サーフィン界、いや、スポーツ界で最も「健康オタク」と呼べるほど若い頃から食事管理にうるさいケリー・スレーター。
48歳にして未だトップの実力を維持しているのも、才能だけではなく、健康管理のお陰だ。
そんなケリーだが、10代の頃スレーター家ではポテトチップスやクッキー、砂糖たっぷりのシリアルが主食。常に耳の痛みや扁桃腺の腫れ、気管支炎など身体に不調を抱えていたと自叙伝「PIPE DREAMS」のなかで語っている。
ケリーが健康志向になったきっかけを、サーフィンとアウトドアのサイト「The Inertia」で自らの健康管理について語った。コンペティターではなくても、元気に長くサーフィンを続けたいなら参考になるだろう。
20代前半に意識するまで自分が何を食べているかなんて気にしなかったね。
もし、より良い食生活を送っていたら、違う10代だったと良く思うよ。
食事と健康の相関関係を実際に考えることはなかったけど、年齢を重ね、コンテストと旅を始めるようになり、食べ物について本気で考えたんだ。
未だに別の食事療法や、その食べ物が体に及ぼす影響について調べることがある。
プロのアスリートとして常に最良の道を探しているのさ。
食事について質問する必要はない。
答えだけを知り、いち早く取り入れれば良いだけだよ。
私は健康食品店で”Dead Doctors Don’t Lie.” というテープを1ドルで購入してから、私は栄養について真剣に学び始めた。
変性疾患、栄養素の欠如など食べ物の影響についての全てのこと。
適切な食事をしないと非常に多くの問題を引き起こす可能性があると初めて気付いたんだ。
更に2003年に私の父は癌で亡くなった。
病気で亡くなった友人も沢山いるんだ。
人々は脂肪という言葉を聞いたら、太ると思うよね。
アメリカ人は世界で最も低脂肪の食生活をしているのに、最も肥満な人が多いという問題を抱えている。
この二つの間に相関関係がある。
人々は脳への健康的な脂肪のプラス効果や、消化作用について理解していない。
良い脂肪があることもね。
例えば、ココナッツとアボカドが脂肪であることについて。
この二つや、チアシード(シソ科のスーパーフード)は自然食品。
地球上で成長した食べ物だし、加工されていなく、世界で最も健康的な食品の一部だよ。
私にとってその食べ物がどこから来たのかを知ることが大事なんだ。
チアシードを生産する農場を訪ねた時、その地域についてのことも沢山学んだのさ。
農地に人工的に水を供給する灌漑システムのことや、水、雨季と乾季のことなど。
私にとって農家の製品に対して抱く情熱にも関係する。
自分が情熱を持っていないことや、自分の人生の居場所ではないところと仕事をするのは好きじゃないんだ。
私は自分の名前を物事に刻印したくない。
同じようなビジョンを持つ人と仕事をするのが好きなのさ。
(空海)
参考記事:Eat Like A Pro: Health Tips From Kelly Slater|World Surf League