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『US Open of Surfing』2Xの五十嵐カノアが大会直前の心境を語る

9月中旬にカリフォルニアで2021年のワールドタイトルが決まり、WSLはシーズン後半戦のCS(チャレンジャー・シリーズ)に入る。

2021年のCTでリクオリファイを逃した選手、7つのQSリージョナルから選ばれた選手を中心にカリフォルニア、ポルトガル、フランス、ハワイの順で4戦が開催。
メンズは上位12名、ウィメンズは上位6名が2022年のCT入りを果たすことが出来る。

CSは過去のQS10,000やプライムに相当するため、前記に該当しないCT選手も参加は可能。
その中でも初戦の『US Open of Surfing Huntington Beach』で注目されている五十嵐カノアにWSLがインタビュー。

2018年にローカルヒーロー、ブレット・シンプソンに並ぶ2連覇を達成したカノアの今の心境とは?


今までとは違う期間でのイベント開催。そして、雰囲気についてどう思う?

夏が過ぎたこの時期はサーファーのものさ(笑)
ローカルのためのビーチが戻ってくるんだ。

6月から8月くらいまでは観光や人混みで本来のハンティントンとはちょっと違う。
僕らにとって9月から10月にかけてが待ちに待ったハイシーズンだよ。

気温が高く、毎日美しい夕日、朝は空気が澄んでいる。
風も弱く、いつも良いコンボスウェルが入る。
余裕を持って過去のハンティントンとは違った一面を見てもらいたいね。

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オリンピック銀メダル、CT8位と今年は大活躍の年だったね。このイベントに向けての心境は?

一人のコンペティターとして、一人の人間として、今はとても変わった精神状態にある。メキシコ戦が終わってからの3週間は休んでいた。いつもはコンテストだけではなく、精神的にも多くの時間を自分のために割いているんだ。休みの間は沢山サーフィンして友人と過ごしてこのコンテストに向けてモチベーションを高めていたよ。もし、今回優勝すればロブ・マチャド、ティム・カランに続いて3度目の制覇になる。自分のヒーローであるブレット・シンプソンと同じ2連覇も凄いけど、3度目の優勝で過去の自分と決別したい」

(コロへに敗れてトップ5入りを逃したメキシコ戦のうっぷんを晴らすことができるのか?)
PHOTO: © WSL/Heff

CT終了後、CSが始まる。年末に向けての抱負や計画を教えて?

バラ(メキシコ戦)以来、大きなリセットをしたような気がする。
CS初戦であるこのイベントで自分の心理状態がどうなるか楽しみさ。やるべきことは明確だし、シーズン途中だったこれまでのUS Openと違ってペース配分や、直後のヨーロッパレッグを気にする必要がないからね。

今年はこの大会を最後にする。だから、思い切り自分を追い込んでどれだけできるか楽しみなんだ。
全力を尽くして、地元のみんなや海外の友人にショーを見せて喜んでもらいたいね。
これまで優勝した年でも、頭の中が別の場所にあったので、ハンティントンビーチで最高の演技をしたと思えなかった。
今回はギアを上げていくよ!


『US Open of Surfing』はカノアのスポンサーでもある資生堂のサポートで9月20日〜26日にカリフォルニア・ハンティントンビーチで開催される。
カノアはRound of 96の最終ヒートH24にクレジット。
その他、大原洋人、村上舜、稲葉玲王、西修司、和井田理央。
ウィメンズは都筑有夢路、前田マヒナ、松田詩野、黒川日菜子、野中美波、脇田紗良が出場する。

参考記事:Two-Time U.S. Open Winner Kanoa Igarashi Talks Challenger Series Mindset

(空海)

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