さのあるエアーリバースをメイク。アウトで他の二人が静止してしまうほどの強烈なエアーに8.00が出て僅差でトップに立つ。
ブライアンもエアーをマニューバーの間に入れるなど素晴らしいライディングで観客を沸かせていたが、最後をまとめられず、スコアは伸びなかった。
このヒートはイタロがトップ、ジョージが2位でRound of 32に進み、ブライアンはElimination Round行きとなった。

PHOTO:© WSL/Aaron Hughes

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「2025年は本当に楽しいシーズンだよ。良い結果を重ね、特にウェーブプールの大会で優勝できたのは嬉しかった。あのイベントはずっと勝ちたかったからね。ポルトガルでもまたファイナルまで進めたし、今はただチャンスを楽しみながら、自分の最高の人生を生きてるって感じ。こんな瞬間をくれるみんなに、ありがとうって言いたい」
その他、2022年の勝者、グリフィン・コラピント(USA)、2023年の勝者、フィリッペ・トレド(BRA)と今シーズン元気がない二人が活躍。
フィリッペは8ポイントが出たと思ったライディングが7ポイントにしかならず、「3本全部、自分では8点を超えてると思ってたよ。特に最後の波。バラエティ、スピード、中盤のエア、最後のブローテール。あれだけ決めて、もっと高い点をもらうには一体何をすればいいのか分からない。ジャッジたちにも同じことをやってみてほしいよ」と不満を口にしていたが、サーフィン自体の調子は確実に上がっている。
シングルスコアでのハイエストはレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)の8.33となった。

PHOTO:© WSL/Emma Sharon

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レイキー、ガブリエラがスコアを伸ばす

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ウィンメンズサイドのOpening Roundでは、H2で7.00を含むトータル12.17を出したベテランのレイキー・ピーターソン(USA)、H4で7.17を含むトータル12.90を出したガブリエラ・ブライアン(HAW)のサーフィンが際立っていた。
レイキーはキャロライン・マークス(USA)、ワイルドカードのアリッサ・スペンサー(USA)を抑えてトップ通過。
「今日は海がちょっと味方してくれたと思う。全てはリズムで、スタートが凄く大事だった。それが2本目、3本目、そして7ポイントの波にも良いリズムを与えてくれたわ。本当に嬉しい。このポイントブレイクは大好きだし、R1が無事に始められて最高だった」

PHOTO:© WSL/Aaron Hughes
昨年2位だったガブリエラは十八番のパワーサーフィンがプンタ・ロカの波にフィット。
ルーキーのヴァヒネ・フィエロ(FRA)、ベテランのサリー・フィッツギボンズ(AUS)が苦戦する中、一人だけトータル2桁までスコアを伸ばしていた。
「一番大きいのは、私にとってこの波がフロントサイドで、ライトのポイントブレイクという点。もう、それだけで最高なの。リズム良く、タイミングさえ合えば一気に攻められる波。好きなカーヴィングも思いきりできるし、ビキニで過ごせる暖かさもあって、まるで故郷に戻ってきた気分よ。ここに来るのは4回目だけど、来るたびにどんどん快適に感じるわ」
その他、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)、ケイトリン・シマーズ(USA)、エリン・ブルックス(CAN)などがRound of 16行きを決めている。
ネクストコールは現地時間4月4日の朝5時50分(日本時間の同日20時50分)で13分後にスタート予定。
Surf City El Salvador Pro Women’s Opening Round Results:
HEAT 1: Molly Picklum (AUS) 9.83 DEF. Bella Kenworthy (USA) 9.26, Nadia Erostarbe (ESP) 9.17
HEAT 2: Lakey Peterson (USA) 12.17 DEF. Caroline Marks (USA) 9.43, Alyssa Spencer (USA) 8.53
HEAT 3: Bettylou Sakura Johnson (HAW) 10.76 DEF. Caitlin Simmers (USA) 9.73, Kirra Pinkerton (USA) 6.50
HEAT 4: Gabriela Bryan (HAW) 12.90 DEF. Vahine Fierro (FRA) 9.74, Sally Fitzgibbons (AUS) 4.23
HEAT 5: Tyler Wright (AUS) 9.37 DEF. Brisa Hennessy (CRC) 9.10, Luana Silva (BRA) 8.44
HEAT 6: Isabella Nichols (AUS) 10.33 DEF. Erin Brooks (CAN) 8.90, Sawyer Lindblad (USA) 8.47
Surf City El Salvador Pro Women’s Elimination Round Matchups:
HEAT 1: Sawyer Lindblad (USA) vs. Nadia Erostarbe (ESP) vs. Kirra Pinkerton (USA)
HEAT 2: Luana Silva (BRA) vs. Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Alyssa Spencer (USA)
Surf City El Salvador Pro Men’s Opening Round Results:
HEAT 1: Connor O’Leary (JPN) 11.50 DEF. Rio Waida (INA) 11.43, Alejo Muniz (BRA) 8.94
HEAT 2: Joao Chianca (BRA) 9.40 DEF. Jack Robinson (AUS) 9.17, Edgard Groggia (BRA) 8.90
HEAT 3: Ramzi Boukhiam (MAR) 13.77 DEF. Barron Mamiya (HAW) 10.33, Samuel Pupo (BRA) 9.23
HEAT 4: Jackson Bunch (HAW) 12.16 DEF. Yago Dora (BRA) 10.26, Ian Gentil (HAW) 9.34
HEAT 5: Ethan Ewing (AUS) 11.50 DEF. Marco Mignot (FRA) 10.84, Levi Slawson (USA) 4.83
HEAT 6: Italo Ferreira (BRA) 14.67 DEF. George Pittar (AUS) 14.17, Bryan Perez (SLV) 8.80
HEAT 7: Filipe Toledo (BRA) 15.77 DEF. Ian Gouveia (BRA) 10.90, Alan Cleland (MEX) 10.34
HEAT 8: Griffin Colapinto (USA) 14.87 DEF. Matthew McGillivray (RSA) 13.10, Cole Houshmand (USA) 9.33
HEAT 9: Kanoa Igarashi (JPN) 13.60 DEF. Seth Moniz (HAW) 8.87, Imaikalani deVault (HAW) 7.80
HEAT 10: Leonardo Fioravanti (ITA) 12.50 DEF. Crosby Colapinto (USA) 9.04, Liam O’Brien (AUS) 8.77
HEAT 11: Jordy Smith (RSA) 12.87 DEF. Joel Vaughan (AUS) 9.40, Ryan Callinan (AUS) 4.67
HEAT 12: Jake Marshall (USA) 12.16 DEF. Deivid Silva (BRA) 9.56, Miguel Pupo (BRA) 9.20
Surf City El Salvador Pro Men’s Elimination Round Matchups:
HEAT 1: Miguel Pupo (BRA) vs. Edgard Groggia (BRA) vs. Bryan Perez (SLV)
HEAT 2: Liam O’Brien (AUS) vs. Alejo Muniz (BRA) vs. Levi Slawson (USA)
HEAT 3: Cole Houshmand (USA) vs. Alan Cleland (MEX) vs. Ian Gentil (HAW)
HEAT 4: Ryan Callinan (AUS) vs. Imaikalani deVault (HAW) vs. Samuel Pupo (BRA)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)