2020年東京オリンピック開催に向け、選手の意見を最大限に活かし、スポーツとしてのサーフィンの進化と成長、世界中で有望なアスリートを発掘するための機会を提供するため、国際オリンピック委員会(IOC)、他のスポーツ団体の選手委員会と情報や研究の共有などを目的としてISAのあらゆる分野で活躍する選手により設立されたISA選手委員会。
そのメンバーをまとめる委員長に選ばれたのはフランス出身のウィメンズサーファー、ジャスティン・デュポン。
コンテストやビッグウェーブの世界に興味があるサーファーなら一度は耳にしたことがあるだろうこの名前。
ショートボード、ロングボード、SUP、ハイドロフォイルサーフィンと全てをこなすスーパーウィメンズサーファーなのだ。
1991年7月27日、フランスのボルドーに生まれ、ラカナウで育った彼女が初めてサーフィンしたのは11歳。
僅か4年後の2007年、15歳にしてロングボードのワールドチャンピオンシップで2位になった。
その後もロングボードのナショナルチャンピオンを何度も獲得。
ショートボードでは2012年にCTを回り、2016年までQS上位をキープ。その後はビッグウェーブの世界にのめり込み、フランスを代表するビッグウェーブスポット、Belharraでウィメンズサーファーでは最大となる波をメイクした。
そして、ポルトガルのナザレ、カリフォルニアのマーベリックスなどにもチャレンジ。
2016年の『Pe’ahi Challenge』ではウィメンズで2位に入った。
ISAでは、『2017 ISA World SUP and Paddleboard Championship』のSUPサーフィン部門で銀メダルを獲得。
『2017 ISA World Surfing Games』でフランスの金メダル獲得に貢献。
その他にも数々の輝かしい成績を残している。
ウォーターマンならぬ、ウォーターウィメンと呼ぶのにふさわしいジャスティン。
2020年東京オリンピック、初のサーフィン開催を成功に導いてくれることだろう。
なお、最新のニュースでアメリカと日本の国籍を持っている五十嵐カノアが正式にオリンピックで日本代表の資格を得られると公表された。
(黒本人志)
COVER PHOTO:© Red Bull