先日お伝えしたブラジルの英雄 2X達成のガブリエル・メディナ帰国で空港は大騒ぎ!? の続報。
CT最終戦『Billabong Pipe Masters』で2度目のワールドタイトルを獲得、ハワイから母国ブラジルに戻り、サンパウロ空港に降り立ったガブリエル。
12月22日、25歳の誕生日にダウンタウンで記者会見を行った後、家族や友人、サッカー選手のネイマールのような著名人に囲まれ、2度目のワールドタイトル獲得の記念パーティーを楽しんだ。
翌日の23日、サンパウロ郊外にある海沿いの町、地元マレシアスに戻ったガブリエルは市長も参加した大々的な凱旋パレードを行い、大勢の人が彼の功績を称えた。
「この場所に来てくれたみなさんありがとう。みんなの声援…本当に言葉にならないよ。こんな素晴らしい歓迎をされて最高の気分さ。自分は大きな夢を持った一人のマレシアスの子供なんだ。目標を達成するために一生懸命努力をしてきたし、その夢の世界にいられることに感謝している。みんなのメッセージ、とてもありがたく感謝の気持ちで一杯だよ。マレシアスを大切に思っているし、この町やブラジルを代表できることは光栄さ」
海沿いの広場に設置されたステージ上で感情的になりながら今の気持ちをスピーチしたガブリエル。
「ここが私の居場所なんだ。一年中コンテストに出ていても、戻ってくる場所はここだけさ。全ての始まりもこの場所。家族や友人もいるし、毎日トレーニングやサーフィンをする場所でもある。子供の頃、この広場の前でサーフィンしていたことを思い出すよ。だから、今目の前で歓迎されることは特別なんだ。この気持ち、一生忘れないよ」
ダウンタウンでの記者会見ではブラジル最大のメディアに2度目のワールドタイトル獲得の心境を説明。
2014年、ブラジリアンとして史上初のタイトルを獲得した時との違いを尋ねられていた。
「2014年、自分の人生で起こったことは全て新しい経験だった。最初のタイトルを獲得した後はプレッシャーから解放され、家族や友人との旅もリラックスして楽しめるようになったんだ。今年はタイトルを獲得するため、2014年に行った全てのことを振り返った。2018年のチャンピオンになるには、ハワイが勝負だと思っていたよ」
すでに「ブラジリアン・ストーム」という言葉さえも忘れられるほど、ここ数年のブラジリアンの強さは安定したものとなり、メンズのワールドツアーの3分の1を占め、2015年のエイドリアーノ・デ・ソウザのタイトルを合わせると3度もトロフィーがブラジルに持ち帰られている。
そして、2018年は11戦中9戦をブラジリアンが優勝する異例のシーズンとなった。
「今年は非常に重要な年だった。目標は2度目のワールドタイトル獲得。2019年も同様に重要になるだろう。2020年のオリンピックに出場するための選手選考があるし、3度目のワールドチャンピオンに向けての始まりさ。でも、今だけはリラックスする時間が欲しい(笑) このブラジルの大歓迎、ホームに戻れて本当に嬉しいよ。次の戦いが始まる前のこの貴重な時間を楽しみたい」
まだ25歳のガブリエルにとって2度目のワールドタイトルは通過点に過ぎないだろう。
更に2018年にタイトルレースに加わったフィリッペ・トレド、イタロ・フェレイラなど次のチャンピオン候補の活躍にも注目したい。
(空海)