今年9月にスペインで開催された予選シリーズQSで最もグレードが高い10,000『ABANCA Galicia Classic Surf Pro』で優勝。
更に10月に宮崎県のお倉ヶ浜で開催された3,000『White Buffalo Hyuga Pro』で3位に入り、QSランキング5位まで浮上した都筑有夢路。
オーストラリアで11月17日に終了したQS6,000『Port Stephens Toyota Pro』終了時点で14,080ポイントを稼いだ彼女のランキングは8位。
昨年までは14,000〜13,000ポイントがクオリファイ(出場資格獲得)のラインだったが、今年は新設された10,000の2戦の影響で分母が大きくなり、基準が変わってしまった。
現時点で言えるのは都筑有夢路のクオリファイは微妙なライン。
このグレーゾーンをクリアして日本人初のチャンピオンシップツアー(CT)入りを果たす条件とは?
ウィメンズCTに入る条件について
ここでウィメンズCTに入る条件について説明しよう。
ウィメンズCTに参加できるのは僅か17名と狭き門。各イベントはワイルドカード1名を加えた18名で争われる。
CTランキング10位までが翌年のCTにスライドする一方、11位から17位は脱落する。
QSからCTに入るにはシーズンのベスト5のポイントでランキング6位以内に入るのが基本的な条件。
しかし、例外的にランキング6位の中にCTランキング10位以内の選手がいた場合は繰り上げされる。
2019QSランキング(2019年11月17日時点)
2019CTランキング(2019年11月17日時点)
都筑有夢路がCT入りする条件
今回の都筑有夢路のケースはまさに例外的なことが影響している。
QSランキング4位のタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、5位のブリッサ・ヘネシー(CRC)と二人のCT選手がQSランキング6位以内にいるため、二人繰り上がって8位の都筑有夢路までが現時点での2020クオリファイラインになっているのだ。
二人のCTでのランキングはタティアナが7位、ブリッサが10位。
タティアナはクリアがほぼ確実だが、ブリッサの方は不透明。
11月25日〜12月6日にマウイ島のホノルアベイで開催されるウィメンズCT最終戦『lululemon Maui Pro』の結果次第でブリッサの最終ランキングが11位以下になった場合、QSの方のランキングを使用することになり、7位のキーリー・アンドリュー(AUS)までがクオリファイのラインになり、都筑有夢路は脱落することになる。
その場合でも怪我人が出た時のリプレイスメントとしての参加になる可能性があるが、ここは気持ち良くクオリファイを決めて欲しい。
つまり、都筑有夢路のクオリファイはブリッサのCT最終戦の結果次第。
『lululemon Maui Pro』は全力でブリッサを応援しよう!
WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/
(空海)