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ステファニー・ギルモアと五十嵐カノア 「All In」最終エピソード

「WSLスタジオ」と「Red Bull TV」が製作したリアルなドキュメンタリー番組、「All In」のシーズン2。

2019年、ステファニー・ギルモアと五十嵐カノアのヨーロッパレッグから最終戦のハワイ、オフシーズンまでを追ったこのシリーズは貴重なバックステージが満載でファンにはたまらない内容。

マウイ島でのウィメンズ最終戦がクライマックスを迎えた前回のエピソード4から今回はメンズの最終戦へ。
シーズンを終えたステファニーのオフショットもふんだんに収録された20分強の動画はクライマックスにふさわしく、見所満載だ。

ステイホームのこの時間を利用してエピソード1から見直すと興奮も倍増するだろう。

五十嵐カノア マスターズ 初日

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2016年のルーキーイヤーにファイナルに残り、2位。
翌年は3位とカノアにとって相性が良いパイプラインマスターズ。

コンテスト前日、チームメイトで親友のレオナルド・フィオラヴァンティと思い出話に花が咲く。
夜はハワイでの専属の理学療法士、テリーの元へ向かい、翌日の本番に向けて身体をほぐす。

カノアのシーズンの目標である年間ランキングトップ5入りには最終戦でQF以上が必要。
R1(Seeding Round)で3位になり、敗者復活戦のR2(Elimination Round)でレオナルドとトライアルから勝ち上がったローカルのイマイカラニ・デヴォルトと対戦する。

一方、怪我でシーズンを棒に振ったレオナルドは最終戦でSF以上をメイクしないとリクオリファイが出来ない。
もちろん、カノアは承知の上での勝負だが、決して親友に手加減をすることはない。

このヒートでターンとバレルで先行したカノアは二人に水をあけ、レオナルドは追い込まれてしまう。
ラスト15秒、最後のチャンスとなった波を逃してレオナルドのシーズンはここで終了することに…。

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(カノア&レオナルド)

10年来の仲であるカノアとレオナルド。
同じ「Quiksilver」のチームメイトとして子供の頃から数えきれないほど一緒に旅を共にしている親友との勝負は時に非情な現実が待っている。

カノアはヒート終了後にコーチのスネークことジェイク・パターソンの元へ。
次に繋げるためにヒートの分析をするのも大切な仕事だ。

ステファニー・ギルモア オアフ島へ

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(ディミティと開放的なノースショアのビーチへ)

マウイ島で自身の最多優勝記録を更新したステファニーはオアフ島に渡り、リラックスした時間を過ごす。
同じオージーで元CT選手のディミティ・ストイルとの共同生活。

荷物を整理した後は車でノースショアの「Quiksilverハウス」へ向かう。

誰もが認める世界一のウィメンズサーファー。
歩いているだけで何度も声をかけられ、なかなか目的地に着かないほどだ…。

ジャック・フリーストーン、ケリア・モニーツ、フレッド・パターチア…。
ステファニーはサーフィンで築いた世界中のコネクション、友情をとても素晴らしいと話す。

「Quiksilverハウス」ではステファニーのコーチでもあるスネークに優勝の報告。
そして、チームメイトのカノアの応援にも参加した。

五十嵐カノア マスターズ 2日目

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(ソリッドなパイプラインが姿を現した)

トライアルから十分なウネリに恵まれた2019年のマスターズ。
コンテスト2日目は8-10ftレンジの北西ウネリが入り、ケリー・スレーターがイベント初のパーフェクト10をマークしたほどの完璧なコンディションだった。

イタロ・フェレイラ、ガブリエル・メディナ、ジョーディ・スミス、フィリッペ・トレド、コロへ・アンディーノの5名による熾烈なタイトルレースの最中、カノアはR3(Round of 32)でルーキーのソリ・ベイリーと対戦。
大観衆の前で自分だけの世界に入りパドルアウトしたカノア。
2つのヒートを同時進行する「オーバーラッピングヒート」でジョン・ジョン・フローレンスとエゼキエル・ラウが先に海に入っており、ジョン・ジョンが信じられないようなバレルライドを連発。

