photo by Historic Dana Point Surf Break
昨年惜しまれてこの世を去った映画監督のブルース・ブラウン。名作『エンドレスサマー』の監督としてあまりにも有名な彼だが、その映画が大ヒットした当時の様子を知る貴重な資料がFacebookに公開されたので紹介しよう。
Historic Dana Point Surf Breakより
1967年、ブルース・ブラウンがダナポイントの崖にある自宅から入江を眺めている。その写真は彼が男性雑誌”TRUE”からインタビューを申し込まれて撮影したものだ。このとき彼はロサンジェルスで映画のプレミアを終えてダナポイントの自宅まで彼のヘリコプターで戻ってきたところ。ブルースは当時27才で映画『エンドレスサマー』によって大成功を収めていた。彼は7才と4才の息子ダナとウェイドといるが、眼下にはダナポイントに建設中の堤防があった。近い将来ヨットハーバーによってダナポイントの波は終焉を迎える。
大きな名声を博したブルースにはさまざまな企画の申し込みが殺到した。そのうちの一つはイバン・トア(TV番組フリッパーやジェームスボンドの映画サンダーボールの水中シーンで知られる)がブルースにサーフィンのTV番組を製作しようと持ちかけた。「君がサーフィンのシリーズ番組を作ってくれたら僕が売り込むよ。」
しかしブルースにはTV番組は興味がなかった。彼の関心は家から2ブロック先のオフィスで、彼の前作映画の上映の準備をすることや、家の裏山でウズラの狩りをしたり、サンオノフレかドヒニーでサーフィンか、ポール・アレンと崖でクレー射撃を楽しむか、バハまで出かけてモーターバイクに乗ることだ。カジキ釣りをしながら釣りの映画を考えたりもする。「『老人と海』のような映画かな、でも主人公は若いメカジキの銛打ちで場所は南カリフォルニアの海。」
ブルース・ブラウンは『エンドレスサマー』の成功を期にさらなる飛躍を遂げた。彼はオートバイのドキュメンタリー『On Any Sunday』をハリウッドの映画スター、スティーブ・マックイーンと組んで製作しアカデミー賞を受賞。またその後はブルースの友人でダナポイントに住むデイック・バリームアーとアメリカ大統領リチャード・ニクソンのインタビューを映画にまとめ巨匠としての地位を不動にした。
Historic Dana Point Surf Break
https://www.facebook.com/historicdanapointsurf/
(李リョウ)
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