6月29日、CT第8戦『VIVO Rio Pro』開催中に急遽リリースされたWSLのCEOエリック・ローガンの退任。
ガブリエル・メディナのSNS投稿を発端としたジャッジ論争や、セクハラ問題などいくつかの憶測があるものの、退任の理由は明かされないままシーズン途中にエリックはWSLを去ることになった。
暫定的な後任
後任が決まらないまま退任したエリックのポジションは暫定的にWSLのチーフピープル&パーパスオフィサーであるエミリー・ホーファーとチーフオペレーティングオフィサー兼チーフリーガルオフィサーであるボブ・ケインが共同で行うと発表。
エミリー・ホーファーはWSL、サーフランチにおける組織内の人々の取り組みや活動の指導や、海洋環境に取り組むWSLの非営利パートナー、「WSL PURE」のエグゼクティブディレクターも務めている。
ボブ・ケインは2019年からWSLのチーフオペレーティングオフィサー兼チーフリーガルオフィサーであり、ケリー・スレーター・ウェーブ・カンパニーのゼネラルカウンセルも務めている。
北米、ラテンアメリカ、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、APAC(アジア大陸とオーストラリア、ニュージーランド、太平洋諸島などの太平洋地域を含む広範な地域)をカバーするWSLのオペレーション全般、スタッフとアスリートの健康・安全・セキュリティに対する監督を行っている。
また、両組織の法務部門を指揮し、パートナーシップ契約を含むさまざまな法的な業務も担当している。
エリック・ローガンの功績
エリック・ローガンは2020年1月にソフィー・ゴールドシュミッドに変わり、WSLのコンテンツ・メディア・スタジオ部門から抜擢されてCEOに就任。
過去にアメリカのケーブルチャンネル会社Oprah Winfrey Network (OWN)の代表、Harpo Studiosの副社長を務めていた経歴を持つメディアの人だった。
ローガンはその実績を活かし、コンテンツとメディアにフォーカス。
TVシリーズ「The Ultimate Surfer」、ツアーのドキュメンタリーシリーズ「Make Or Break」を制作した。
特にApple TV+で日本でも気軽に視聴可能な「Make Or Break」は多くのサーファーに見て頂いきたい名作と言える。
その他、プレーオフ形式によるWSLファイナルズへの変更、ミッドシーズンカットの復活、刷新されたチャレンジャーシリーズなどWSLの成長と成功に向けて指揮を取り、競技サーフィンのグローバルなプラットフォームの構築と発展に取り組んだ。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(THE SURF NEWS編集部)