大観衆を巻き込んだ目の前の’JJFショー’にペースを崩されたのか、僅かなポイント差でリードを続けたソリに追いつくことが出来ず、ラスト40秒で巡ってきたチャンスも活かせずに過去最低の17位でフィニッシュ…。

バレルに入り、海水はとても綺麗だった。突然神様が現れたようで、サーファーって最高だよなって思ったよ。でも、フォームボールに当たり、ワイプアウトしてしまったのさ。数秒前まで最高の気分だったのに一気に最悪になった。ヒートにも負けてしまったね。もう一つの現実を突きつけられた感じだよ。もう終わったんだ。ただ自分のヒートではなかった。これで今年は終わり。あの波をメイクしなければいけなかったよ。本当に言葉を失ったね。現実は敗退、でも自分を誇りに思う気持ちは変わらないし、今は楽しみたい。来年もあるからね。
五十嵐カノア

ステファニー・ギルモア 2週間後

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(ステファニーは帰国して親友の元へ)

オアフ島から故郷のオーストラリア・ゴールドコーストへ戻ったステファニー。
ここから彼女の本当のオフシーズンが始まる。

プロとして体調管理と心の余裕を持つ大切な時間だ。

ステファニーが最初に尋ねたのは、親友のディミティ・ストイル、、メイシー・キャラハンなどの元。
気のおけない仲間との会話には笑顔も絶えない。

軽く腹ごしらえをしてから海へと車を走らせる一行。
ホームのスナッパーロックスは風の影響で厳しいが、水着に着替えてパドルアウトする。
プロサーファーとしてのルーチンワークもさりげなくこなす。

五十嵐カノア オフシーズン

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(カノアとスネーク)

最終戦のマスターズを17位でフィニッシュしたカノアは年間ランキング6位と目標には1ランク足らなかった。
オフシーズンに入ってもサーフィン、トレーニング、契約更新と忙しいカノア。

電話でコーチのスネークにアポを取り、ノースショアの「Quiksilverハウス」へ向かう。
スネークとの話題は最終戦の敗因。
時にきつい言葉も…。

ステファニー・ギルモア ホームに戻る

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(ダレン・ハンドレー)

再びカメラはオーストラリアのステファニーに切り替わる。

実家で両親との時間を過ごし、子供の頃から在籍しているスナッパーロックスボードライダースの役員と歓談。
そして、シェイパーのダレン・ハンドレーの元へ。

ステファニーの成功を語る上でダレンの存在は欠かせない。
7度の世界タイトルを始め、数々の記録の全てはダレンのボードによって成し遂げられている。
互いに忙しいながら13歳の頃から20年近くも素晴らしい関係を続けているのだ。

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(ステファニーと父)

一年の大半を海外で過ごすステファニーにとってオフシーズンは両親と過ごせる貴重な時間でもある。
’コンサバ’な母と自由でヒッピーのような父。
父とのサーフィンはステファニーにとって一番リラックス出来るのかもしれない。

海から上がるとサリー・フィッツギボンズに出会う。
彼女は東京オリンピックで共に国を代表して戦う仲間。
そう、ステファニーはサーフィン史上最も大きな舞台に上がるのだ。

ステファニー・ギルモア&五十嵐カノア 2019年秋

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(2019年は海以外の場所でも大活躍だったカノア)

東京オリンピックにカノアは日本代表として出場する。

2019年秋にはツアーの合間を縫って東京で数多くの仕事をこなした。
資生堂、GQ MEN OF THE YEAR 2019 etc…。
地上波でも日本代表、いやサーファー代表として素晴らしい宣伝塔を務めた。

また、同時期には宮崎県木崎浜で『ISAワールドサーフィンゲームス』が開催。
カノア、ステファニーの他にも多くのCT選手が来日して大いに盛り上がっていた。

5つのエピソードに渡ってお届けしたステファニー・ギルモアと五十嵐カノアの 「All In」 
最後に二人は世界中を巡る旅のような素晴らしい人生の醍醐味を語った。

(空海)

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