サーフィンを観光資源とし、多くのサーファーやサーファー予備軍が訪れるインドネシアのバリ島。
観光客が集まると言うことは開発のスピードも速く、私が初めて訪れた20年ほど前と比べても大きく様変わりしています。
典型的な例がクラマスで、10年ほど前にはブレイク目の前に小さなワルン(食堂)があるだけでしたが、コムネリゾートが建設されてからはナイター照明でナイトサーフィンができるほどのリゾートエリアとなっていますし。
その開発の手が、日本人サーファーにとって馴染み深いサーフスポットであるチャングーやスランガンにも迫っているとのことで、2018年11月にバリ島を訪れた際にチェックしに行ってきました。
ライト消滅の恐れもある「チャングー」
今でこそオールドマンやバトゥボロンなど多くのサーフスポットを有するチャングーですが、30代以降のサーファーにとっては、ペレレナンビーチのライトハンダー、ライト近くにあるサンドバーこそがチャングーでしたね。
特に日本人サーファーに大人気であったのがライト。そのライトの近くに堤防が建設されるとの事で、ライトの地形が壊れてサーフスポットとして消滅する恐れがあります。
私は昨年7月にライトのラインナップを一望できる宿に滞在しました。その経験から感じた前回訪れた時との違いは、ライト目の前にある駐車場がすでに立ち入り禁止に。
まだ堤防工事がスタートしているわけではなかったので、ライトではいつも通りにサーフィンを楽しむサーファーで賑わっていました。
一方、駐車場のエコービーチ寄りでは工事が行われていました。
基本的に人間が海に手を加えて消滅したサーフスポットの事例はいくつもあり、懸念されるのが工事後のサンドバンク。
最悪の場合、サーファーの入っているチャングーライトを見るのはこれが最後になるかもしれないと思うと寂しくもありました。