世界中の変な波にフリーサーファーのディラン・グレイヴスがトライするVANSのYouTubeチャンネル「Weird Waves」、ミネソタのスペリオル湖で極寒サーフィンの続編。
今回の舞台はオレゴン州のベンドに流れるデシューツ川。
美しい川に沿った小さな都市は豊かな自然を利用した観光が最も大きな産業。
デシューツ川は生活の基盤でもあり、遊び場でもある。
カヤック、SUPに並んでリバーサーフィンはポピュラーなアクティビティ。
人間工学に基づいて整備されたこの川には偶然にもリバーサーフィンを楽しめるホワイトウォーターが生み出され、海から200マイル(約320キロ)離れた内陸部で毎日サーフィンを楽しむことが出来る。
今回の案内人はジェリー・ロペスの息子、プロスノーボーダーでもあるアレックス・ロペス。
湖の波でもローカルより’魅せて’いたディランはリバーサーフィンも器用にこなし、ここでも注目を浴びていた。
約30年前、息子の教育のためにハワイを離れてオレゴンに移住したロペス一家。
冬はスノーボードを楽しみ、夏はリバーサーフィン。
海でのサーフィンは年に数回のハワイやインドネシアでの旅で満喫するそうだ。
アレックスと共にジェリー・ロペスのシェイプルームに訪れたディラン。
ジェリーはリバーサーフィン用のサーフボードも削っており、アレックスが10歳の時、初めて削ったリバーサーフィン用のサーフボードから話は始まる。
リバーサーフィンは海でのサーフィンと違い、パドルの必要がなく、スイートスポットが限られているためにサーフボードは5’6”前後と短めが良いそうだ。
また、水深が浅いためにフィンを壊すことが多く、注意が必要。
ディランがリバーサーフィンで使用したサーフボードは5’2”×19.5×2.5のサイズ。
アレックスは更に小さく、セルフシェイプの4’7”×17×2のボードを使用している。
一般サーファーでもここでサーフィンする時は海でのサーフボードよりもスケールダウンを推奨している。
後半にはジェリー自らサーフィンする姿が流れる。
10ftのパイプラインでもオレゴンの川の上でもシルエットだけで彼だと分かるほどリラックスしたスタイルはまるで変わらない。
それも70歳というから驚きだ。
ロペス親子のように真剣にリバーサーフィンに向き合うサーファーもいれば、ローカルの中には20ドルで購入した中古のウィンドサーフィンのボードを自分で短く直して利用している人もいる。
波に乗るために誰とも争わず、いつでも同じ波に乗れるこの土地でのリバーサーフィンはウェイブプールに似ている。
最後にジェリー・ロペスは「これが未来の良いサーフィンの姿かもね」と話している。
(黒本人志)
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